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百年の孤独 みんなのレビュー

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みんなのレビュー270件

みんなの評価4.4

評価内訳

259 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

圧倒的な物語の奔流。

2007/06/04 21:44

16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:求羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ふう、疲れた。
 私はいつまでも物語の世界に浸っていたい人間なので、長編を読むのは全く苦にならない。けれど本書を読み終えた時、まるで何十キロも走った後のような疲労感を覚えた。トルストイの『戦争と平和』を読んだ時ですら、ここまで疲れなかった。
 作品が特別長い訳でも、文章が読みにくい訳でもない。この、ファンタジーともSFともとれる一つのジャンルに収まりきらないガルシア=マルケスの壮大な世界観に圧倒させられたのだ。
 とにかく、濃い。
 本書は、マコンドという村を舞台にした、ブエンディア家の百年にわたる物語である。数年ではなく、百年もの長いスパンで語られる一族の生と死、愛憎入り混じる人間模様が語られていく。主人公と呼べる者を敢えていうなら、マコンドという場所そのものなのかもしれない。百年にわたる興亡を、映像で一度に見せられたような感覚である。
  「こういう圧倒的な語りを前に、一体どういう「解説」が可能なのだろう。全く途方に暮れてしまう。」
と、本書の解説で作家の梨木果歩さんが述べているように、この作品には説明や言葉は余計なものなのだろう。ただ、物語を読み、浸り、感じる—それが全てなのではないか。
 とはいえ、それでは書評を放棄する言い訳になってしまうので、なんとか自分なりに感じた『百年の孤独』を書きつらねてみる。
 本書を読む楽しさは二つあると思う。
 ひとつは、百年という単位で一族の盛衰を読む、総論としての楽しさ。もうひとつは、エピソードのひとつひとつを読む、各論としての楽しさ。魔術師によって次々と繰り出される手品(本書ではエピソードのこと)を驚きながら必死に受け止めていると、最後に特大のイリュージョンが披露され、幕を閉じる。
 作中にはたくさんの人間が登場するが、男性は、内向的で頭のいいアウレリャノ・タイプか、衝動的で度胸のあるアルカディオ・タイプの二種類、女性は、家庭を守り支えるウルスラ・タイプと、男性を受け止める情の深いピラル・タイプに大別される。同じタイプのキャラクターの繰り返しにも関わらず、飽きさせることなく読者を物語の世界に引き込む手腕は見事である。もう死んだと思っていた人間が数十ページ後にひょっこり現れるところなんて、いい意味で作者の掌で弄ばれているように感じた。
 登場人物は、非業の死を遂げる者や、誰にも看取られることなく死ぬ者が少なくない。タイトルの「孤独」には、人間は皆一人で死ぬ、という根源的な孤独の意味も込められているのではないだろうか。
 <この一族の最初の者は樹につながれ、最後の者は蟻のむさぼるところとなる>(P.470)
 ガルシア=マルケスはこの一文を、物語る力で百年の壮大な虚構の世界に仕上げてしまう。多分、この人と同じものを見ても、受け取る情報量の多さは格段に差があるのだろう。
 本を閉じた後も、ぐわんぐわんと頭の中で耳鳴りがするような強烈な一冊である。

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紙の本

圧倒的な情報量と重厚な物語

2023/10/11 08:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

読むのに一週間ほどかかりましたが、それくらい情報量が多く、かつその情報一つ一つが後の物語につながっていく重厚感のある物語でした。
最後の文章を読んだときに、一気にその情報が昇華された感じも与える傑作。
しかし、もう一度読むかと言われると疑問符がつく。

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紙の本

文学的評価が高い作品です

2023/10/22 08:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:通りすがり - この投稿者のレビュー一覧を見る

文学的評価が高い作品で「おすすめ文学100選」など検索すると、必ず上位に来る作品です。
なので、一度は読んでおいた方が良いかなと思う作品ですね。

内容は、中世と近代が入り混じったような不思議な世界観。
魔法のような描写があるかと思えば、近代的な機械や銃なんかも登場する。
こういうのをマジックリアリズムというらしいです。

あとは同じ名前の人物が沢山登場して、誰が誰だか分からなくなるw
この辺りはラテンアメリカ文学にありがちな難解なところが顔を出します。

読後感は、何とも言えない喪失感があります。
過去の思い出が走馬灯のように流れ、その町の記憶が蜃気楼のように消えて行く様を見ているような感じでした。

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紙の本

読みづらいが

2023/10/12 10:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

入植者一族の何代にも渡る歴史を書いた一種の大河小説である。索引 や 家系図を見ながら出ないと読めないほど登場人物の区別がつきにくい作品である。文体 語り口も独特で決して読みやすいとは言えないが、不思議な やや麻薬っぽいような魅力がある。

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紙の本

熱帯雨林のような暗さと生命力を感じる物語

2021/06/27 12:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:第一楽章 - この投稿者のレビュー一覧を見る

過去と未来、現実と非現実、この世(此岸)とあの世(彼岸)を行ったり来たりしながら綴られる、南米のある場所(どこかはよく分からない)を開拓して”マコンド”街を興し、そして街と一緒に消えていった開拓者一族の物語です。
さまざまなエピソード(血生臭いものから不可思議なものまで)が盛りだくさんの物語なのに、その語り口は極めて静かです。鬱蒼とした深い森独特の、生命の気配に満ちた暗さ、時折響く「ギャー」という得体の知れない鳴き声に破られビクッとさせられる静けさ、そうしたものがこの物語の通奏低音となっています。
登場人物一人一人が、並外れて濃い家族への愛情や情念、情欲、野望を持っているのに、「家」というものに強く支配されて生きているのに、それらが共有されることなく深い”孤独”を抱えながら消えていきます。それはまるで多様な種が互いに絡み合い競争しながら繁り、そして朽ちていく熱帯雨林のようです。特に一族と街が崩壊していくときの早さといったら、熱帯の無慈悲なほど旺盛な代謝を思わざるを得ません。
ガルシア=マルケスの本は初めて読みました。決して読みにくくはないのに(訳もいいのでしょう)、すいすいと読み進むことができない。藪漕ぎのようにちょっとずつ読んでいる間に、蔦に絡め取られるような不思議な読書体験でした。

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紙の本

蜃気楼の町

2020/05/04 16:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

架空の町マコンドの誕生から消滅までを描いた小説。騙りの奔流のような奇怪な出来事が最初から最後まで立て続けに起こり、こじんまりした現実らしさを押しやってひたすらに幻惑される。似たような名前の人物が複数、それも何代にも渡って登場して来るが、その異様な人物たちは何かに憑かれたように懸命に生きる。抒情以上に叙事的で神話的。グロテスクで猥雑。抑制よりも過剰。辻褄合わせより幻惑。面白いというより、行き過ぎた満腹感で、読後はどっと疲れるし読み終わってぐったりした。

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2013/06/15 01:06

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2007/01/09 21:59

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2007/01/27 23:31

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2010/07/04 10:15

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2007/06/28 17:25

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2007/10/13 01:29

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2007/12/08 21:54

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2008/07/16 23:01

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2008/07/25 16:20

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