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マンガ日本の歴史 22 (中公文庫) みんなのレビュー
- 石ノ森 章太郎 (著)
- 税込価格:576円(5pt)
- 出版社:中央公論新社
- 発行年月:1997.12
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紙の本
応仁の乱の入門書
2017/04/29 21:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
応仁の乱と言えば、「ひとのよむなし」しか思い出せません。一体何だったのか。本書は、その大きな流れを把握できる入門書です。
将軍の後継問題に畠山家の内紛が結びつき、1467年に上御霊神社にて東軍(政長)と西軍(義就)が激突し、京を焼き尽くす応仁の乱が勃発。戦局がグダグダとなり、なかなか決着は付かず、戦乱は地方にも波及。1473年に山名宗全と細川勝元が死去した後も、ダラダラと続き、1477年頃に乱は何となく終結。将軍の権威は地に墜ち、戦国大名が台頭。中世の統治枠組みを破壊させたのでした。
ところで、応仁の乱と言えば、NHK大河の「花の乱」。足利義政(市川團十郎)の無能ぶりや日野富子(松たか子・三田佳子)の女人政治、山名宗全(萬屋錦之介)と細川勝元(野村萬斎)の存在が際立っていました。また足利義視を佐野史郎が、足利義尚を松岡昌宏が演じ、そして草刈正雄が日野富子の兄(日野勝光)を演じていました。もう一度観たい大河ドラマです。
しかし、畠山政長と畠山義就こそが、応仁の乱の発端を作り、そして山名宗全と細川勝元死去後も戦争を継続する等、実は隠れた主人公だったと分かったことが、本書を読んだ大きな収穫です。
紙の本
マンガから始めても悪くない
2017/07/27 17:53
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年(2017年)の上半期の出版界のニュースといえば、中公新書の『応仁の乱』(呉座勇一 著)の大ヒットもそのひとつ。
そもそも中公新書は数多い新書レーベルの中でもいたって真面目で昔ながらの知的入門書の色彩が濃い新書で、しかも取り上げられているのが日本史の中でも極めて地味な応仁の乱。
乱が始まったのは1467年ということで、今年550年めということもあるのか、この新書が売れに売れている。
しかも、出版元の中央公論新社には石ノ森章太郎が描いた大作「マンガ 日本の歴史」シリーズもあって、その22巻めが「王法・ 仏法の破滅―応仁の乱」で、ならばということで本屋さんの店頭に2冊が同時に並ぶことになった。
ならばと手にとったのが、石ノ森章太郎のマンガの方で、これがなかなか読み応えがあった。
そもそもこの「マンガ 日本の歴史」は石ノ森章太郎が四年がかりで取り組んだ一大プロジェクトで、全48巻にも及んでいる。
この22巻めが発行されたのが1991年だから、今から思えばマンガ文化の質を高めた、実に上質な出版物に出来上がった。
だから、歴史をこのシリーズから学び始めたとしても決しておかしくない。
いや、むしろいきなり中公新書より、ここから始めた方がいいかも。
さて、応仁の乱である。
室町時代後期の、京都を舞台にした11年に及ぶ内乱で、中学・高校の歴史で勉強したはずだが、日野富子という名前ぐらいは覚えている程度。
今回その舞台背景をマンガで読んでも、どうもピンとこないのは、ヒーローがいないからではないか。
みんながみんな欲の塊で、しかも愚かに見えてしまうのは、マンガだからか、それともそういう歴史だったか。
紙の本
日本史を二分割する大事件を漫画で
2022/10/31 22:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
数多の作品を制作したことで知られる
著名漫画家の手掛けた日本通史の
第二十二巻です。
その内容は、
応仁の乱、畠山政長と畠山義就、
山名宗全と細川勝元、などなど。
紙の本
石ノ森章太郎の応仁の乱
2017/12/12 08:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る
石ノ森章太郎の名著 『マンガ日本の歴史』 の文庫本です。
今話題の応仁の乱を解説した巻で、その時代の古文書をよく調べ、マンガ化してます。
マンガなら取っ付き易いと考える向きには、期待を裏切る内容の濃さがあります。
矢張り、その時代が複雑な要素を抱えているのでしょう。
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