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バラックが立ち並ぶ戦後まもなく
皆が必死に生きている頃のお話です。
熊吾さんの生き方が色んなことを伝えてくれます。
息子に対する言葉
妻に対する言葉
周りに対する言葉
とても暖かい言葉であふれています
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作家の父がモデル。
破天荒な男の生き様。
いつ書き終るのかと思うも、やはり終わってほしくなかったり。
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いかにも新聞小説っぽい感じなんだけど、読み始めると止まらないんです。続編もあるらしいのですが、いつ読もうかな。
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『流転の海』『地の星』『血脈の火』『天の夜曲』の四部作のうち、2部。敗戦から2年。
戦前、タイヤ業界で羽振りを利かせた松阪熊吾は、ゼロから松阪商会を立て直そうと動き出す。そんな折、諦めていた子を授かる。50歳にして初めて得た息子を溺愛し、「お前が20歳になるまでは絶対に死なん」と誓う熊吾。自信家で、激情家、しかし冷静で、頭が切れ、人情家、更には好色。そんな熊吾を取り巻く世界と人々は、まさに流転の海。
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松坂熊吾のキャラクター、戦後の闇市が残る経済、人々の生活。そういったものをとてもうまく消化しているな、と思います。父と子の物語、と銘打ってありますが、2部まではひたすら父の物語ですね。朝の連ドラを見ているような気分。
熊吾のキャラクターが非常にユニークというか、際立っていて、そこがこの作品の魅力かと。少々、長い話の中でちょっとキャラクタの感じが違ってきてないか??と気になった部分もありましたが。熊吾の言う薀蓄というか、人生観も、なかなか深みがあって良いです。
ちなみに、私は現実に熊吾のような人がいたら、、、大嫌いですね(笑)。
なお、後半の2部を読んでいない理由は、、、、ちょっと飽きました(爆)。
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宮本輝がライフワークとしている作品です
流転の海
主人公の生き様に惹かれて4部まで一気に読めました
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最初は熊吾の傍若無人ぶりにうんざりして「あんまり面白くないかも」と思ってたんだけど、読み進めるうちにだんだんのめり込んじゃいました。
全4部作?一気読みしそうです。
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お父さんやりすぎ!感もあるのですが、今じゃ流行遅れになった「男として」の生き方がいい。だって父ちゃんはえらいでいいじゃないすか。
パワー充電したい時に読み返してます。
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サスペンスのように緊迫感はないけれど、なぜか先へ先へと急いで読み進めてしまう。主人公と家族がどうなるのか、そしてその縁の人たちはどう絡んでくるのか?何度読み返してもおもしろい!
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50代になって子供ができたという、ある家族にスポットを当てて描くが、とても主人公が人間くさい。
経営手腕に優れ、世の流れを鋭く見渡す分析力があれば、妻にすぐ手を上げてしまう異常な嫉妬心もあるし、女癖も悪い。
しかし、それを包み隠そうともせずに、体当たりで生きていく姿に共感できて、もりもりと読めてしまう。
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主人公・熊吾は時代の流れを見る目を持ち、経営者としてめ力があるのに妻にすぐ手を上げてしまうし異常な嫉妬心、女癖といい、かなりたちが悪い(笑)
でも何故かこんな熊吾の人となりに惹かれ先が気になってあっという間に読んでしまいました(笑)
この先、一家がどうなるのかが気になります。
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豪快で破天荒で女好き、そして人一倍情には厚い"松坂熊吾"という男が主人公の、シリーズ第1作目。
舞台は第二次世界大戦後の大阪。
戦争でそれまで熊吾が手がけていた商売は駄目になっていたが、50を過ぎて初めての息子も授かり、持ち前のバイタリティとエネルギーで再起を試みる。
妻・房江の不幸な生い立ちや息子・伸仁の弱々しい成長とともに描かれる、熊吾の豪快かつ人情味に溢れた仕事ぶり。そしてそれを取り巻く登場人物達の、呆れる程の人間臭さ。
それらがないまぜになって、抗えない強い吸引力を感じる一冊でした。
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5月14日~23日
敗戦から2年目、裸一貫になった松坂熊吾は、大阪の闇市で松坂商会の再起をはかるが、折も折、妻の房江に、諦めていた子宝が授かった。「お前が20歳になるまでは絶対に死なん」熊吾は伸仁を溺愛し、その一方で、この理不尽で我侭で好色な男の周辺には、幾多の波瀾が持ち上った。父と子、母と子の関係を軸に、個性的な人間たちの有為転変を力強い筆致で描く、著者畢生の大作第一部。
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p7
「熊さん、これでハゲになるよ。ぼくのハゲがうつったよ」
こういう、何気ない会話がいちばんくるんだよね。
p112
「恥しかったのです。見も知らぬ人に、押し売りのような真似をした自分が恥しくて、何度もこの近くにまで来たのですが、門を叩くことができませんでした」
p178
蛇はみずから蛇を知る
p195
それが十八歳の青年と十七歳の娘というものなのだ。
p223
「なんでやろなァ、なんであんただけが、そんなめに遭うたんやろなァ。・・・」
もらい泣きポイントでした。
p227
「あっ、うちへ来て、初めて笑たなァ」
すごく気にしてくれてたんだなぁ、心配してくれたんだなぁ、てのが沁みてくる台詞。
p274
「お前をはじめて見た日にじゃ」
このヒトコトで落ちます。女なら。
p360
その中には、娘は日射病で死んだと信じきっている働き者の夫婦も混じっていたのだった。
死にたくなるほど自分が恥しいと思うし、後悔も激しいだろうな・・・このときの熊。
p398
熊吾はそんな房江を、秋口に咲く花みたいだなと思った。
熊吾、オトコだね。てか、漢!!
不幸になるとわかっててもつい惚れちゃう、一緒にいたいと思っちゃう女の気持ちがよくわかります。
野心が強くて、まるで小学生がそのまま大人になったみたいな人だ。
でも、自己中ってひとことで済まされない人情とかももっていて、
だから余計にたちが悪いのかもしれないけど!!
続きも楽しみです。
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宮本輝の有名な大作。
なんか聞いたことあるけど何でだっけ?と思ったら、
そうそう主人公、熊吾のふるさとがここなんだった。
第1部は熊吾が大阪の闇市で再起をはかるところから。
この時代の人々はみなたくましくて、思わずその生命力にあこがれてしまう。
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こんなふうに生きられるかな?
熊吾のように、戦後の焼け野原に身をおいたとき、
自分の身一つで立ち上がっていけるような
さらには周囲をも巻き込んでいけるような
そんなたくましさが欲しい、って思います。
泥臭い、人間くさい登場人物も魅力です。