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紙の本
壮大な物語が始まる
2021/03/12 15:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
流転の海第一部は1984年に刊行された。
宮本輝は40年近くをかけて父と子を題材にしたこの物語を書き上げた。
いつか読みたいと思っていたが、ようやく私はこの物語の1ページ目を開いた。
なんと魅力的な父熊吾だろう。
男として経営者として、そして魅力的であるが不可解な男として描かれている。
そんな男が50歳で授かった伸仁とこれからどんな人生を歩むのか。そして母房江の人生も1部できっちり描かれていて、3人のこれからの人生が楽しみだ。
紙の本
半自叙伝的、本格小説。
2017/05/28 12:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮本輝さんの育った環境をモデルにした大作である。
この書評を書いている時点で、まだ制作途上らしい。
全部で第七部ぐらいまでいくのではと予想されている。
それにしても、お父さんがモデルの松坂熊吾は、どうしようもなく
暴力的で、人情家で、含蓄に富んだ人物である。
大変魅力がある。ほとんどヤクザじゃないかと思ってしまう。
流転の海は第一部なので、話の途上感のある終わり方である。
オーソドックスな文体は、最近の華美な小説とは一線を画すので、
心を落ち着けて読むことができる。
いろいろと魅力はあるが、熊吾の数々の至言が、宮本さんの思いが
こもっていて一読の価値がある。
舞台は、戦後すぐの闇市から始まる。
昭和の復興エネルギーの原点が詰まっていて、そんなドブ板を
踏むみたいな人間の泥臭さを描いた作品である。
続きが読みたくなった。
紙の本
十何年ぶりかに読みなおし…
2017/03/27 14:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり面白いです。
何だろう文章表現が深いのかなぁ
最近の軽い文体の小説がどうも「ん?」だったので、
あ~やぱりこういう感じが小説らしくて好き!と改めて。
おそらく高校生くらいの時に読んだのですが、まさか続編が出ていたなんて!
ゆっくり楽しんで読み続けていこうと思っています。