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紙の本
恋愛短編
2015/02/28 19:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
5つの恋愛短編小説集です。
1冊の交換日記が様々な人の手を経て数奇な運命を辿る「交換日記はじめました!」、
教室の机に書かれた落書きが事件に発展する「ラクガキをめぐる冒険」、
親友同士で同じ女子に惹かれてしまう「三角形はこわさないでおく」、
奇妙な腹の音に苦悩する「うるさいおなか」、
子持ち人妻との危うい恋愛を描く「吉祥寺の朝日奈くん」、
いずれも心温まるお話でありながら「お、そういうことだったのか!」と読み手を驚かせる創意工夫があります。
紙の本
行って戻ってまた帰る。
2010/08/19 19:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作を含む、5つの短編集。
初めて出会う作家だけれど、読み始めると一気に進んだ。
短い中に、いろんな「意外」がある物語たち。
それに驚かされて、ページを戻る事もしばしばあった。
1作目の「交換日記はじめました!」は日記形式で構成される。
それも本来2人のものであった日記に、次々と他者が介入してくる。現実ならありえない…。
相手に宛てていた日記が、次第に忠告や反省、呟きのようなものに変化していく。
当の本人から離れていくのに、最後は不思議な経緯で舞い戻るのだ。
スピーディな展開なのに、日記という個人的な狭い世界が何故かゆっくりとしたテンポを感じさせる。
異空間に迷い込んだような後味だった。
「三角形はこわさないでおく」。こちらも学生時代を思い出させるような物語だった。3つの、それぞれの点に立つ登場人物たちがこれからどうなっていくのか・という甘酸っぱい余韻も感じさせる。
表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」もよかった。
私も訪れた事のある吉祥寺という街を、思い浮かべながら読んだ。
時間軸が変化しながら、いきなり遠くに連れてこられるという印象。
読み手が驚かされるのに、登場人物たちは淡々としている。それもいい。
めまぐるしい変化の渦の中心にいる人はきっとこんな感じなのだろう。
中心から傍観しているような。
しっくりこなかったピースが、最後にかちっとはまる。そんな1冊だった。
紙の本
平仮名の使い方ばかり気になってw
2016/07/06 21:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
中田永一さんの作品を読むのは初めてです。読んでいる間中ストーリーよりも気になることがありまして、それは作者が意識してかなりの言葉を漢字にせず、平仮名で書いていることでした。特に人の行動、例えば「考える」や「思う」などを5編全てで平仮名で「かんがえる」「おもう」と書いている意味を私は考えてしまって話に入り込めませんでした。
4番目の「うるさいおなか」(これもあえてなのでしょうが平仮名です)はありそうでなかった話で面白かった。あと5番目のこの作品集自体のタイトルにもなっている「吉祥寺の朝比奈くん」が話の転がり方が中々いいなと思いました。