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紙の本
揺れ動く4人の14歳
2023/08/25 06:46
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人でもなく子供でもない、微妙なお年頃の少年たちの心境にリアルに迫っています。舞台となる月島も昔ながらの面影を残しつつ、建設途中のタワーマンションがそびえ立っていて印象的でした。
紙の本
誰もが自分の中学生時代を懐かしく思い返すのでは
2016/11/29 14:56
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
石田衣良氏は初見です。TVでお見かけする感じやお書きになった作品のタイトルがどうも自分には合わない気がしていて、読まず嫌いをしておりました。
何から読もうかと考えていたのですが、私は文学賞の中では直木賞の選考を割合信用している(突飛なものでなく万人受けするものが多いと)ので、この作品にしました。
女性の方の中学生時代はわかりませんが、男の中学生の頃はほとんどこの作品のままだと思います。
寝ても覚めてもHなことを考えていた覚えが私にもありますね(笑)しょっちゅう腹もすかしていたし、他の関心といっても音楽か映画かスポーツが全てだったような気がします。
自分の実体験がこの作品みたいにドラマチックじゃない人がほとんどでしょうけれど、そんな人が読んでもその頃が懐かしく大切な時だったと思い起こさせてくれる素敵な作品でした。
電子書籍
素直な作品でした
2015/09/30 19:37
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投稿者:でいびす - この投稿者のレビュー一覧を見る
石田衣良さんの作品、初めて読みました。
テレビで見た印象で、
もっと、とんがった作品を書かれる方かと思いましたが、
小説、実に素直なので、好印象でした。
人は見た目で判断してはいけないですね。
少年の心、少し取り戻せたような気がしました。
紙の本
爽やか
2009/05/06 22:15
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投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この感じは、何だか金城一紀氏の作品を思い出します。
女な自分には分かりえない少年同士の連帯感、カラッとしているようでアツイ思いやり。
分からずともワクワクし、少年の1人になったような錯覚を覚えます。
それが共通する特徴です。
紙の本
ピュアだからこそ伝えられる事、がある。
2006/01/17 08:53
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
4TEEN・・・14歳の、4人の少年の物語。14歳と言うのは、とても不思議な生き物だ。体も心も毎日爆発的に成長しているのに、決して一人前では無い。どちらか、と言われればまだ子供。だけど「社会の仕組み」や「物事の本質」が見え初めた頃。それらを時に眩しい程のまっすぐな視線で見つめる姿は、切なくさえある。
読むにつれ、「ああ、自分もそうだったなぁ・・・」と目を細めて文章を追ってしまう。狂おしい程に押し寄せる「性」。ただただ楽しいだけでは無くなった、本当に大事な「友達」。誰にもきっと同じ思いをした事だろうと思う・・・けれども。この作品はただノスタルジックを掻き立てるだけの作品では、もちろん無い。石田衣良からの強烈なメッセージが込められている。
14歳は青く、純だ。だからこそ、嫌らしい計算をせずに物事を見つめ感じられる。そのピュアな感性を媒体として「本当に大事な物」「性差」等の問題の、本質を問うてくる。それだけに読み手の心を強く捉え、激しく震わせる。さすがの直木賞作品、「石田作品の集大成」と言って全く過言では無いと思う。ただ、おしむらくは・・・4人がちょっとクールすぎな事。あまりにクールに、理知的に物事に対処し過ぎる感がある。街往く人々を眺めて「まるでブラウン運動のようだ・・・」と表現してみたり、人妻出会い系サイトで知り合った女性の夫に向かってその暴力の非合理性を語り抜き、感情的になって殴っりかかってきたその大人を見下して、意見を言ってみたり。そんな事が出来る中学生が、果たしているもんだろうか?その一点に置いて違和感を感じ、100点満点は付けられなかった。