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チルドレン みんなのレビュー

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みんなのレビュー518件

みんなの評価4.3

評価内訳

507 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

こんな大人がそばにいたら絶対に嫌である。まして恋人なんかには絶対にしたくない。同じ稚気溢れる、でも奥田英朗の『空中ブランコ』の主人公・伊良部に軍配だね

2004/11/12 20:12

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヘタウマなカバー・デザインで、これだけ見るといかにも子供が中心の、例えば宮部みゆき『我らが隣人の犯罪』みたいな話かと思ってしまうけれど、ところがギッチョ左利きである。小説だから、子供というか少年少女が出てくることは仕方がないとしても、話の中心に居座ることは殆どない。そこにいるのは、大人の姿をしたガキ、陣内ただ一人である。

いやいや、思わず話が先走った。まず、この爽やか系のカバー画だった。宗誠二郎、何だか時代小説でも書きそうな名前ではある。そして、手書きの字だろう、それを巧みに配したデザインは、御馴染み鈴木成一デザイン室。まず、カバーの紙質、ちょっと壁紙かなんぞのように布目をだしたようなそれの選択からして、やってるな、と言う感じである。

閉店間際というか、閉店と同時に銀行に飛びこんだ陣内と鴨居、彼らが巻き込まれた事件と盲目の青年永瀬との出会いを描く「バンク」。家裁の調査官で28歳の武藤が今日、面接するのは16歳の少年、そんな彼に先輩の陣内が新聞を開きながら「チルドレン」。

陣内が恋をした。告白を見守る鴨居と永瀬、恋人優子、そして彼女が嫉妬する盲導犬のベス。そんな二人と一匹の前に「レトリバー」。人事異動で少年事件の担当から家事事件担当に移った武藤、彼の前には娘の親権を争う離婚寸前の夫婦が「チルドレン2」。デパートの屋上で陣内がバイトをしている、ときいた永瀬と優子が犬のベスと一緒に様子をうかがいにやってきたが「イン」。

まさに連作である。でだ、冒頭にも書いたようにこの作品の評価を(ま、好き嫌いのレベルでだけれど)決めるのは、ガキ大人の陣内である。似たようなキャラがいたな、と思ったら、奥田英朗の直木賞受賞作『空中ブランコ』の主人公、伊良部である。ただし、どこか伊良部のほうがかわいい気がするのは何故だろう。

要するに、おおらかさのレベルが、天然ボケのスケールが違うのである。私には、陣内の神経症的な、糸が張り詰めたような挑戦的な言辞が、昔の左翼崩れの無鉄砲にしか思えず、殴ったろか、といいたくなるのである。もし、伊良部先生ならば、殴ったところで屁とも感じない、そういう真の人間の大きさを感じるのである。

ただし、逆にミステリとしての骨格は、五分。話のウエット感では、伊坂に軍配を上げたい。ともかく、陣内は伊良部ほどには人からは好かれないだろう。その点だけをマイナスにするけれど、それ以外はさすが伊坂である。でも、これでは直木賞には届かない。

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紙の本

伊坂さんの作品って発売されてすぐに読みたい衝動に駆られる。それって私たちが暑い時に自然に水分補給するみたいな感じである。

2004/06/07 00:18

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

“旬の作家”を3人挙げろと言われたらあなたなら誰を挙げるだろうか?
私ならまず伊坂幸太郎を挙げ、続いて石田衣良と垣根涼介を挙げる。
残りの2人に関しては異論があるかもしれないが、伊坂さんを挙げることに関しては作品の好き嫌いこそあれ異論はないはずである。

前作『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治新人文学賞を受賞、本作が受賞後の第一作となっている。
形式的には連作短編集となっているが、ほぼ長編に近いスタンスで楽しめる点が嬉しいかな。
本作を読んで強く感じた点は伊坂さんの作品って今に生きる私たちがつい忘れがちな“本音”の部分をさりげなく描写することによって読者に“一服の清涼剤”をもたらせてくれる点である。
作風的にはかなりの“技巧派”だといえる。

個性豊かなキャラ(本作では陣内)のとぼけた性格とハチャメチャな言動が世界を変えて行く。

奥田英朗さんの『イン・ザ・プール』の伊良部先生ほどではないけど本作の陣内もかなり変人です(苦笑)
俳優の陣内孝則さんの若いときの3枚目キャラを彷彿させてるのかもしれません。

冒頭の銀行強盗の人質シーンがとっても印象的だ。
そこでの永瀬との出会いがこの物語全体を支配する。
5話に散りばめられたファニーかつミラクルな世界。

さりげないという言葉がピッタシな形容であると思うが、まさにさりげなく親子愛の重要さを読者に訴えてる点は見逃せないかな。

伊坂さんの作品って発売されてすぐに読みたい衝動に駆られる。
それって私たちが暑い時に自然に水分補給するみたいな感じである。
必然的に伊坂作品を手にとられる方が多いのもうなずけるはずである。
私は伊坂ワールドって、他の世界では感じられない“穏やかな平和”を感じる。
その特異な才能がある故に、伊坂さんの活字離れ復興に担う責任の大きさは計り知れないような気がするのは私だけであろうか…

トラキチのブックレビュー

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紙の本

信じる力

2020/06/24 00:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

「非行」や「不良」といったレッテルを貼ることなく、ひとりひとりと向き合う陣内や武藤の姿に励まされます。担当した少年に時には裏切られてしまう、ほろ苦いエピソードもありました。

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2004/07/11 00:00

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2004/09/27 09:06

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2004/09/28 08:55

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2004/10/01 00:06

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2010/07/13 15:48

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