紙の本
利己的な振る舞いをする遺伝子
2017/04/29 14:30
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間や生物がどうして現在のように進化したのか、遺伝子が利他的ではなく、利己的な振る舞いをすることで説明している本書。
利己的と表現しているので、遺伝子に心があるように誤解してしまう人もいるかもしれませんが、それは違います。あくまで利己的と表現しているのは、そのように表現すると理解しやすいからであり、遺伝子に心はありません。
紙の本
生物は遺伝子の乗り物?
2015/10/01 22:53
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投稿者:Ottoさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺伝子に意識があるような題名
生物が子孫を残そうと生存競争をしているように見えているが、実は遺伝子が、自己の複製を広めるために、生物を操っているという内容。
にわかには信じられないが、このように考えることで説明できることが多いらしい。
初版のあと、竹内久美子さんなど、この考えに基づいた本がたくさん書かれた。
紙の本
古典になった
2015/08/22 06:48
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投稿者:depo - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺伝子至上主義?
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高校時代に読んで、天地がひっくり返るような衝撃を受けた本。第五回コスモス国際賞。
「われわれは遺伝子という名の利己的な存在を生き残らせるべく盲目的にプログラムされたロボットなのだ」
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【概要など】遺伝子の話。大学の英語の教科書として使われ、面白かったので読んでみた。
【面白い!という点】生物は「遺伝子の乗り物」であるという見解が面白い。
【こんな人にお勧め】考えさせられたい人。知的にびっくりしたい人
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初版刊行から30周年記念ということで新装丁+新序文/書評が追加されたものです。前版を読んだのはすでに10年ほど前。その前版はいまだに書棚にも置いてあるのですが、素敵な装丁(前の版はひどい)と再読するきっかけにと思い購入してしまいました。
再読した今でも、10年前読んだときに感じた説得力は色褪せていません。30年前の初版よりこの方、分野を超えて多くの人と研究に影響を与えたことと思います。
世代間の争い(8章)や雄と雌の争い(9章)を通して、遺伝子こそが淘汰の単位であるということについて真に説得力のある鋭い論理展開がされています。そこで築かれた説得力の上で最後の章(13章)においてあらためて確認されているテーゼ、「進化において自己複製子たる遺伝子こそが主役であり、われわれを含む生物個体は単にその乗り物(ヴィークル)にすぎない」という結論は、当初受け入れがたいながらも反論すべくもなく軽い衝撃を受けたものでした。しかし10年を経てその結論はかえって心地よいものにもなっています。それは真実を知っていると信じることができることの心地よさなのかもしれません。
『延長された表現型』もいつか読まないとな、と改めて思いました。
星5つ
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人間の行動の一つ一つが遺伝子によって決定されているといってもかごではありません。
種を超えた子育てなどの美談で一見遺伝子は関係のないように思えても、実はそれが遺伝子にとってもっとも利己的な場合もある、英語と日本語で利己的という部分の違いのため、誤解されているようです。
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生物を、遺伝子(自己複製子)の保存という究極目的のために自然淘汰(自然選択)されてきたとする。
表向きには利他的に見える行動も、自己の遺伝子の保存(つまり遺伝子が生き残る)という利己的目標が根底にあるとする。
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所謂名著。しかしその名に恥じない。
何より、随所に散りばめられたユーモアが読み手を飽きさせない。この様な芸当に、何かを伝えようとするscientistの熱意と、それを可能たらしむる才能とを同時に見る事が出来る。
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生命科学を専攻しておきながら3年のこの時期になってようやく読み終わった。
生物系のバイブルとまで言われている一冊。
今更説明するまでもなく有名な一冊です。
最後の12、13章が読みにくかった。
翻訳のせいだろうか…
所詮、我々の体は遺伝子の入れ物でしかなく、自分自身の遺伝子をより多く残すために利己的に振舞うといったことを説明したドーキンス。
今読んでも衝撃的な内容である。
発表当時どれだけ衝撃であったかは想像に難くない。
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どこでも人気の動物たちの生態がちりばめられた昔の啓蒙書。ジーン・ミームという言葉もすでに人口に膾炙して久しいので「昔の」としてみたが、考え方に転換を求めていく姿勢がいまでも素敵。数式がなく比喩類推が多いので少し不安にさせられた。
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著者は生物学者というより、作家のよう。例え話、実例などがうまくとりいれられていて、生物学を知らなくてもとても読みやすい作品。興味深い仮説も多い。ただ「延長された表現型」の要約である13章は内容を詰め込み過ぎたのか、少し読みづらかった。
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生命の誕生という神秘的な話は、角度を変えればこんなふうに見ることができる。その視点の転換を非常にうまい語り口で表現している。専門的な知識がなくても読める。
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『人類およびその他のあらゆる生物の肉体(個体)は、遺伝子によって創りだされた機械である』という考えの本。
ファイナンス系の論文に"Selfish Gene"ということばが出てきたので気になって読んでみました。
1970年代に発表されたものだが、いま読んでも衝撃的でおもしろかった。
生物のあらゆる行動は、遺伝子という視点から見れば全て利己的な行動だと説明できるわけだ。
社会科学の観点から見ると、「メタ経済学」とでも言えるのではないか。
簡単な計算はあるものの、難しい数式や専門用語は出てこないので、遺伝に興味がある人なら誰でも読めます。
ただ、13章は他の本の要約のせいなのか、翻訳のせいなのか、少し読みづらかった。
1章 人はなぜいるのか
2章 自己複製子
3章 不滅のコイル
4章 遺伝子機械
5章 攻撃―安定性と利己的機械
6章 遺伝子道
7章 家族計画
8章 世代間の争い
9章 雄と雌の争い
10章 ぼくの背中を掻いておくれ、お返しに背中をふみつけてやろう
11章 ミーム―新登場の自己複製子
12章 気のいい奴が一番になる
13章 遺伝子の長い腕
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これは、おもしろい!
私はぜんぜん理系じゃないけれど、この分厚い本は十分楽しめた。進化の秘密を遺伝子のまったく新しい捉え方から紐解いているこの本は、一般人にとっては「わぉ!」というものだっただろうけど、学会においては大騒ぎになったんだろうなあ、と容易に想像できる。
かなり昔にかかれたものの、増補版です。