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オレは植物好きなもんで共感しまくったし、読んでるときはニヤニヤしてたと思う。これ読んでから彼の植物に関する活動を追うようになったが、まったくうらやましい限りだ。オレもなんか関わり方を模索しよう。
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著者は、一戸建ての庭を持てない都会の園芸人を、「ガーデナー」に対抗して
「ベランダー」と呼びます。この本には、そんな都会に住むベランダーである著者と植物の
生き様、死に様が綴られています。ベランダーはガーデナーと違って、限りあるベランダ
の鉢植えの布陣に悩み、引越し先のベランダの日当たりに苦悩します。そして、
ついつい新たな鉢植えを購入して、事態は混乱の一途を辿るのです。
奇をてらった感はないのですが、一人称が一貫して「俺」で、植物の様子をある時は
ハードボイルド(?)に、ある時は女に例えて描きます。園芸に興味のない人でも
園芸を始めたくなるかも?
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園芸生活についての語り口は楽しいが、内容にそれほどのバリューはない。でも、エッセイって、そんなものか。
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園芸のノウハウ本ではない。
著者であるいとうせいこう氏と植物との生活が淡々と語られた本である。どこか植物たちと距離を置きながら書かれている。
植物に振り回される姿は時に滑稽であり、また真摯でもある。
とくに印象的だったのは、金魚やヤゴの話。メインが植物であるため、植物と動物の生命の違いについて考えさせられる。
これまで受け入れていた植物の生育に不思議さ、違和感を感じるようになってしまった。
「だから植物は困る。植物は生の時間を途切れ途切れにし、唐突にそれを謳歌しては黙り込んでしまうのである」
(P128 「金魚 反対に生きるもの )
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都心の安アパートでカレル・チャペックの「園芸家12ヶ月」とこの本を読む。心意気だけは立派なベランダー見習い。
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表紙の絵に惑わされて長らく食指が動かなかったのだけれど、最近、庭に植物を植えだした者としては(なのでベランダーの敵?なのですが)大変面白く読めた。植物との共生ってこういうことなのだろうと。陳腐な表現になってしまうが植物の擬人化がすばらしい。
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いとうせいこうさんのエッセイ集。自宅のベランダにて育てたいろんな植物の観察日記。いや、ふれあい日記? 植物と共に生きる男の手記? いとうさんは自身のことを「ベランダー」と称している。
さまざまな植物とのふれあいを、ユーモアあふれる文章で綴っている。基本笑える部分が多いけれど、どこかほろっとするようなところもある。いとうせいこうさんには『文芸漫談』という奥泉光さんと組んで作った本があるけれど、語り口というか面白さの質は、奥泉さんにやはり少し似ているかもしれない。自分にはこういう類の面白さがぴったり合うことを再認識した。
どことなく感傷的な文章もあって、中上健次にまつわる熊野での催しで毎度目にする芙蓉について書かれた文章には、いとうさんの素直さが出ていてとてもよかった。どれも面白さと同時に並々ならぬ植物愛が感じられる文章で、読んでいて非常に心地よい。カレル・チャペックの『園芸家12カ月』が念頭にある、というような記述もありそちらも気になる。
植物は自分の生活の周辺にはあまり縁がないなあと思いながら読んでいたのだけれど、「月下美人」のことについて触れている文章を読んで、実家で月下美人を買ってきて育てていたことがあったのをふっと思い出した。小学校ぐらいの時には、わが家にもベランダーがいたのだ。どうして忘れていたのだろう。夜に家族に「咲いている」と言われ、たいして興味もないのに無理やり見せられたことが思い出されてきた。買ってきたのは父親だったのだと思うが、どんな風に思って買ったのだろう? 「ゲッカビジン」という、夜にしか開花を見ることができないという不思議な扱いにくさに、どこか日常にはない気高さを感じて、平凡な生活の中に組み入れてみようとしたのだろうか。まあ、そんなたいそうなもんでもない気がするが。
何気に手にとった本だったけど、本当によかった。講談社エッセイ賞を受賞しているというのも納得!
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男性の中にある可愛らしさを感じられる本。この本で触れているカレルチャペックの「園芸家12カ月」もとても面白かった。
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植物を育てているとついついはまりこんでしまう、人から見たらどうでもいいようなこと(鉢の配置、種か苗か、水の加減、等々)を徒然と書き綴っている。植物をヒトに見立てつつ展開する著者の観察や想像は楽しく、しかも、最後はなんだか深いことを言っているような感じを匂わせるのがうまい。(本当に深いことを言っているかどうか検証するのは野暮というものだろう)。筆者発明の言葉はたくさんあるが、私は「死者の土」がお気に入り。
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植物ってすごい。年と共にそう思う。若い頃は、緑を見ても何も感じない不感症であった。花の美しさにも、緑の初々しさにも、強さにもほとんど何も感じなかった。宿根草は春になれば芽を出す。一年草は、こぼれ種から、思わぬ所から芽を出す。なんとも神秘的である。
いとうせいこうは、ひと鉢の中にその神秘を認めたのだろう。私は、見習いガーデナーで、いとうせいこうより制約は甘いが、こういうものって、障害が大きければ大きいほど燃えるどいうこともあると思う。何より、本書を読んでいる途中で何度、園芸店走ったか、ひとの家の庭を覗きに行ったか。意味もなく、肥料をやり土を掘り起こし葉をなぜ、語りかけたか。
大いなる共感と、含み笑い。そして、植物と、生きとし生けるものに感謝。
小さな不満を言えば、題名の「ボタニカル・ライフ」ないでしょう。素直にベランダーの人生とか日々とか、俺のベランダとかでいいでしょう。
ボタニカルはいけない。
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軒並み高評価なのがちょっと信じ難い。言うほど植物への愛情が上手く表現できているとは思えず、むしろ腹がたってきて途中でやめた。
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この本と 『園芸家12ヵ月』が 本屋で隣通しに置いてあったのは店員さんの仕業だったのでしょうか… ベランダーの苦悩と歓喜が むっちゃ共感できる… 今後なんちゃってベランダーとして更に精進したくなるような…愉快な本でした。
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緑豊かな街に住みながら、草花の名前など覚えもしないので、グリーンサムなども持ち合わせていない。だけど、部屋には今ゴムの木がいて、手間もかけてやってないのにヤツはスクスクと育っている。そんな自分にガーデナーを名乗る資格もないが、ベランダーだったら少しは実践できるんじゃないかなど思ってみた。まあ、これから雪がドカドカ降るので、来年までそれができないのが残念だがね。
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ハードボイルド・ベランダ園芸ライフエッセイ。
私も同じくベランダで園芸をしているので、共感できる部分できない部分取り混ぜて興味深かったです。
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NHKBSプレミアムで放送されたドラマ「植物男子ベランダー」が面白かったので、原作のこの作品を読んだ。
植物が育ったり育たなかったり、花が咲いたり咲かなかったり。
ただそれだけの話がここまで面白いのはとてもすばらしいこと。
いとうせいこうさんのファンになりました。