- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
戦争文学
2024/04/14 09:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争文学という分野になるのだろうか。
戦時中、外国人捕虜に対して行った生体実験。
そんな過去を持った勝呂医師が出てくる。
凄惨な内容ながら淡々と描かれている。
遠藤周作さんの他の本も読んでみたい。
紙の本
平凡な人間が罪を犯す様が怖い。
2015/09/28 18:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体を通して暗く陰鬱な雰囲気が漂っている作品。取り立てて善とも悪とも言えない平凡な登場人物たちが、人の命が軽くなる異常な環境下にいると、空爆しにきた捕虜とはいえ人間を生きたまま解剖するというとんでもない悪事に手を出し、それでいて良心の呵責や罪悪感に苛まれることもない(心のどこかで感じてはいても)というストーリーは怖かった。同時に、それは今は普通に暮らしている我々にも起こりうることであるとも感じ、なおさら怖くなった。
紙の本
日本人とは、なにか?
2010/06/29 15:10
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
終戦前に実際にあったアメリカ人捕虜に対する人体事件を題材にした小説。
テーマも雰囲気も全体的に重い。海の描写やイメージがところどころに出てくるのだが、
その海のイメージすら重い。
だからなのか、導入部では、一人称のわりととっつきやすい入り方になっている。
たしか他の遠藤周作作品もそうだったが、小説の始まりが入りやすいようになっているものがある。
解説も的を得た解説だと思う。
「日本人とは何か」それが遠藤周作をずっと捕らえて離さないテーマである、と。
僕は今回、この本を再読したのだが、ある程度時間が経てば再び、再読するだろう、と思う。
それだけの力の入った作品だし、評価されるべき作品だ、と思う。