紙の本
色々と感慨深い
2019/05/28 13:18
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投稿者:fmsonet - この投稿者のレビュー一覧を見る
博雅の初々しい恋事情にほっこりしていたら、いつの間にやらおどろおどろしい話へ。その中でも、情の深さを見せる博雅はすごいです。最後は涙を誘われました。
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
牛の刻参りの「鉄輪」を長編化した今作。
個人的に短編では物足りなかったので、じっくり読ませていただいた。
さて、人から鬼へと変貌する過程は、能面なくして語れない。
梨木果歩・著「からくりからくさ」の後半で細かな説明があった。
平安女子は両家の子女程、家にこもりっきりで心のバランスをあっけなく欠く。
清明の元に持ってこられる相談話に、両家の姫君がなんと多い事か。
どのような案件でも、清明が動じるということはなく、ただ、目の前で起きている物事を見据え、
さっさとさばいているように感じられる。 そのくらい、あとにも引かないし、迷う事もない。
むしろ、あとを引いてあれこれ考え込むのは、いつも博雅の役割。
「博雅(はくが)は、いい漢だ。」
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陰陽師シリーズの『鉄輪』というお話を基に長編化させたもの。ワタシは古典芸能の世界を知らないのですが、鬼の面には何段階かあって”生成り”というお面があるのですね。(お話の中に出てきますが生きながら鬼に変化してしまった人の事)しかも一度なってしまうと戻れないのですね。日本的考え方なのかも知れませんが、一度過ぎていってしまったものは戻らないという無常観を感じますね。
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またまた、陰陽師。
生成り娘。
基本的に陰陽師シリーズは短編がいくつか入っているのだが、
今回のは長編です。
水戸黄門・秋の交通安全スペシャルって所でしょうか・・・。
この話は、映画「陰陽師?」の原作。
といっても、映画では生成り娘はメインイベントではない。
かといってサブイベントでもないんだけど、
なんかむりやりいろんな話を詰め込んだって感じです。
だから映画では生成り娘周辺の話、
(弟や身の回りの不幸、琵琶・飛天の話)
には全然触れられていなんだけど、
この本でばっちり触れられてます。
そしてなんといっても、
安部晴明、源博雅という人物について詳しく説明が与えられている。
陰陽師シリーズをすでに読んでる人はちょっと重複するけど、
初めて読んだ人でもまったく違和感なく
陰陽師を堪能できます。
この本を読み上げ再び映画を見たけど、
一回目以上に感動。
小説の最後のシーンがリアルに再現されている。
涙涙涙・・・。
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2003/11/15同シリーズの初期短篇「鉄輪」を思いっきり薄めて引き伸ばした、この著者お得意のお手軽再生利用作。とは言ってもバラバラな前半の各挿話が終盤で一気に繋がってくるあたりには多少はダイナミズムも感じたのも事実。いずれにしても、著者がはしゃいでる程には、この晴明&弘雅コンビに魅力を感じない。歳も歳なのだから一度、広げまくった濫作の数々にきっちり落とし前を付けて、寡作でもいいから1作入魂でお願いしたいものだ。充分に稼いだと思うし…。
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陰陽師シリーズ初の長編です。今までのシリーズを読んでいない人でも、読んでいる人でも問題なく読める作りになっています。
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十二年前、月の明るい晩。堀川の橋のたもとに立ち、笛を吹く源博雅と一人の姫。すべては二人の出会いから始まった──。淡い恋に思い悩む友を静かに見守る安倍晴明。しかし、姫が心の奥底に棲む鬼に蝕まれてしまった。はたして二人は姫を助けられるのか?急げ博雅!姫が危ない──。シリーズ初の長編、遂に登場。
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大好きな陰陽師シリーズ★ 既存のお話を使ってこんなに読ませてくれるストーリーが描けるというのは本当に凄いと思います。言霊とは何か、陰陽師とは何か……など知るのに最適なシリーズかも。
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どっかで読んだと思ったら短編を膨らましたとか。
なのでいまいち新鮮味がなかったのが残念。
博雅が昔恋しいと思っていた女が他の男の妻となり、裏切られて鬼と化したけれどやはり博雅を慕っていて、「どうしてあのときに愛しいと言ってはくれなかったのか」というわけです。
何しろ笛吹いてるだけでしたから博雅ってば……(涙)。
だけど博雅は言うんです。
「あの頃、わたしはまだ、刻(とき)が永遠に続くものと思っていたのです」
その言葉がとても切なかった……。それが若いということであり、それを切ないと思うことが年を取ったということなのだなあとしみじみ思ったのでした。
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漫画も出たし、映画もあるし、TV番組もやったし…… でもやっぱり、ホントのところは小説版が一番好きです。いわゆるエンタメ文学って、読むと確かに面白いんだけど、読み終わって「で、なんなの?」ってもの多いんだよね。でもこのシリーズは、ちゃーんと余韻が残るし、ある面すごーく深い部分もあっていいです。博雅くんのセリフ「泣こうが、苦しもうが、どんなに切なかろうが、どんなに焦がれようが、どれほど想いをかけようが、戻らぬ人の心はあるのだよ……」ううっ、切ないなぁ。
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陰陽師で最も好きな作品。
短編の多いこのシリィズでは珍しい長編。
生きながら鬼になった「生成り姫」は切なかったです…一度過ぎていってしまったものは戻らないという無常観が悲しくも有り何故だか愛しくもあります。
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久しぶりに陰陽師シリーズ読みました。陰陽師読む度に、博雅はよい男だなぁ・・・。と読むたびに思います。五徳の姫(だっけ?)と幸せになれたらよかったのになぁ・・・
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涙なくして読めません・・・
前回までの作品と、かなりダブる箇所がある。
でもこれだけ単品で読めば、かなり楽しめると思う。
源博雅の恋が、とっても切なく描かれているのですよ。
博雅がとっても素敵なことを言うの。
「肌を合わせて、なじんだお方の身体が衰えていくのは哀しかろう。
しかし、衰えてゆくからこそ、愛しいのではないか。
衰えていく肉が哀しいからこそ、人は、それがいっそういとおしくなってしまうのではないか」
こんな風に想われ、想いたい。
そしてね・・・とっても哀しいのよ・・・
うぅぅぅ(T△T)
もう涙なくして読めないでしょ!これは!!!
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いつもとちがって長編に仕上がっている作品。
新聞で連載していたもので、“晴明”“博雅”の人物紹介や“陰陽師”とは何か、ってことも書かれていて、初心に帰ったような感じ。
初めて晴明の弱気な言葉を聞いたような気がする。
ちょっとしんみりしてしまった。
晴明には博雅が、博雅には晴明がいる。
だから大丈夫☆
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シリーズ初めての長篇小説!!
晴明・博雅が今回出会う魔物は鬼か蛇か!? 全ては十二年前、博雅に枝を差し出して去っていった謎の姫の登場から物語は始まった!