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青い星まで飛んでいけ みんなのレビュー

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みんなのレビュー49件

みんなの評価4.1

評価内訳

49 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人類の行き着く未来、そしてその先の宇宙

2011/07/03 11:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人類の行き着く未来、そしてその先の宇宙を想起させるSF短編集だ。

「都市彗星のサエ」は、彗星にある鉱山街に生まれた少女サエが感じる閉塞感と、そこからの脱出を目指す少年ジョージィとの出会いを描く。
「グラスハートが割れないように」は、人の心を栄養にして育つという地衣類に関する、青年・日吉康介と少女・秋間時果の心の揺らぎを描く。このふたつには、閉鎖系で生きる人という共通点がある気がする。

「静寂に満ちていく潮」は、地球外知的生命体と地球生命テミスの出会いとその先を描く。
「占職術士の希望」は、他人の天職を見抜く力を持つ紺野哨平と、彼に才能を見出された女性・山科寛奈が遭遇するテロ事件を描く。これらは、生命体としての人と、社会生物としての人、それぞれの変化の可能性を示している気がする。

「守るべき肌」は、情報存在となった人類の選択を描く。
「青い空まで飛んでいけ」は、人類に地球外探査を義務付けられた存在の葛藤を描く。これらは人類の終着点と、その先に広がっている世界を提示している気がする。

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紙の本

やっぱり子供が登場してしまうと、力作、傑作とはいいにくくなります。といっても、SFとしてどうかは別として小説としては面白い。SF好きでない人でも十分楽しめる者にはなっています。個人的には「グラスハートが割れないように」がいいです、ロマンチックだけで終わらないところが小川だなって・・・

2012/01/13 20:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

突然ですが、学習現象の一つに imprinting 、摺り込み、というのがあります。生まれたばかりの動物、特に鳥類で多くみられるもので、アヒルの赤ちゃんが最初に目の前を動く物体を親と思い込み、そのあとについて歩く、あのようなものの総称です。これは第一印象がいかに大切かを示すものとして講演などで使われたり、三つ子の魂百までというふうに、懲りない人間を揶揄するような場合にも引用されたりします。

これは、読書についてもいえることではないでしょうか。私の場合は、確実にそうです。最初に読んだ作品、あるいはその後に続くもので面白いものにぶつかった場合、その著者の私の中でのランクは一気に上がり、いつかこれを凌ぐ傑作を物するはずだと思い込んで、かなり長い期間、その作家の定点観測に追われることになります。

そんな私が、次代のトップランナー候補の一人に挙げて、定点観測を始めたのが小川一水です。今のところバラつきがありますが、明らかに平均値レベルが高くて、つまらない作品が少ない。面白くない作品は、中学生あたりを対象にしたノベルスに限られていて、それさえ避けていれば満足できるのですから分かりやすい。

で、小川の文庫作品となれば、現在刊行中の全十巻が予定される『天冥の標』が次の代表作になることは衆目の一致するところでしょう。私の興味の中心がそれであることもいうまでもありません。とはいえ、小川は寡作を売り物にする作家ではありません。大作にかかっている一方で、SFマインドあふれる作品を、かなりの数書いています。トップランナーは、こういうところでも取りこぼしをしないというのが条件。当然、そちらも観測の対象になります。

で、今回取り上げる『青い星まで飛んでいけ』、タイトルはさわやか系のジュヴナイル染みていますが、果たしてレベルダウンのノベルズ系の作品か、あるいはタイトルとは異なりコアなSFマニアにも受けるようなハイレベルな作品なのか、気になるところです。

ただし、撫荒武吉のカバー画は今一つの感があります。上手いイラストなんでしょうが、どこかCG臭さがあって、そこがちょっと面白くありません。とはいえ、他の仕事を見てみたい、人間をどう描くんだろう、と思わせる技量の持ち手であることは確かです。この人も定点観測の対象にしちゃおうかな、なんて思ったりもします。ちなみに、カバーデザイン/ハヤカワ・デザイン。

カバー後の案内は
       *
それは人間の普遍的な願い――彗
星都市での生活に閉塞感を抱く少
女と、緩衝林を守る不思議な少年
の交流を描く「都市彗星のサエ」
から、"祈りの力で育つ"という触
れ込みで流行した謎の植物をめぐ
る、彼と彼女のひと冬の物語「グ
ラスハートが割れないように」、
人類から“未知の探求”という使
命を与えられたAI宇宙船エクス
の遙かな旅路を追う表題作まで、
様々な時代における未知なるもの
との出逢いを綴った全6篇を収録
       *
となっています。目次にしたがって各話の初出と簡単な内容紹介。

・都市彗星のサエ(SFマガジン2009年4月号):都市彗星バラマンディでの生活に閉塞感を抱く14歳の少女サエが、緩衝林で出会った不思議な少年ジョージィの冒険

・グラスハートが割れないように(SFJapan2007年春季号):“祈りの力で育つ”という触れ込みで流行した謎の植物をめぐる、コースケと秋間時果の心のすれ違い

・静寂に満ちていく潮(SFJapan2007年夏季号):肉体という制約をなくした時、多様な生物間での交感が可能になり、セックスも新たな姿を見せる。

・占職術師の希望(FICTION ZERO/NARRATIVE ZERO 2007年):あなたにピッタリの職業は何か、それを見ることができる哨平。寛奈に画家の道を教えた哨平がテレビ局で見かけた男は・・・

・守るべき肌(SFJapan2004年春季号):タウヤが辺縁域でみつけたのはツルギという名の少女。彼女は全人類を救うために力を貸してという。僕たちは面白半分で彼女を助けようとするが。

・青い星まで飛んでいけ(SFマガジン2008年7月号):地球の人間の末裔を自認するエクス、ホモ・サピエンスの莫大な記憶を受け継ぐ彼が望むのは、地球外知性との接触だが・・・

 解説/坂村健

私好みだったのは、内容紹介にもある「グラスハートが割れないように」「静寂に満ちていく潮」「青い星まで飛んでいけ」の三篇で、なかでも「グラスハートが割れないように」は、地球のどこかで進行していても少しもおかしくないお話で、色々深く読むことが可能です。タイトルのつけ方もロマンチックで、なかなかいいものです。

解説では、坂村が「この本が直球的な「ボーイ・ミーツ・ガール」もの」というのに、ああ、そういう見方もあるんだと感心。さらに小川の作品について
             *
小川一水のSFは一言でいうと「プロジェクトX的」。「産業SF」と言われることもある。(中略)大きく括ると「プロフェッショナルSF」という言い方もできるだろう。
             *
というのは、今回の本は別にしても、今まで読んだ他の作品のことを考えれば、確かにそうだと得心しました。とはいえ、『天冥の標』のように、そういう範疇を超えた作品も書く。それは、大器の条件の一つでもあります。どこまで育つのか、冲方丁とともに小川一水からは、当分、目が離せそうにありません。

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紙の本

想像力飛び回る6編

2017/04/10 05:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書収録「都市衛星のサエ」では、宇宙空間を旋回する衛星都市が舞台になる。誰しもが機械に繋がれていくなかで、自由奔放な主人公が良かった。

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2011/06/14 22:46

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2011/04/20 21:43

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2011/03/31 23:23

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2011/03/26 23:27

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2011/03/17 11:54

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2011/04/20 18:58

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2011/04/27 12:33

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2011/05/04 17:51

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2011/07/14 19:14

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