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ひとりの世界があって何が悪い!最近の「ひきこもり」(どちらかというと精神面のひきこもり?)への過敏反応にうんざりしてる人々におすすめ!
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半ひきこもりの私、薦められて読んでみました。
社会問題である「ひきこもり」をある意味温かい目で見ている気がしました。
吉本氏は、ひとりでこもって考え事をする時間が必要な人もいる、そういった時間がなければできない職業もある、特に自分はそうだった、と言います。
ひきこもりを社交的な場に引っ張り出すことをもてはやすのもなんだかおかしい、また、社会参加だとボランティアをさせてもそれは厳密にはやはり仕事ではないということも指摘されています。
つまり、特別視して大騒ぎするのもどうか、自然に社会に迎えてやれ、と言うメッセージのような気がします。私自身、社会になじめない人間なのですが、本当に、誰もが普通に接しあう社会だったらと思います。
前半はひきこもりについて語ってくれているのですが、後半はなんだか日本論のようになってきてしまい、ほとんど「ひきこもり」とは関係ありませんでした。社会思想としてこういうふうに展開しなければいけないのでしょうか。疑問です。
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吉本隆明さんとの出会いの一冊。
推薦をいただいたのがきっかけだったが
その後ポツリポツリと読むことになる。
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ニートやひきこもりの悪口いえば免罪符になるとおもっているマスコミ、知識人の極悪どもへの大思想家の一発斬り。
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ばななのとーちゃんが、テレビで引きこもりの子を一生懸命世の中へ引っ張り出そうとしてがんばっている人のことを知って、なんか違うんじゃねーの?ひきこもりはそれはそれで意味があるんじゃねーのと思って書かれた本。
確かに一人で過ごす分断されないまとまった時間が「価値」を生むという主張は理解できる。だからといってひきこもり全面肯定論にはならない気がするんだけどな、僕は。
過去引きこもっていた自分の自己弁護に終始している感じがしちゃっていることが残念。一人で過ごすことによって生まれる「価値」について、もっともっと突っ込んで考えることができたような気がする、バナナのとーちゃんであれば。
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「ひきこもり」というテーマに対する、思想家の思いをまとめた一冊。
当時78歳の作者の語りを書物化しているので、平易な文章ながら、読み手に今の自分について考えさせる良書だと思いました。
吉本隆明の著作の多くは、自分にとっては正直難解でとっつきにくいのですが、この本は平易な語り口ですから、2時間もあれば読めてしまいます。ただし、その内容は、読み手に自分の今を振り替えることをやわらかく求めてきます。
1922年生まれの作者は、戦時中に青年期を過ごしています。そういった自分の人生を振り返りながら、自らを「ひきこもり」と称し、自らの社会観・人生観を訥々と語ります。
「ひきこもって自分の時間を持つことは人生において必要」と言い、翻って現在のひきこもりの子供や若者に対する周囲の人々や社会の応対についてエクスキューズを投げかけています。
それらの語りの一つ一つに賛同したり疑問を抱きながら読み進むと、あっという間に読み終えてしまいます。
そして読後に残ったのは、この本はひとりの思想家の人生観、その全体像であったのでは、という漠然とした想いでした。
ディテールに拘らずに全体で感じ、考えられば良いのかな?と思います。
引きこもっている時、引きこもりたい時に肩肘張らずに読んでみては如何でしょうか。
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私にとって初めての吉本隆明の本である、ほぼ日をよく読んでいて彼の名前がよく出てくるのでとりあえず気になった本がこれだったというわけだ。他の方も書かれているようにひきこもりがテーマではあるが、ただ形態としてのひきこもりではなく精神面でのひきこもりが主であり、そういう状態にいる人間は価値を高めているという。そういう認識が周りももてば日本はもっと変わるのではないかというような趣旨であった。思想家の本というのは初めて読んだのだけれどもこれは読みやすく入門者向けなのだろう。今度はもうすこしむつかしい本を読んでみたいと思った。結構教師のことを馬鹿にする表現があるので教師及びそれを目指している人は読まない方がいいかもです。たしかに真理を突いているので。
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前に授業で紹介されたのをきっかけに手に取りました。独りの時間を持てない人にオススメしたい1冊です。
集団に居れば、誰かの意見に賛同し、自分の意見と勘違いしてしまうこともあると思う。集団でなら強い。間違いではないけれど、集団が当たり前になればなるほど、独りになったときに、迷子のように落ち着きがなくなる人もいる。
そんなときは、とりあえず、落ち着いて欲しい。
独りで居ることが怖くなった時にこそ読んでみてほしい作品。
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私の結論。
この人は作家だから私の仲間じゃない。
ちゃんとお金かせいでるし、家族も持ってる。
ひきこもってないじゃん!
