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みんなのレビュー853件

みんなの評価4.2

評価内訳

853 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

東北新幹線に殺し屋がいっぱい!

2011/01/17 17:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京発盛岡行きの東北新幹線「はやて」に乗り合わせる
殺し屋稼業の男たちのトレインノベル。

ちょっと不可解な設定から物語は始まります。

アル中で元殺し屋の木村雄一は、意識不明の5歳の息子を
中学生の「王子」に完全に掌握され、盛岡まで行く羽目に。

その「王子」は優等生然とした見た目としゃべり方と演技力で
周囲の人間を騙し、コントロールするのが楽しくて仕方ありません。

「蜜柑」と「檸檬」の殺し屋コンビは
業界のボス(?)峰岸の誘拐されたぼんぼんを助け出し
身代金を取り返して、そのトランクを
峰岸まで届けることを請け負ったものの、トランクは盗まれ
ぼんぼんはあっけなく新幹線の中で殺されてしまいます。

不運の女神に愛されている殺し屋の七尾は
あるトランクを盗んで上野駅で降りるはずが
因縁のある同業者「狼」と鉢合わせ、降りることもできず、
さらには「狼」を殺してしまいます。

いつものようにパズルのように
人間関係や物や言葉が行き交うスラップスティックに
安心して素直に乗っかって、楽しみました。

どこまでも、なにもかもうまくいかない成り行きに
一人、王子だけは余裕綽々。
憎たらしいまでの支配者ぶりです。

こんなに殺し屋が登場して
どうなってしまうのだろうとワクワクします。

途中から思わぬ伏兵が現れるのですが
それがカッコイイ。

いろいろな伏線が張り巡らされていて
頭の体操になる小説でした。

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紙の本

子供が「可愛い」とは限らない

2015/08/31 21:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語はやはり「王子」という登場人物が非常に印象的なキャラクターである。
 「王子」は色々と知ったような気になっているが、誰もが「子供は可愛い」と思うとは限らず、いつの日か「子供ではなくなる」ということも・・・
 これは、結構子供時代に陥った人が多いのかもしれない。

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紙の本

主人公のオロオロぶりに苛々し続け。これで、カッコイイ老人が登場しなかったら、★三つ。でも、さっそうと現れた老夫婦のおかげで一挙に★五つ、といきたいけれど、やっぱり主人公のオタオタぶりを思い出すと・・・

2011/08/01 19:43

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

写真の色合いがいいです。もうこれだけで勝負あった、っていう感じです。どこか泰西名画を思わせるところもありますが、よく見れば日本特有の家並みと電柱が・・・。多分、小説の舞台となっている東北新幹線沿線の光景なのでしょう。ま、東海道新幹線沿線、或いは似ているけれど違う国のものだといわれれば、それはそれで納得。でも、とりあえず自然な流れで考えれば、そうなるだろうというレベルの確信。それにしても、この写真は美しい。そんな写真は横山孝一、装丁は以前角川に勤務していた高柳雅人。

で、お話です。書き下ろしのこの作品、各章は登場人物の印鑑マークで、木村、果物、天道虫、王子、といった具合に展開しますが、この順番はあくまで最初だけで、あとは順不同です。ちなみに、木村は木村ですが、果物は蜜柑と檸檬、天道虫は七尾、王子は王子慧のことです。角川書店には、『マリアビートル』の特設サイトあるので、そこから文章を借りて来ましょう。まず
           *
これぞ伊坂エンタメの醍醐味。
『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。

 物騒な殺し屋たちを乗せた東北新幹線。
東京発盛岡着、2時間30分の物語が始まる!

『ゴールデンスランバー』以来
3年振りの書き下ろし長篇!!

新幹線の中での
エンターテインメントを
やりつくした気持ち
です。
伊坂幸太郎
           *
と宣伝文句があって、いよいよ内容紹介に入ります。
           *
酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた悪魔のような中学生「王子」に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線〈はやて〉に乗り込む。
取り返した人質と身代金を盛岡まで護送する二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」は、車中で人質を何者かに殺され、また身代金の入ったトランクも紛失してしまう。
そして、その身代金強奪を指示された、ことごとくツキのない殺し屋「七尾」は、奪った身代金を手に上野駅で新幹線を降りるはずだったのだが……。
           *
だそうです。で、この文章を読んだ私は、「これは三年ぶりに、『グラスホッパー』の連中が戻ってきた」作品なんだ、と思ったわけです。でも、『グラスホッパー』、タイトルはともかく中身を覚えていません。もしかして読んでいない? あわてて娘二人に確認しますが、彼女たちの記憶も曖昧です。いや、登場人物が戻ってきたのなら、私の記憶だって戻ってほしいのに・・・

とまあ、誤爆ならぬ誤読をしてしまったのです。つまり、これは「『グラスホッパー』に続く、殺し屋たち」のお話であり、書き下ろしとしては「『ゴールデンスランバー』以来3年振り」のものだというだけで、『グラスホッパー』に登場する「鈴木」「鯨」「蝉」三人の殺し屋が出てくるわけではないんです。いやはや、早とちりをしていいことなんか一つもない・・・

