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ドラマの方が秀逸
2015/07/16 18:09
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投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
田村正和が主演でドラマ化されたのを見たが、これがなかなか秀逸だったので原作も買ってみた。結論から言うとドラマ版の方がよかった。ドラマ版は時代設定を現代(2010年前後)に変更していて視聴者に馴染みやすかったし、結末も見ててすかっとする展開だったからである。まあ原作も楽しめない内容では全くないので、一読の価値はあるだろう。
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長かったー。やたら読み終わるのに時間がかかってしまった。
始めまったく頭に文章が入らず、途中で読むのやめようと思ったけど、中盤から盛り上がって面白くなってきて、結局読んでしまった。
松本清張の中では真ん中くらいかな。可もなく不可もなく、みたいな。
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清張作品で一番好きな作品です。次点は『三面記事の女』。浪人当確したときヒマで家にあった清張全集のこの作品を読んで、今まで本なんて、感想文のため以外読んでこなかった人生に、読書の楽しさ、面白さを教えてくれた作品です。
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テレビドラマで放映する前に、取り敢えず原作を見ておこうと、単純な動機で読み始めた。最初は場所の情景がなかなか思い描けず、物語に入り込むのに苦労した。googleの空撮地図を見ながら読むと面白い。最期は、なんだかなぁ。この作家らしいといえばらしいけど。
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A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に輝いた東名高速での事故の写真、本当に偶然なのか。
謎解の後の展開が面白かった。
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死亡者数が多そう…とお勧めして頂いた本です。
若い作家さんには無い、硬派な印象が文体から見受けられました。
途中一寸だれるのと、訝しむ箇所がいくつかありましたが、
最後の方は残り少ないページ数で、どうなるのか気になって読みました。
復讐…という大好物のお題なのですが、此れは随分淡白ですね。
復讐や憎しみは何も生まない…なんて言いますけど、
私はそうは思いません。
復讐や憎しみでしか生む事が出来ない物と云うのも、
確かに存在していると思うのですよ。
でもこの物語の復讐は本当に何も生まず、空虚さだけが残って、
其れが却って物寂しい印象を受けました。
その人の幸福の核となる大事な物を失ってしまったら、
もうそれだけで全ては無き物と同じ…なのかもしれません。
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他の作品同様に昭和の雰囲気を感じられるところが面白い。同じ日本だから舞台設定がよく分かる一方でどこか外国の話のような印象も受ける。
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最初の冒頭、新聞により写真年間賞という募集で最高賞の作品「激突」というトラック事故により自動車が巻き込まれた写真が発表された。作品の中にある自動車の1台には主人公:中野の一人娘が乗っており帰らぬ人となる。何故、娘が事故に巻き込まれてしまったのか、原因を探るため事故現場に行く。事故の原因が人が誰かの仕業で起こったものだと推理した中野は、「激突」を撮った山鹿に近寄り、事故現場そっくりな行動をさせ、山鹿本人が犯人にたどり着くことがきた。
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アマチュア・カメラマンの野望により、事故の報道写真が作られたものであることを見抜いた者がいた。
その者は、作られた事故の犠牲者の許嫁であり、その者がアマチュア・カメラマン等に復讐をするという展開。
この作品は、1980年頃に書かれたもので、清張が70歳を越えてから書かれたものである。
鹿野山行という章があり、その中に、神野寺のトラ騒動のことが書かれている。(343頁)
この事件は1979年8月に起こったもので、当時のことが思い出される。
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松本清張作品は時代背景の違いで難しいことが多いが、本作は時代をあまり反映しない内容なので違和感がない。なんとなく展開がわかるにもかかわらず、最後まで飽きることが無い。
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新聞で賞をとった報道写真を発端とするサスペンス。被疑者とそれを追い詰める犠牲者の家族のやり取りは、さすがの清張先生。
他方、物語の終焉にもう少し紙幅を費やしてもよかったとも思われる。
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A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に選ばれた「激突」。それは、東名高速での多重衝突事故直後を撮った写真だった。
そのようなシャッターチャンスは十万分の一の確立で、交通事故の凄惨さを知らしめ、事故抑制に繋がると評された。
凄惨な事故を記録する「報道」を優先するか?
「人命」救助を優先するか?
そして、その十万分の一は、果たして本当に偶然なのか?
婚約者をその事故で亡くした男が、撮影者を追いつめる!!!
私も趣味で写真を撮るので、シャッターチャンスを待つ気持ちはわかるけれど、やっぱり「人命」でしょ。
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よくもあしく松本清張先品である。いわくさほど知られていないらしい。けれども、エンターテインメントの王道をいっている。時代はちょっと前だけど、そこを考えて十分楽しめる。
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高速道路で深夜に起きた玉突き事故。死者も数名でる大惨事。それをカメラにとらえたアマチュアカメラマン。その社員が、有名な新聞社主催の年間最優秀賞の作品となった。本書表題のように、まさに偶然なら奇跡的な遭遇。しかし、それは果たして本当に偶然撮られた写真なのかどうか?被害者のフィアンセが、真相を突き止め、その仇討ちに動く。
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師事している中国人のポーカーのマスターから、緻密なロジックが学べるから読んでみなさいと薦められた松本清張の作品を読んだ。新聞で大賞を獲得した報道写真は、10万に1つの偶然の上の奇蹟だったのか。奇蹟が周到な計画と執念によってもたらされたものだったのなら?