紙の本
半自叙伝的、本格小説。
2017/05/28 12:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮本輝さんの育った環境をモデルにした大作である。
この書評を書いている時点で、まだ制作途上らしい。
全部で第七部ぐらいまでいくのではと予想されている。
それにしても、お父さんがモデルの松坂熊吾は、どうしようもなく
暴力的で、人情家で、含蓄に富んだ人物である。
大変魅力がある。ほとんどヤクザじゃないかと思ってしまう。
流転の海は第一部なので、話の途上感のある終わり方である。
オーソドックスな文体は、最近の華美な小説とは一線を画すので、
心を落ち着けて読むことができる。
いろいろと魅力はあるが、熊吾の数々の至言が、宮本さんの思いが
こもっていて一読の価値がある。
舞台は、戦後すぐの闇市から始まる。
昭和の復興エネルギーの原点が詰まっていて、そんなドブ板を
踏むみたいな人間の泥臭さを描いた作品である。
続きが読みたくなった。
紙の本
十何年ぶりかに読みなおし…
2017/03/27 14:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり面白いです。
何だろう文章表現が深いのかなぁ
最近の軽い文体の小説がどうも「ん?」だったので、
あ~やぱりこういう感じが小説らしくて好き!と改めて。
おそらく高校生くらいの時に読んだのですが、まさか続編が出ていたなんて!
ゆっくり楽しんで読み続けていこうと思っています。
投稿元:
レビューを見る
大河ドラマです。宮本先生の父を題材に、50になり子どもを授かったところから、主人公(松坂熊吾)の半生が描かれています。松阪熊吾の息子伸仁が生まれたところから物語は始まり、終戦後の混乱期の中で松阪商会を建て直そうとするも、第3部では息子伸仁が小学校に入学するまで成長します。この少年は6歳から父に連れられ競馬場やストリップに行ったり、やくざと麻雀を打ったりします。
第1部『流転の海』、第2部『地の星』、第3部『血脈の火』が新潮文庫で出ています。第5部で完結の予定だそうですが、これからの熊吾親子の活躍が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
とにかく主人公の松坂熊吾(50)が豪快で魅力的!ごつくて短気で乱暴で嫉妬深く、やさしくて情にもろく好色漢。私も熊吾の分厚い胸に飛び込んでみたい!
投稿元:
レビューを見る
この超・長編、読み始めてしまいました…。熊吾が駆け落ちした若かりし頃のエピソードも、もうちょっと詳しく知りたかった。
投稿元:
レビューを見る
これぞ小説という面白さです。でもものすごく後悔しています。なぜなら、まだまだ完結には何年もかかる可能性があるからです。続きが読みたいけど何年も読めないなんて…
投稿元:
レビューを見る
大河ドラマとも言えるべき大作。しかし、まだ完結していません・・早く先が読みたくなるシリーズ。小説は一切読まない夫にも入院中無理矢理読ませたら、やっぱり夢中になっていました。「男の生き様」です!
投稿元:
レビューを見る
まだ完結していない超大作の第一部。すっごくはまってしまいました。一度よむとやめられません。熊吾、房江、伸仁の人生がすごく気になります。それぞれの登場人物がとても人間的に魅力があって、そのうえ弱さもみせるのでどうしても心を惹きつけられてしまいます。戦後からの復興など力強さも描かれています。
投稿元:
レビューを見る
きっと宮本輝の最高傑作になること間違いないシリーズ。ある人物の一生を描いていくんだけれど、その人物が死んでも続けてほしい。そして何より見、続きが早く読みたいと思ってしまいます。
投稿元:
レビューを見る
父として読むのか。男として読むのか。輝坊ちゃんの自伝として読むのか。熊吾にはなりたくもないのだが、名作です。
投稿元:
レビューを見る
戦前戦後の話だからとっつきは悪かったけど、すぐに引き込まれた。
この本はまだ第二部…と続く。
早く読みたい。
投稿元:
レビューを見る
かなり前に読んだが、最近になって再読。
2作目の「地の星」まで読んだが、その後かなりの年月が経ってしまい、内容をほとんど忘れていたので。
そして、やはり最高 との感想。
4作目まで出ているのかな? 続きがとても楽しみ。
この『流転の海』シリーズは、日本を代表する小説だと私は思う。
投稿元:
レビューを見る
宮本輝氏が実父をモデルに書き続けておられる自伝的長編の第一部にあたります。
書き始めてからすでに25年がたち、ようやく第五部が出たばかり、
まだ未完の小説です。
短編集の方はかなり暗いイメージがありましたが、こちらは戦後の荒廃の中を力強く生き抜いていくという内容で、熊吾という主人公の破天荒なエネルギーに圧倒され続けです。
第四部まで文庫を買ってあるので、しばらく楽しめそうです。
投稿元:
レビューを見る
バラックが立ち並ぶ戦後まもなく
皆が必死に生きている頃のお話です。
熊吾さんの生き方が色んなことを伝えてくれます。
息子に対する言葉
妻に対する言葉
周りに対する言葉
とても暖かい言葉であふれています
投稿元:
レビューを見る
作家の父がモデル。
破天荒な男の生き様。
いつ書き終るのかと思うも、やはり終わってほしくなかったり。