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作者らしいスケッチの妙と流しの床屋って取り合わせは上手い。
何編かはいい感じだけど、後半ネタ切れ気味かなぁ…。
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「「美しさが、しばしば悲しみと共にあるのはなぜか。私はずいぶんそれを考えてきたが、またしても私は答えを出せそうにない。美しさはいつでも永遠であってほしいが、悲しみには終わりが必要になる」」
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いつしか自分がその場に溶け込んで、空気や香りや味や音を感じ取るのに夢中になっていました。
しばしば「えっ!?」と思わされるような驚きに場面に出くわしたりしますが、一つの物語を読み終えるたびスッと消えていく儚さがなんとも心地よい。
作中にでてくるお菓子の“マアト”を『口の中に入れたとたん、消えてなくなってしまう』『おいしいという思いだけは口に残る』とあらわしています。それが物語一つ一つに共通する部分であり、その表現がまた的確すぎて凄いと思いました。
単純に読書量が少ないからかもしれませんが、こんなに素敵な文を読んだのは初めてな気がします。寝る前に一遍ずつ読みすすめていきたい本。
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不思議なお話。
なんだか詩を詠んでるような短編集だったなぁ。
流しの床屋なんてステキ過ぎる!
いちいちツボをつかれました。
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一気に読んでしまうのが勿体無くて、毎日少しずつ、少しずつ読みました。
時間がゆるやかなのにほんの少し切なさを孕んでいて、近いのにどこか遠くの物語のよう。
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流浪の理髪師ホクトを巡る12の物語。ただホクトというのが一人の人物でなく「流浪の理髪師」という象徴(モチーフ)のように扱われているのが面白い。なので、この物語ではどのようにホクトが現れるんだろうという楽しみもあったり。
静かで力強い文章が好きですね。
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好きなタイプのお話かなと思って手に取って読み始めたのですが.....
残念ながら続きを読みたい!という気持ちにあまりなれませんでした。
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「床屋」と「ホクト」を色んな角度から切り取った短編集
流浪の理髪師ってどんなでしょうね。
全体的にゆったりとした時間が流れてて、穏やかに読み進めることができました。
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最初の話から世界に引き込まれる。いっつも最後の一行が素敵な言葉だし,音読したら素敵そうな。
ローストチキンダイアリーが、超いい。
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何気ない日常+少しのファンタジーで構成された話の短篇集。サラッと読みやすい文体。それぞれの物語に微妙なリンクありでニヤッとできる。
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どんな空を見ているのかと思って手にとった。
そうか、そんなふうに眺めていたのか。風がある、良く晴れた空を。
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小さな町で小さな床屋を営むホクトはあるとき、吸い込まれそうなくらい美しい空を見上げて、決意する。「私はもっともっとたくさんの人の髪を切ってみたい」。そして、彼は鋏ひとつだけを鞄におさめ、好きなときに、好きな場所で、好きな人の髪を切る、自由気ままなあてのない旅に出た…。流浪の床屋をめぐる12のものがたり(「BOOK」データベースより)
七つの鋏
彼女の冬の読書
星はみな流れてしまった
モンローが泊まった部屋
海の床屋
アルフレッド
ローストチキン・ダイアリー
ワニが泣く夜
水平線を集める男
永き水曜日の休息
草原の向こうの神様
リトル・ファンファーレ
の12編。
流しの床屋さんの放浪のお話。
洗練された不思議話が読みたくて、ちょうど文庫化された吉田さんのこの本を手に取ってみました。
過剰に期待しすぎてしまったかも。
やや退屈な部分もあり、少々残念。
映画の買い付けのために訪れた映画祭で、遠い夏の記憶を見る「海の床屋」と、
ひびの入ったカフェオレ・ボウルを買った翌日、ふらりと入った美術館の少年の絵にそっくりな人物から声をかけられる「アルフレッド」、
北欧の地に里帰りした妻からのアドヴェント・カレンダーに添って物語が進んでゆく「ローストチキン・ダイアリー」が好みでした。
私も今年のクリスマスに、ローストチキンのレシピをアドヴェント・カレンダーにひそませようかしら、ふふふ。
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不思議な物語。さすらいの理髪師って! エッセイのようで童話のようで……。おいしい紅茶やコーヒーと一緒に読むとよろしいかと。
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読んだはしから、さらさらとこぼれてゆくような物語でした。
靴を逆さにすると夏に行った与論島の白砂がいまだにこぼれてくるのだけど、そんな風になるといい。
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放浪の床屋という風変わりな職業の男が主人公の連作集。
主人公であるホクトは各短編毎に、時には主役、時にはチョイ役でいろいろとパターンを変えて登場します。
とても上質で落ち着いた味わいがある作品なので、ゆったりした気分で読むことをオススメします。
個人的には「ローストチキン・ダイアリー」が一番かな。