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金閣寺 改版 みんなのレビュー

文庫 第8回読売文学賞小説賞 受賞作品

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みんなのレビュー737件

みんなの評価3.9

評価内訳

727 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

真の純文学を味わう

2000/09/28 21:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで敬遠していた三島文学をようやく体験した。
読みながら感じたことは、「私は純文学の意味を今まで取り違えていたのかもしれない」ということだった。
やみくもに異性を愛し志をつらぬく恋愛小説を、「純文学」ととらえていたふしがある。したがって、「純文学」とは私にとってかなり「胡散臭い」ものであった。
『金閣寺』を読んで、「純文学」の真髄を知ることができ、胡散臭さが払拭されたように思う。

本書はあまりにも有名であるので、「主人公である若い学僧が、金閣寺に火を放つ物語」と書いてしまってもネタばれにはならないだろう。
放火魔となった若者の屈折した心を描いているのか?
確かに最初は、この主人公と自分には距離を置く姿勢が保たれていた。
しかし読み進めていく内にようやく気が付いた。
著者は、ある特定の人物を描いたのではない。人間を描いたのだ。
人間の心に必ず宿っている形而上のものを、形而下の金閣寺に置き換えた。表面には表れてはいないかもしれないが個人個人が必ず持っているであろう弱みを、極度の「どもり」という身体的不具に近い形で主人公の学僧に持たせた。

実際、個々が持つ内なる「金閣」は、マッチの火で消滅させることができるたぐいのものではない。
だが、主人公が「金閣寺」に火を放つ時、私には、妖しいまでに美しく貴重なものが炎に包まれる状況を想像しての胸の高鳴りと、内なる「金閣」にこの手で火を放つことができた錯覚による歓喜の声とがユニゾンになって朗々と流れていくように感じられた。

悲劇だとは感じなかった。
著者の緻密さに驚いた。読まされた。あっぱれだった。

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紙の本

昭和25年の金閣寺焼失事件をモデルにした小説

2021/07/01 06:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る

三島由紀夫の作品を初めて読みました。戦後間もなく、文化的象徴である金閣を破壊した人間の心理を描いています。あくまで小説ですが、本書に描かれている背景や心理によって放火に至ることもあり得るだろうなと感じました。

著者の三島は昭和45年に自決していますが、戦争だけでなく、このような事件の衝撃にも影響を受けたのではないかと思います。三島が生きた時代の背景を学びつつ、他の作品も読んでみたいと思いました。

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紙の本

苦しいのは君ばかりではないのだ

2019/07/07 22:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「金閣を私と同じ高さにまで引き下げ」「美(金閣寺)と私とを結ぶ媒立が見つかったのだ」「私を焼き滅ぼす火は金閣をも焼き滅ぼすらろう」と三島は金閣寺に火をつけた男に火をつけた理由を語らしている。美しい金閣とそれに比べて醜すぎる自分という観念に取りつかれた男、住職に大学へ行かせてもらいながらゆくゆくは住職にと期待をかけられていた男、自分の身勝手を棚に上げて他の人の身勝手をなじる男、その男が放火犯となってしまった。友人・鶴川を陽の男とみなしていた主人公は、やがて鶴川が悩んだあげくに自殺をしたという事実を知る。主人公が思っているよりも他の人もそれぞれ悩みを抱えて生きているのだ、苦しいのは君ばかりではないのだ

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紙の本

書けないですよね

2002/07/24 10:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 その美に嫉妬した…1950年に金閣寺焼失 放火犯人は寺の青年僧
これは実際にあった事件だとしり 興味を覚えました。勿論 お話はお話であり ノンフィクションではなく 事件をもとに著者が考えたもので、私達は 23才の僧の心中を推し量ることしか出来ないけれど 彼はなぜ?? その事実を知る手がかりになればと思い この本を手にした。

 結局 事実は分からないけれど これも三島が描いた一つの真実なんだと思いマス。若い僧の 悩み・苦しみ・コンプレックス…ついには幻想と心中するにいたった過程がリアルに書かれていて、改めて三島由紀夫という人のすごさを思い知りました。そして現在名文学者と言われる彼もまた いろんな悩みや葛藤を持っていたんだと知った。そうじゃないと この文章は書けないですよね。 

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2004/09/24 05:59

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2004/09/29 22:29

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2004/10/27 00:01

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2004/11/10 05:31

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2005/03/16 23:05

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2005/08/08 16:08

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2005/08/31 13:04

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2005/09/10 19:18

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2005/09/24 00:30

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2005/11/17 01:22

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2005/11/27 06:26

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