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秒読み 筒井康隆コレクション みんなのレビュー

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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.5

評価内訳

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紙の本

カバー画の汚さにしり込みしないでください。中身は絶対に面白い。だって筒井康隆先生の傑作集ですよ、面白くないわけがない。騙されたと思って最初の作品を読んでみてください、止まらなくなりますよ

2009/09/11 18:43

8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私にとって神様の一人、筒井康隆大明神の傑作集です。全集も持っているし、ある時期以降の単行本、文庫本は全て買って読んだつもりだったんですが、穴があいてますねえ、そこかしこに。水漏れジャージャー。ま、マニアっていうほどのものではないので、恥ずかしいとか絶望なんていうことはなくて、むしろ「やっぱり」と納得気味ではあるんですが・・・

なぜか、っていうとこの本に収められた14作のうち、読んだ記憶がないものがかなりあるんです。まず、冒頭の「到着」です。全文引用してもいいんですが、ま、読んでください。それから一気に長島有の解説「線の上に」に飛んでみてください。私なんか思わず納得して、かわいいなあ、宇宙は、なんて思いました。

「マグロマル」も記憶がオボロですが、多分これは読んでいます。今の日本の国会を見ているような気になります、っていうか少し前の社会党の議員の質問を思い出します。内容がないものだから自己紹介をエンエンとやるんです。二世、三世議員も愚かですが、国会をテレビ出演の機会としか思っていないセンセーがいた、いや今もいるかと思うとゼツボーします。

「駝鳥」「時越半四郎」「睡魔のいる夏」「笑うな」「遠い座敷」「秒読み」も怪しい。となると八篇、半分以上読んでない? ゲ、なに、それ、です。で、電車のなかで思わず笑っちゃったのが「関節話法」。三度目くらいだと思いますが、やっぱり笑える。それは「バブリング創世記」にもいえます。ともかくドンドコドンドコだけで最後まで読ませる、凄いっていうかなんていうか・・・

怖いのは「走る取的」。これも三度目くらいですが、怖さは少しも減りません。ヤクザに目つけられたらこういう気分なんだろうなあ、って思います。警察官の横恋慕、なんていうのもこの類だし、憲兵、特高に睨まれる、アメリカでの赤狩り、ソビエトのKGB、中世の魔女狩りの標的もこういう怖さなんだろうなあ、って。

ロマンを感じたのは「駝鳥」「時越半四郎」「睡魔のいる夏」「秒読み」です。4編とも結末は厳しいものですが、でも胸がキュンとくるような切なさがあります。正直、加藤伸吉の画があまりにエグイので小説の雰囲気ぶち壊しじゃないか、時間操作ができるなら、島田虎之介に描いてもらえるような時と場所に飛んでいって、夢を実現させたいなあ、なんて思いますよ、実際。

「遠い座敷」は、もう一度読み直さないとわからないでしょう。長い廊下、という記述から島田荘司『竜臥亭事件』を思い浮かべました。ま、長く連なる廊下、というだけが共通点かといえば、連なる和室とその佇まい(このお話の加藤の画はいいです。雰囲気にあっていて、正直、別人の作品じゃないか、なんて思っています)。

以下、本当に簡単に各話紹介です。

到着:突然、地球が「ぺちゃ」という音をたてて潰れた・・・

マグロマル:マグロマル草案の説明、審議が開かれる星連ビルの第三会議室を探すサド・クローとセミパラチンスキイは・・・

お助け:周囲の人間がどうもノロノロしているように感じ始めた彼の思いは、ますます募って・・・

駝鳥:砂漠に踏み迷った男になぜかついてくるダチョウ、二人?の餓えと渇きの彷徨は・・・

蟹甲癬:クレール植民地にやってきた人間たちが食べるクレール蟹の祟り?老人たちに降りかかった災厄は・・・

時越半四郎:奥州のさる藩の若侍・片倉半四郎。彼のクールな仕事ぶりは周囲のみならず親からの反発もかって・・・

バブリング創世記:ドンドンはドンドコの父なり。ドンドンの子ドンドコ、ドンドコドンを生み、ドンドンいってしまう・・・

睡魔のいる夏:仕事帰りに飲みに出かけた工場長と部長が空にみたのは、ぽっかり浮かぶ白い雲・・・

笑うな:友人で、電気器具の修理工で、特許ももつ独身の友人・斉田に呼ばれたおれは、彼が発明したものを見て・・・

走る取的:副都心の裏通りの小さなバーで飲んでいたおれと亀井の一言が、偶々そこにいた取的を刺激して・・・

遠い座敷:筋山にある兵一の家で遊んでいて帰るのがおそくなった宗貞は、夕食をご馳走になることになって・・・

関節話法:関節をポキポキ鳴らす癖で上司から睨まれている津田が大使となっていくことになったマザングという星では・・・

秒読み:徹夜勤務を終えた俺ボブ・ギャレット大佐に突然おとずれた不安。先が見えてしまった男の想いは・・・

熊の木本線:四つ曲という小さな町に、うまい蕎麦があると聞いてそこにいこうとしていたおれは、ひょんな事からある一族の通夜にでることになって・・・

解説 線の上に 長島有

加藤伸吉の画ですが、正直このシリーズ三作のカバーの中では最も魅力がありません。ただ、汚いだけ。ほかの二冊がなかったら、たとえ神様・筒井の傑作集であっても私は出を出さなかったと思います。祖父江慎+コズフィッシュのブックデザインを殺しているとしか思えない。勿体ないなあ・・・


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紙の本

良い本です

2024/01/29 12:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

獣の様な相撲取りに延々と追い回される恐怖、山の頂から麓まで延々と続く、無人の座敷を一人、帰る少年の不安、隠れ里の一族の葬儀で忌歌を歌ってしまい、その禍の到来を怯え待つ男などホラー要素を多分に含むSF短編集です。

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紙の本

過去が今教えてくれること

2015/10/06 04:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作はもともと1988年刊行された「薬菜飯店」に収められた短編小説だ。この短篇集は現在絶版となっているので、「秒読み」は本書のような選集でしか読むことができない。過去に旅をして現在を変えるという発想は多くのSF作家が描くテーマだ。この作品では著者独特の毒やスラップスティックはなりをひそめる。人生には「あの時こうしておけば」という後悔が満ちあふれている。だからこそ今この瞬間が大切だと教えてくれる1冊だ。

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紙の本

ぐちゃぐちゃなセレクト

2018/10/21 16:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る

筒井康隆は全部持ってます。
これはけっこうぐちゃぐちゃなセレクトだなあと思いました。
解説にあるように役立つ話というのではないですが、おもしろいです。そしてそれは最重要です。

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2009/04/27 15:00

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2010/05/29 16:14

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2014/10/18 08:46

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2014/12/15 11:04

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2016/07/24 21:09

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2021/10/05 23:27

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2023/05/28 09:49

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