で、です。このお話、一言でいえばドタバタです。ユーモアとギャグの違いはあるのですが、雰囲気的にはジェロ-ム・クラプカ・ジェロ-ム『ボ-トの三人男』の新幹線版。やることなすこと上手くいかない男たちの川下りならぬ、新幹線下りのお話。それに、死体にカンカン踊りをさせる有名な古典落語 「らくだ」を混ぜたような。

で、やはり伊坂らしく、どうなっていくのだろうかという予想外、というか予想通りの展開をしていきます。読んでいてイライラのし通し。ともかく登場する人間は誰も彼もネジが一本抜けている。で、抜け出せる状況をただただ悪くしていきます。なんていうか悪運のスパイラル、凶事の蟻地獄、不運のブラックホールに落ち込んだように、あがいてももがいても悪い状況から抜け出せない。

ところがです・・・

これ以上は書きませんが、娘たちと話していて、「あの人たちがかっこいいよね」と意見が一致。宿便が出てスッキリ、そんな感じでしょうか。こういう面白さは、映画になるんだろうなあ・・・

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紙の本

伊坂さん、お帰りなさい。祝!ファン待望の伊坂節復活!!

2010/10/22 15:02

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nyanco - この投稿者のレビュー一覧を見る

第二期の王、猿のトンネルを抜けて、これは第三期となるのでしょうか。
「オー! ファーザー」そして新境地「バイバイ、ブラックバード」も大好きな作品だけど、伊坂節の疾走感!堪能させていただきました。
走る密室・新幹線の車中だけ…だと言うのに、この疾走感の凄さは何!?
狭い車内に殺し屋と悪人がごっちゃり入り乱れて…ページを捲る手を休めることなく一気読み。
キャラも最高!
蜜柑と檸檬のナイスコンビ、トーマス蘊蓄が何ていい味出しているの!!
王子のワルぶりも最高!
七尾も勿論、好きなんだけど、老夫婦の燻銀の深~~い味わいがもう最高!
グラスホッパー未読ですが充分に楽しめました。
勿論、「グラスホッパー」読みますよ~!!
「グラスホッパー」の文庫版装丁と「マリアビートル」は対になっているのかな、いい感じです。
とにかく伊坂さん、お帰りなさい。
遠くに行ってしまって帰ってこれない作家さんが多い中、きちんとファンの声にこたえて戻ってきてくれた伊坂さんに感動し、感謝しております。
これは舞台設定も楽チンだから映画化あり…かな?
どのシーンも映像が目に浮かびます。
そしてあのラストシーンは是非、観たいんですけど~!

以下ネタバレあり。
ラスト間近の真莉亜の言葉
「みんなね、アイディアに困った時は、過去の成功例を追いたくなるんだよ」って、伊坂さんご自身のツッコミ! コレ最高でしたw

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紙の本

期待を裏切らない面白さ♪

2010/11/25 19:35

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

息子に重傷を負わせた王子を追う木村。そして王子。ある依頼を受けた
二人組の蜜柑と檸檬。ツキに見放された七尾。彼らは皆、東北新幹線
「はやて」の車内にいた。やがて、それぞれの思惑が複雑に絡み合って
いく。新幹線が目的地に到着するまでに、さまざまな問題は解決するの
だろうか・・・。

いろいろな事情を抱えた男たちが東北新幹線に乗り込んだ。ひたすら
目的地に向い走り続ける新幹線の中で次々に起こる信じられないできごと。
一見、何の関係もないと思える者どうしの意外な接点。そして、荷物だけ
ではなく命までもが奪ったり奪われたりする。まさにスリルとサスペンスの
世界だ。個性的過ぎる登場人物たち、絶妙過ぎる会話、そしてスピーディーな
展開、どれをとっても楽しめる。「いったい、作者の伊坂幸太郎は、この
複雑怪奇な新幹線内の状況をどう収束させていくのか?」ラストに近づくに
つれ、期待感が高まった。そして迎えたラストは、期待を裏切らないもの
だった。意外性もあったし、ほっとする救われた部分もあった。収まるもの
が収まるべきところに収まった。そんな感じさえする。伊坂幸太郎らしい、
本当に彼らしい、充分な満足感を与えてくれる作品だった。

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紙の本

終着駅までノンストップ

2020/11/06 14:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

アルコールに溺れる木村雄一と、残酷無情な中学生・王子との対決が手に汗握ります。不幸にとり憑かれた七尾の、思わぬ活躍も痛快でした。

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2010/12/07 14:21

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2010/10/09 18:16

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2010/09/12 09:12

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2010/11/21 19:17

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2010/11/24 14:05

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2010/10/24 01:33

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2010/11/07 17:21

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2010/09/29 20:17

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2012/04/30 01:30

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