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紙の本
よかった。
2013/07/03 11:20
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、女子高いかなくてよかった。だって共学だって、これに近い事あるし、怖い思いもいっぱいあったからね。でもそれを物語中に完全再現出来ちゃう所がスゴイワ。。。。。。
無論、女子大なんか行ってなくて、よかった。。。。。。。。。
紙の本
生きる手ごたえを探して
2024/02/23 11:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
わたしはあなたたちとは違うー
世の中の、みんな同じ、という重苦しい圧から抜け出したい。だから最も「ふつう」とは異なる娼婦をする。それは人の頭や心から作り出された空気にとは反対に位置する肉体を通して生きる仕事なのだ。
だがそれは「ふつう」の世の中からはグロテスクな存在にしか見えない。現実が「生の」世の中だとすれば、その反対は「死」であり、現実を振り切って極端に走ってしまえば、その先には滅亡しか待っていない。
誰もが空っぽであることに耐え切れず、手ごたえがほしくて体を合わせる。それが性に向かわせる。だが空っぽなのは心の方だから、肉体を触ったところで残るのは虚しさだけになる。お金が喜びになるのは形として残るからだ。しかしそれも紙切れに過ぎない。ほしいのは心の充足だから、どんどんお金はどうでもよくなりやすく体を売ることになる。
拒食症になっていったのは、大人の女になることの否定でもある。ガリガリに痩せた体は少年のようだ。お手本となる母親に対してああはなりたくないという否定的な感情が働くことがそうさせる。父親依存が強いことからもそれがうかがえる。同時にいつまでも子どもでいたいということでもある。自立したひとりの女性ではなく。だから一家の大黒柱のような大人として自分が家族を養なわければならないと思いこんでしまったことに耐え切れず、そこから逃れたくて、その反対であるもっとも自由奔放な立場ともいえる性の世界に彼女は入り込む。
空っぽの心を埋めたいと同時に、彼女は子どものままの自分を受け止め甘えさせてくれる存在がほしかったのだ。体を売りながら、そんな相手を探し続けていたのかもしれない。
「わたし」と和恵はあまりにも普通の人すぎて、それに耐えられなかった。
ユリコはその絶対的な美しさから、この世に埋もれることはなかったが逆に孤高の存在となり、それは孤独となり、だから誰彼かまわず交わろうとしたのだろう。より多く交わらなければならないほど、彼女は「ひとり」だったのだ。
紙の本
すごく性格の悪い主人公
2021/01/07 20:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
桐野作品史上、一番イヤな感じの主人公かもしれない。母親が嫌い。父親も嫌い。妹の事は憎むほど嫌いで、友達の事も嫌いで陥れる。誰が死んでも悲しくないし、自分を乱さない。でも生の執着はしっかりある主人公。こんな人会った事ないけど、なぜこんなにひねくれてしまったのか、この人がこの後どんな人生を送るのかが気になります。というわけで下巻に進む。。。
紙の本
あの事件がモデルなんですよね
2019/01/28 15:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさにタイトルどおり、グロテスクだ。登場人物、ひとりひとりがグロテスクで全くどの登場人物にも感情移入できない。好感度の高かった学年一の秀才ミチルはどうも初めからうさん臭い女だったし、案の定、化けの皮が剥がれてしまうし、なんだかいい感じに登場した百合雄もどうも本当はいい奴じゃなさそうな気がして応援してあげる気がしなかった。登場人物、全員悪人とまさに北野武監督の映画「アウトレイジ」のような状態なのだが、あの映画は全員やくざだからそれでいいのだが、ここの登場人物はみんなどぶ川の沈殿物のようだ。慶応経済卒のキャリアウーマンが売春をしていたというセンセーショナルな事件が基になっているのだが、まあ、こんな感じだったんだろうな、その人の人生も。こういう嫌な人の嫌な話は大好物です