紙の本
昔も今も変わらぬ人の世の摂理か
2023/10/05 09:51
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投稿者:ランディ・B/M - この投稿者のレビュー一覧を見る
真田十勇士などを読んでいた小学生くらいの頃は、何故関ヶ原で西軍が負けたのか、その後、豊臣が滅んだのか理解できく、義憤を感じていたが、社会人を経験して、人は感情や自分の損得で動き、それを計算しながら行動・言動する者が強者として生き残っていくということが実感でき、それを再確認できる本。昔も今も正しいことが正しいのではなく、生き残った者、出世したものが正しく、強いという結果だけ。もっと早く気づいていれば、とも反省する。
紙の本
史実ではないかもしれぬが浪漫あり
2020/06/27 22:31
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投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い物語の、エピローグが秀逸。三成の歴史的立ち位置にある解釈を与える、ロマンチックなエンディングでした。
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治部少輔石田三成。
この男は忠臣であるか?
時代のながれは徳川家康に大きく傾いてゐた。
しかし、うまく軍勢を纏め上げる事ができれば、西軍が東軍を破ることも可能だつた筈だ。
治部少輔には人望がなかつた。
そして彼には政治がわかつてゐなかつた。
恩のみで動く人間ばかりではないといふことがどれだけ判つてゐたのだらうか?
彼がうまく徳川家康の野望に對處出來てゐれば、豐臣家は織田家のやうに存續出來てゐたかも知れない。
さて、この男は忠臣であるか?
島左近が凄い。
島左近は三成の缺陷をよく判つてゐた。
判つてゐながら、三成のもとで最後までちからを盡した。
彼は間違ひなく忠臣である。
そして、戰國最後の豪傑であつた。
この作品のラストシーンは京都の尼寺での庵主と黒田如水との會話である。
この庵主は三成の愛人だつた女性で、如水はそれと知つてゐて話をしてゐる。
そして、「あの男は成功した」といふのであつた。
もちろん、あの男とは三成のことだ。
「陽が傾き、明り障子はすでに閉ざされており、西陽に映えたその障子のうへに、姥芽樫の影がうつつてゐる。」
この最後の描寫は、どこか三島の「豐饒の海」のラストシーンを思はせる。
2004年12月10日讀了
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2005年10月ごろ読了
東軍西軍を偏らない視点で描いてあるのが素晴らしい
でも最終的には三成に惚れる(笑
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武将の最期がそれぞれ印象的です。特に大谷吉継。
小早川秀秋が裏切らなければ今の日本はどうなっていたんだろう、と思ってしまったりします。
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黒田如水とあのオリジナルキャラの存在が上手く話をしめたという感じ。司馬遼太郎の作品はいちばん戦国時代を感じさせます。いちばん印象深い場面は腹を下しても、地面を這いつくばってでも小早川の説得に行く三成。心打たれます。これを読むと本当に「なんで裏切ったんや!!」と言いたくなる(笑
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関ヶ原での吉継の鬼気迫る戦いっぷり。結局三成が勝ってても戦国時代が続いただけかもしれない。民が平和に暮らせるならこれでよかったのかもしれない、と思うことにしようと思った。それにしても家康の腹黒さよ。
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そして決戦の地、関ヶ原へ。
石田三成、徳川家康が激突する。
島左近と大谷吉継の奮戦はホント泣ける!!
最後の石田三成の柿にまつわるくだり
…必見です。
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三成は死ぬまで三成でした。
「死なん。」の台詞にその全てがつまっていた気がします!!!
なんか悲しいような、寂しいような、それでいて爽やかな感じが読んだ後に残りました。。。
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三成にかなり好感が持てました。
後、大谷吉継の心意気にも感動したり。
三成の生き方は個人的には好きですが、共感がもてるのは家康の方だったりします
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三成は最後まで戦ったよママー!えらい!お前がやらないで誰が豊臣家を守るというのか・・・(涙
大谷刑部がすっごくかっこよかったです。
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歴史的人物が史実の通り動き、話し、死んでいく。しかし、全くそれが真実であるか、というとそうでもないのだが、その境界を忘却しなければ、最高の歴史教科書になるだろう。
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「中」は、普通でした。
司馬遼は上手でした。三成贔屓で読んでいたはずなのに、途中、三成が小憎たらしかったです。(笑)基本、三成と家康に視点を置いてるものの、いろんな人の視点から話を進めるので、飽きが来ずによいかと。 あと、関ヶ原後日談は、どんな本でも泣ける。三成かっこいいし、愛されてたんだなぁと。
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ついに始まった天下分け目の関ヶ原。男達の思惑が交差します。ただひたすら信念のために死力を尽す者。静観する者。保身のみに走る者。裏切りを秘めし者。運命に翻弄される者。そして天下取りの野望を抱く者。真っ直ぐに生き過ぎた男の死に涙が流れました。名著です。
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結末はわかっていても手に汗握り、それぞれの生き様を体験するように心臓をバクバクさせながら読みました。善悪ではなく、こうして時代が動いていくのだな、と思いました。いい小説だった!泣いた。