ひきこもりの人が書いてると言ったから読んでみたのに
裏切られた気分。
それに、長期のひきこもりをよしとしていないし、
内容もひきこもりのことに触れているところが少ない。
軽くパパっと読めてしまうのだけど
どうも読んだあとの後味が悪い。
あんまり好きな本じゃないな。。。
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言いたいことはわかるんだけど…。
インタビューをまとめたという形式なので仕方ないのかも知れないけれど、なんだかとても散文的で、掘り下げが足りない感じ。
なんでもかんでも「ひきこもり」としてしまう今の風潮を問題視するのはわかるんだけど、本質的なところに全然触れてない、表面的な話に終始しているという印象が否めない。
なんかちょっと違うんじゃないのかな~~~。
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みんな「ひきこもり」を悪いことだと思っている。けれど、ひきこもるということ。それ自体はちっとも悪いことなんかじゃないのだ。
助走なしで跳ぶよりも少し後ろに下がって助走をつけた方が大きく跳べる。ひきこもりとは、つまりはそういうことなのだ。ひとは自分の内面をじっとみつめることで、その先へよりはばたくことができるようになるのだ。
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・文章の適当感というか、距離感がすごくいい。
自分もこういうタッチで文章書けたらいいなあなんて思いました。
・もっと力を抜いて生きることにしました。
あと嘘くさい雰囲気にピンとくるようになった気がする。
前からこころのどこかで思っていたことをうまく言語化してくれている一冊です。
また読み返したいなぁ。
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自分のなかに、すっと入って来た気がします。
なんか親鳥みたいな人。
もっとこの人のことを知りたくなりました。
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<メモ>
一人で引きこもって過ごす長い時間が大事。 世の中の仕事の大部分は一度は引きこもって技術や知識を身につけないと一人前になれない種類のもの。時間を分断されたら人はなにものにもなれない。
ひきこもることで他人に何かを伝えるための言語ではない、自分に発する「第二の言語」が育つ。
コミュニケーション力→感覚に寄りかかった能力。脳に直結。優れている人は他人と感覚を調和させることがうまい。「意味」
第二の言語→引きこもることで育つ。内臓に響く言葉。自分に「価値」をもたらす。
引きこもりは恋愛において不利か?
―本質的には同じ。恋愛は、お互いがある距離内に入らないと成立しないものだから。何かの拍子にその距離に入ってしまえば遠くから見ていた時とは別のものが見えてくる。そうなれば社交的かひきこもりか、容姿は関係なく、自分にとって好ましいかどうかだけが問題となる。
引っ込み思案なら引っ込み思案の自分に合った職業を早く見つけた方がいい。なぜならどんな職業でも経験の蓄積がものを言うから。10年続けることが大事。人に満足をもたらし、賃金も上がり、自分に自信もつく。
ひきこもってても社会への関心・自分の考えを持つ。
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生涯、引きこもり気質だった著者の引きこもりでも別に良いじゃないかという本。病的な引きこもりもあるが、外向き、内向きの性格の違いであるだけで、引きこもることは悪くない。引きこもることが必要なこともあるし利点があることは僕も全くそうだと思う。ただ、働いたり、世の中を知りながら自立して生きようと言うことはその通りだよね。この方は少し独特な考え方を持っていて、納得出来るかは別としても、面白いなあと思った。いじめや不登校にも言及し、政治・社会批判もあるが、そこは流し読みしてしまった。