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時を同じく生を受け、数奇な運命のもと憎しみ合い競いあう二人の男の人生の隆盛&晩年期編。
互いの世界でトップに登り詰めた二人はどんな晩年に向かうのかと読んでいてどんどん惹きこまれた。
二人の男は人生の最後に何を見つけたのか。
長い話だったけどラストを読んだ時に”ここまで読んでよかった”と思った。
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徹夜必至の面白さ。
今は豊かなように見えるアメリカ人も、ちょっと前の時代の人は、壮絶な人生を送っていたりするんだね。
初めて読んだ十代の頃、苦労を知らない自分と引き比べて、そんなことを考えました。
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ポーランド移民で社会の底辺からのし上がり全米に広がるホテル・チェーンを作り上げたアベルとボストンの銀行頭取の跡取り息子として生まれ出世コースを突き進む大銀行頭取ケイン。
対照的な、そして典型的とも言える二人のアメリカ人が、タイタニック号沈没や第一次世界大戦など、実在の歴史の流れの中で、皮肉な出会いと成功を通じて壮絶な運命を辿る。
面白いのは物語中に株式投資に関することが結構出てくること。
成り上がるためには投資するにせよ、経営するにせよ「株」の知識は大切なのかなと感じた。
若い頃にケイン、アベルともに株式投資で自分の資産を殖やすシーンが出てくるが、それぞれ違った手法でなかなか興味深かった。
アベルの極限状態から脱出してくる生命力。何としても生き抜くんだという強い思いが何度読んでも胸が熱くなる。
そしてケインの上流階級らしい上品さと正義感が爽やかすぎる。憧れずにはいられない。
何度も読んで、心の支えになってる本。
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ごめんなさいね、登録したものの、コレ読んだのが高校生の頃なので、ほとんど憶えてません。でもさぁ、極貧の私生児と裕福な名門家に生まれた二人の人生が交錯するような、しないような、すっごくハマった本だったよね、たしか。下巻。
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片や貧しい貧民暮らしの若者、片や何不自由なく生まれ育った若者という生い立ちの異なる2人の主人公が、互いに成長しやがてはホテル王と銀行王として敵対関係になっていく様を描いた作品。
ボリュームのある作品であるが、その分内容も盛りだくさん。
読み終わったあとの充足感は最高。
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読了
内容(「BOOK」データベースより)
ずば抜けた商才と頑張りで社会の底辺からのし上がったアベルは、全米に拡がるホテル・チェーンを作りあげた。一方、出世コースを突き進むケインは、その確かな判断力を認められて大銀行頭取の地位をつかんだ。ホテル王と銀行家、ポーランド移民と名門出のエリート―いずれも典型的といえるふたりのアメリカ人の、皮肉な出会いと成功を通して、20世紀のアメリカ史が甦る大ロマン
Kane and Abel by Jeffrey Howard Archer
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20数年前、テレビ化されると聞き、ビデオデッキを買ってしまったほど。
最初から最後まで目が離せない展開でした
ラストが衝撃
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重々しくないタッチがいい。
こういうお話の場合、二人が絡むまでがおざなりだったり、逆に間延びして感じたりすることもあるけれど、そういうことは全くなかった。
むしろ、その部分だけでもそれぞれ物語として成立しそう。
脱出劇、権力闘争、復讐、などなどなど、時代を背景にした二人の人生ドラマが、次々と展開されてゆく。
ストレートに面白かった。
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もうちょっと読めない展開だったらなとは思うけど、それを抜きにしても面白かったです。
二本の糸が激しくうねりながら、ふとした瞬間に交差するような、そんな印象でした。
あとは訳がもうすこし・・・こうな・・・
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アメリカの近代史も織り込まれた大河小説で長編ですが、途中の展開に一喜一憂し、最後のアッと驚くどんでん返し。途中の伏線が効いていてすばらしい。
ケインとアベルを楽しめると、同じストーリーを別の視点で書いた「ロスノフスキ家の娘」とその続編「大統領に知らせますか」も楽しめます。
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若い頃に得た才能を発揮し続け、実業界での大成功をおさめ、また、第二次世界大戦への参戦を通じて得た社会的な名声の陰で、政治・経済・法律を用いた二人の闘いが始まった。
お互いに相手を倒すことを目標とする中で、次々と大切なものを失い、
そして後悔をするが、引き返すことが出来ない。
「プライドよりも大切なものがあることを教えてあげて欲しい。」というセリフがあったけど、二人には何も見えないかのように闘いが続く。
闘いの後、得られたものがないことに気づく二人に訪れた最後のシーンは、なんとも言えない気持ちになった。
二人の出生から最期までが20世紀の世界とアメリカの歴史と重なっていて、重厚で読み応えがあった。
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面白かったです!
最後のほうの本気のやり合いは、何と言うか、人間の醜さだなあ・・とちょっと引いて読んでいましたが、五番街ですべてが報われた感じ。
すれちがって会釈するだけのふたり!
そして最後に明かされる、すっかり忘れ去ってた伏線!
あと、終盤で、それぞれの息子と娘が愛し合って結婚するっていうのもいいなぁと思いました。愛は、金にも復讐心にも負けないんだな!
すばらしかったです。
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アメリカ近代史を背景にしながら進む2人の物語
面白いんだが、途中で展開が読めてくるのが何とも
アベルの感情にいまいちついていけない
アベルをそこまで狩りたてたものへの描写がもう少しあればなぁ
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とうとう読み終わってしまったわ~~!
こっれは私のお気に入りの本に入る1冊となりました~!
もう、読み終わってあまりの凄さに頭がいっぱいになった。
下巻は、上巻よりも胸にグッとくるシーンがいくつもあり、憎しみと愛情との両極端さが上手く描かれてある。
アベルが生まれた国を訪れ、育ったボロ小屋を訪ね、育ての母親と再会したとき何とも言えない気持ちになった。これは、堪らなく悲しくて胸がいっぱいになるね。
ケインの息子とアベルの娘が恋に落ちたとき、親たちは自分たちの勝手な憎しみのために反対し認めず、その後10年以上も会えない。
そこまでして人を憎む思いって言うのは凄まじすぎるし、きっと多大なエネルギーを使うんだろうな。
でも、それがあったからこそ、お互いがビジネスの上で成功していくパワーになったんだと思う。
結局、ビジネスとしてはケインはアベルに負けたけど、アベルが最後、今までの真相を知ったとき、アベルはケインの寛大さに負けたのだな~。
ケインあってのアベルだったんだ。
最後のほうで、お互いが娘と息子の開店祝いにそっと見に行くとき、二人が会釈してすれ違うとこは、なんとも言えないいろんな感情が湧き上がってきて胸が詰まった。
ケインとアベルは憎しみあい赦しあって、最後はお互いにリスペクトしあって、自分たちの人生を全うしたんだろう。
あ~~、すごいお話でした。
ちょっと感動しすぎて、次の本を読もうと思うまでにしばらくかかりそう。ひきずるな~、これは。
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いろいろ古臭い感じの部分はあったが、やはり名作だと思った。
ケインとアベルの衝突は長く続くのだが、結局は両方の二人の子供によって丸くおさまり、幸せな結末となる。
ケインはいい人だと思った。
最後の部分で感動した。