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これなら「20世紀少年」で通しても良かったのか
2008/02/11 07:55
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「20世紀少年」から数えれば24冊、あしかけ8年をかけた物語が終わりました。まずはそれだけでもめでたい、めでたい。
個人的にはちょうど自分の子ども時代のアイテムが隅々にまでちりばめられていて、毎巻何がどうやって描かれているのかを読むだけでも楽しみでした。
途中中断した時にはやきもきしたものですが、後にテレビで作者の健康状態を知った時には「そんなに頑張らなくてもいいから」と思って納得もしました。考えてみれば、私が浦沢作品に出会ったのはもう20年以上も前のことですから、時間の経過を改めて感じてしまいます。
もともとが雑誌連載作品なので、1巻に8回から10回の雑誌掲載分が収録されるので、1回ごとに小さな盛り上がりというかアピール部分があって、次回を期待しながらページをめくると全く違った登場人物の話になっていて、もどかしさを感じさせられてきましたが、長い物語を複合的、重層的に描こうとするとどうしてもこうなってしまうのかもしれません。これはまとめ読み、一気読みすれば解消することなのかもしれません。
もともと「本格科学冒険漫画」と銘打たれていた作品なので、つい昔のマンガのイメージを重ねながら読んでいましたが、この最終巻では子ども時代の思い出というか反省に収束してしまったようで、当初に持っていたワクワク感をどこへ持っていけばいいのか。これも読み直すともう少し違った印象になるのかもしれません。
同じようなことはともだちの謎にも言えるかもしれません。これも作者がどこかで話していたように思いますが、このマンガでは謎解きを目論んではいなかったようです。しかし、この巻の帯にも「“ともだち”とは何…!?最後の謎がついに…!!」とあるように、多くの人の期待はそこにあったと思います。それがこんな風にして描かれてしまうとは。
などといろいろ思うところはありますが、最後の最後まで科学特捜隊のバッチでしめてくれたりして、作者と同世代の私たちにはきっと新しくて懐かしい漫画だったのでしょう。
少年時代の終わりに
2021/03/08 14:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
大冒険とバトルを越えた先には、静かなエンディングが待っていました。ともだちの正体には複雑な感情を抱きつつも、登場人物との別れが惜しまれます。
壮大な伏線
2018/08/29 00:09
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
ようやく終わって、寂しいよりもホッとしました。ほぼ脈絡のない第二の「ともだち」の正体はどれだけの人が当てられたのでしょうか。それにしてもバーチャルリアリティをタイムマシンかの様に都合よく使いすぎです。
お疲れ様です
2016/08/28 17:13
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
浦沢直樹作品は序盤は本当に面白くて、夢中で引き
込まれてしまいます。
しかし人気が増すにつれて、シリーズの無理な延命が
図られるのか、ストーリの回収がままならず、レーム・
ダック状態になってしまうような気がします。
ヴァーチャルアトラクションがまるでタイムマシンの
様に扱われながらも、引っ張りに引っ張ってきた第二
の「ともだち」の正体も明かされます。
「誰だよ、そいつ」という感じの正体ですが、遠大な
伏線の回収とも思えます。
描き続けた浦沢直樹さんとそのスタッフの方々、私を
含む途中で脱落せずに読者の皆さんもお疲れ様でした。