紙の本
良い本です
2024/02/28 12:15
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
お吉の姪の紹介でお晴が奉公に来ました。千春のお供の先で飴屋の老女の行動が変で、その後に観察して、事件の解決に繋がりました。かわせみの女中の素質があるようですね。
紙の本
まさに幕末
2021/05/31 20:02
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
「稲荷橋の飴屋」「青江屋の若旦那」「明石玉のかんざし」「手妻師千糸大夫」
「文三の恋人」「小判商人」「初卯まいりの日」 「小判商人」など、まさに幕末という感じが出ていました。
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【7作収録】
・お吉の姪の紹介でかわせみに女中としてやってきたお晴。ふと知り合った飴屋の老婆が地蔵前で小さな子供達を容赦なく打擲する様を目にし、話を聞いた東吾は心に何らかのひっかかりを感じる
・塗物屋の若旦那が田舎育ちの弟に店を譲る考えで話し合いをし、弟が必死に説得するが、その決意は固い。一方、世間では大店の主人を自称した詐欺が相次ぎ、源三郎は塗物屋の若旦那に目をつける
・珊瑚そっくりの見た目ながら、はるかに安価な明石玉を扱う商人がかわせみに滞在した。男は珊瑚屋の息子で、その昔、腹を立てて家を出たきりとの事。年老いた母のために再会を果たさせるべく、東吾とるいが立ち上がる
・評判の手妻師の芸を見に行き、包丁を持って暴れた男を取り押さえた麻太郎と源太郎。後日、手妻師からお礼に見世物小屋へ招待された麻太郎一行は、その見事な手妻に見とれる
・その昔、子供のころに生き別れになった兄を探しながら、水売りやてんぷらの屋台をしていた文三。庭師の弟子となり、親方に目をかけてもらっていたが、八つも年上の尼の卵に惚れてしまい・・・
・長寿庵の近所の質屋に空巣が入った。調べてみると、旦那は妾のもとへ入り浸り、娘も息子も寄り付かないという気の毒な内儀がやっている店だという。しかし、盗まれた物の中に洋銀が混じっていたことで源三郎らは疑いの目を向ける。一方、高山仙蔵のふいの不在をいぶかしんだ麻太郎と源太郎のもとに、仙蔵からの使いと称した男が現れ、仙蔵がしまっている洋銀を持ってくるよう頼むが・・・
・愛らしい招き猫が描かれた絵馬を長助からもらった千春。その絵馬職人が子供のころに、姑のいびりの末に実家へ逃げ帰ったきり生き別れになった母親が、かわせみに滞在している女だと知る
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御宿かわせみの33弾。
大きくなった麻太郎と源太郎の少年コンビが活躍しています。
こちらも世代交代なのかな??
主人公だった東吾や源三郎がすっかり後ろ盾の様な感じです。
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TVドラマシリーズになった『御宿かわせみ』シリーズ。
本当に平岩弓枝の時代小説は面白い。
江戸時代の話なんだけど、現代の人の感情の表現の仕方で
ほんのささいな日常を語らせたら一番面白いかも。
るい役の高島礼子は本当私のイメージぴったりです。
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・稲荷橋の飴屋
・青江屋の若旦那
・明石玉のかんざし
・手妻師千糸大夫
・文三の恋人
・小判商人
・初卯まいりの日
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御宿かわせみシリーズ。第33巻。稲荷橋の飴屋・青江屋の若旦那・明石玉のかんざし・手妻師千糸大夫・文三の恋人・小判商人・初卯まいりの日。
千春がとても純粋で東吾が柄にもなく父親らしくて微笑ましい「稲荷橋の飴屋」、兄弟仲がいいお話の「青江屋の若旦那」、母の愛がいじらしい「明石玉のかんざし」、子世代大活躍親世代たじたじの「手妻師千糸大夫」と「小判商人」など。
歴史にかんがみても幕末の大変動の世の中を江戸っ子たちが右往左往しているのがよく分かる。表題作の小判商人など、高山先生の講義が実に分かり易く子世代の正義感や焦燥感が頼もしい。
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久しぶりに読んだこのシリーズ。相変わらず東吾さん、独身の飄々者みたい。おるいさん、一人妻に母に女将にたいへんだわ。と主婦目線でみてる自分がいた。これから読んだらこの前の32冊読もうと思わなかったかもしれない。表題作、小判商人の事件は、時代が変わって来たなぁと思わされた。
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旧の御宿かわせみシリーズで、唯一読んでいなかった 「小判商人」 を、文庫になった(「十三歳の仲人」 の文庫化からおよそ1年もかかっています)のを機会に読みました。子供たちが、仕舞(略式の舞)を習うところなど、興味深い話もありますが、表題作の 『小判商人』 は、かなりわかり辛いです。
旧シリーズの最後 「浮かれ黄蝶」 や 「新・御宿かわせみ」 を読んだ後だと、この頃から閉塞感が強く出てきているのがわかります。登場人物が躍動していません。『明石玉のかんざし』 や 『手妻師千糸太夫』 はまずまずですが、『文三の恋人』 は、尻切れとんぼの感じで、『初卯まいりの日』 は、少々物足りない。
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源太郎や麻太郎、千春の活躍が多くなり、いよいよ世代交代を感じさせる。印象に強く残ったのが最後の『初卯まいりの日』。一番ページ数の少ない短編ながら、親子の名乗りも出来ず、すれ違いつつも互いを思い合う母と息子の切なさが胸を打つ。