紙の本
伝わる植物愛!
2015/10/19 20:57
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKのBSで放送していたドラマ「植物男子ベランダー」の原作エッセイ。ドラマとは多少設定など違うところもあるので、ドラマを見た人も楽しめる内容です。とにかく文章が上手い、面白い、植物愛が読んでいる人にも伝わる、というか、うつっちゃう。読んだ後、花屋に行きたくなる楽しいエッセイです。
紙の本
愛情あふれる一冊
2017/04/20 12:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガーデニングに憧れはあるけど、お世話が大変そう…と尻込みしていた私の背中を押してくれた一冊です。
肥料や水やりなどを頭でいろいろ考えるよりも、まずガーデニングを楽しむという感覚を大切にしようと思いました。
紙の本
昔の角川映画風に言えば「観てから、読んだ」
2017/09/16 02:34
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の角川映画風に言えば「観てから、読んだ」ーーー「観て」はNHK・BSの「植物男子ベランダー」だ。 だから、本書のタイトルをみて「ベランダに於ける、園芸の手引き書」とは全然思わなかった。 因って、期待外れも、反対に「期待当たり」もなかった。 ただ、テレビでの田口トモロヲ氏の主人公より、当然かもしれないが3.1415倍ほど原作の方が「奇人度」は高かった。ーーーそれより、本書の主人公が、出会った植物や、動物たちと、兎角急に近づき過ぎたり、突き放したりを繰り返してるのが、何とも、ほほえましい。 私にも、かなり、それに近い植物との付き合い方があるからだ。 読む側は、ぺらっと開いた所を読む、といった気楽な読み方が、全然構わない本だ。(そりゃ書く側は、大変だったかもしれないが・・・) その意味では、肩の凝らない一冊。
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「表現なんてしゃらくせぇ」と言いつつ、くだくだ理屈をこねて文章をものさずにはいられぬ「いとうせいこう」という男。
なんかイタい。でもそんなところがいとおしくもある。
ま、そんなことはさておき、めちゃくちゃ笑えるエッセイだ。
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狭いベランダに鉢植えを置いてしまう私たちに「ベランダー」という素晴らしい名前を授けてくれたいとうせいこう。スーパーで売ってるのはアボカドの果肉ではなく種なのだという真実を暴き、水草にはめられて魚人間にされ、シクラメンの魅力を「どぜう」と語る。電車で読んでいても笑うのをこらえきれないですっかり怪しい人になってしまった。そして改めてベランダの鉢植えを愛しく思うのでした。
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ちいさなしあわせがもりだくさん!
ちいさなことに期待して、裏切られて、振り回されて。それでもやつらを愛し続けるせいこう氏のけなげさに惚れました!!
人生を楽しむコツってこういうところにあるんだと思う。そしてなにげに深い!!
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植物を育てる−そんな生活に生と死の循環をみいだしたりして。
すごく哲学的な本だと思います。
私はなんだか泣けるのよね、この本。
いや、基本的には気楽に読めるエッセイです。植物好きならなおさら!
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植物がダメになる。それでも植物を育てずにはいられない。庭が無いならベランダで。そうやって逞しく植物と暮らし、枯らしても枯らしても続けていくことの可笑しくも勇気のある生き生き生活エッセイ。
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面白いエッセイ!
植物を育てたくなる、でも失敗するのも美学、と思わせてくれた。
植物が植物以上の存在感があり、ペットへの愛とも違う、まるで”家族”。
今回読んだのは2回目だが、育てながらまたもう一度読みたいと思った。
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いとうせいこうさんが自宅のベランダという限られた空間・環境で繰り広げる鉢植え祭り。元々はweb上に好きで書き始めたというベランダー(ガーデナーではない)日記が発端となったエッセイ。土とおひさまと水、少しの肥料と愛情だけで、茶色の根っこと緑の茎や葉から、赤白桃色などの華やかないろとりどりの花を咲かせ、冬の間枯れているとしか見えない姿でいるのに春になると突如として青々しく芽吹く植物の不思議におののきながら、おののく己を見つめ冷静に観察していてとても面白かったです。もとは鉢植えが欲しかっただけなのにいつの間にか金魚やらメダカやら、さらにヤゴまで育てることになる様は、まるで巻き込まれミステリかのような様相を呈しています。とても面白かったです。
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一番手に入りやすいんじゃないか、と思われる、いとうせいこうの本。
ベランディングという言葉を生み出した、植物を無鉄砲に愛する男の植物との濃厚な日々。
いや、これ、かなり面白いので、植物に興味が無い人でもどうぞ。
描写の面白さは最高だと思う。
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庭を持たない「ベランダー」としての変な矜持と、植物へのやや屈折した拘り。
愛している割には枯らしてしまったり、腐らせてしまったりするのだけれど、性懲りもなくまた増やす。
それだけの内容なのに、独特のユーモアと観察力、表現力でもって惹きつける。
なんとも面白い。
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私はこの1年前ほどから、いとうせいこう氏のブログを読み出し、
とうとう彼の園芸の雑誌を買って、更には文化放送でやっているラジオ番組
グリーンフェスタのpod castを聞き、ついには本まで買ってしまったのです。
彼のベランディングはダイナミックで、都会に住みながらも、
いや住んでいるからこその園芸をし、きっとガーデーナーから言わせれば、
完璧な育て方じゃないのかもしれないけれど、
植物たちを余すところなく愛し、
一喜一憂し、
与える側でありながら、与えられる側でもあり、
植物によりそい、
近所に住んでいる世話やきのおじさんのごとく、
大切なことを教わりながら生きている。
私も彼のおかげでモチベーションがあがり、
植物を育てる素晴らしさを思い出し、
再び熱心に植物を育て始めた。
完璧でないくていいのだ。
自分なりに愛し、試行錯誤し、適度に手をいれ、
観察し、一喜一憂し、今日も与える側と勘違いしながら
植物を先生にして、私も寄り添い生活し、生きをしようと思う。
彼らのおかげで、毎日が違うことが鮮明になる。
あの緑の芽を見た時の涙を流してしまいそうな感動は
忘れてはならない。
種から芽が出る。
それは母親の腹から出る赤子のごとく、
神秘的で現実的ですごいことなのだ。
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いとうせいこうさんの
淡々としながら情熱溢れる文章が好きです。
時に真面目に時に不真面目に植物と向き合う、
せいこうさんのベランダー生活日記。
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やっぱりというか「園芸家12ヶ月」を読んでたんですね。
チャペックのゴーストが見えるはずだw
発表形式の違いからか、
先に読んだ「自己流園芸ベランダ派」よりのびのびと書いているように感じました。
その分こっちのほうが深い。
鉢が一個増えたばかりに鉢の大移動をするはめになったり
余った土に切花を挿して、豪華寄植えのつもりになりながら
根っこがつかないかなあとちょっと期待してみたり、
植物への愛と笑い満載。
イトトンボのヤゴロクからはそこへ持ってくるんだーとびっくりした。
(09.08.06)
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図書館(09.08.01)