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「藪の中」の死体 みんなのレビュー

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みんなのレビュー5件

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紙の本

現役を引退した人が自由にしゃべる、それはいい。でも、この人ってTVのインタビューに、答えもわからないのにいい加減に答えちゃうんですね、怖いです、タレントって

2005/10/05 19:48

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんとも素適な装幀で、いったい誰が担当したのだろうと楽しみにして注を見ましたら、装幀に新潮社装幀室とだけあります。前々から出版社がもっているデザイン部署のセンスでは、新潮社装幀室が一番!だとは思っていましたが、ここでもその力を見せ付けられた気がします。オソルベシ、シンチョーシャ、ですね。
ちなみに、カバーを飾る装画、これは歴史的なもので折り返しに
カバー装画/横たわる骸骨の図像:ローマの聖グレゴリオ修道院で発見されたモザイク美術の欠片。銘文は、「汝自身を知れ」を意味するギリシャ語。Roman/The Bridgeman Art Library/Getty Images
となっています。
ついでに書いておけば、この本のタイトルにある「藪の中」は、いかにも死体が転がっていそうな一般的な場所を指すのではなく、芥川の小説のタイトルからきています。私は、死体ゴロゴロの恐いお話だと思って、気にはしながらも読まずに来て、今、こうして手にしたのは、この本が実は文学における犯罪論であるからです。
目次を書きますと、序章 現代ミステリーと法医学 森村誠一『精神分析殺人事件』の刺殺事件と、横溝正史『犬神家の一族』の連続殺人に触発される、第一章 あの迷宮入り小説に真犯人がいた 芥川龍之介『藪の中』の刺殺事件を解剖する、第二章 探偵小説の原点とマスコミ報道 ポー『マリー・ロジェエの怪事件』の水死体を探る、第三章 文豪が書いた「性」と「死」 谷崎潤一郎『鍵』の性交死を研究する、第四章 日本史にみる毒の系譜 松本清張『日本の黒い霧』の毒殺死体に学ぶ、第五章 昭和史最大の謎の死体 矢田喜美雄『謀殺 下山事件』の轢死事件に挑む、終章 世界最古の法医学書と死者の人権 宋慈『洗冤録』の焼死体を看破する、あとがき。
これだけで内容紹介は十分だと思いますので、感想を一つ。TVやなにかのインタビューに上野が答える場面が何回か出てきます。基本的には監察医務院を退官したあとのことなんでしょうが、予想外の質問やその時点でわからない問題に、上野は「分りません」とは言わずに、えいや、で答えちゃうんですね。
たしかに、現役を引退したから、というのは分るんですが、技術者には分らないことについて、曖昧な回答や分ったような答えをしてはいけないというルールがあります。これは国際的なルールで、技術士法にも定義されています。資格をもっている以上は、終生その法に縛られます。資格を返上すればどうかまでは、技術士である夫は教えてくれませんでしたが、それが技術者のモラルです。
それがこの人にはない。驚きですね。技術者と医者は違う、とでもいうのでしょうか。文学について、特にミステリに対して極めて真面目に読み込んで、この本を書いている、その真摯さ(ま、どの作品もべた褒めなのが気になりはするのですが)とあまりに違います。はっきり言えば、TVに登場するときは単なるタレントです。人間の愚かさを、老人のモラルの低さを見せつけられた気がします。
最後に、著者の略歴を書いておきます。上野正彦は、1929年生まれ、東邦医科大学卒、日本大学医学部法医学教室を経て、1959年から東京都監察医務院の監察医を務め、84年から同院長、89年退官。『死体が語る』が60万部を越えるベストセラーに。わたしには、どうもこの本が売れたことがこの人を変えてしまった、そう思えてなりません。
ベストセラーを出した作家が、勘違いをしてしまう、そういう例は枚挙にこと欠きません。特に1980年以降のベストセラーは、はっきり言って本もオモチャもタレントも殆ど同列です。それをわかっている人と、誤解する人では人生は大きくかわるのです。その一つの例ではないか、そんな気がします。

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紙の本

やっぱり真相は『藪の中』

2020/01/09 17:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る

上野正彦氏は法医学者。
雑誌『新潮45』での連載を単行本化。文学の中の殺人事件への分析は読み応えがあった。
しかし、現実の事件で氏が担当していない、下山事件や帝銀事件などはちと苦しい。
法医学の本に一通り目を通したい人に。

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2006/11/27 09:54

投稿元:ブクログ

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2007/03/19 19:24

投稿元:ブクログ

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2012/10/15 00:00

投稿元:ブクログ

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