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積極的に読むつもりは無かったが、どうしても時間つぶしが必要な時があったため 何となく購入。先に『映画の構造分析』を読んでいたので、そこまでは期待していなかった。 しかし、確かにそこまででは無かったが、数行、数十行の批評の中になかなか興味深い話が 時々出て来るので、期待以上の内容であった。
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ウチダ先生が映画について色々語る本。
僕はこの本で取り上げている映画を殆ど見ていない。ラカンの理論が生きている映画なんて記述があってもラカンを知らないんだから、何の足しにもならないよね。
とは言いつつ、ウチダ先生の語り口を楽しみながら、読み終えました。
内面の無い役者が良いって、判ったような、判らないような。
DVDを借りにいったりしたら、本を読む時間が更に減るなあ。
でも偶には、少し面白い映画を探そうかな~。
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最近の映画についても多く書かれているので、見ていない作品について興味がわく。共感するところも多々あり。
黒澤や小津作品へのリスペクトに対して、タルコフスキーやゴダールはバッサリ。
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「映画は、映画について語られることを欲望しているジャンルである」が持論の著者が、長年、書きためた映画評の中から自ら厳選。画期的な小津安二郎論10本を含む187本。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)
まず、私はこの本をタイトルだけ見て、貸し出し予約していた。
「うほほいシネクラブ」
なんだかすごく楽しそうな名前…
気分的には死ね死ね団と同じノリだと思っていた。
しかし!!シネクラブのシネは死ねではなくシネマのシネだった!!!
しかも!物語じゃなく、新書の映画評論本だった!!!!笑
予約図書が届いたときき、意気揚々と向かった図書館で「こちらで間違いないですか?」と聞かれた私の心の動揺を察して欲しい。
間違っていたのは私なのであるが…
まぁ、とにかくにも、読もう!と思いパラパラっと読んだ。
結論としては、論じてる映画を見てからもう一回ちゃんと読みたい!と思った。
映画にたいして詳しくない私には、もったいない本だ!
とりあえずそういえば見たいと思ってたんだった…となった映画をメモ…
ミリオンダラー・ベイビー
マーズ・アタック!
ブロークバック・マウンテン
シン・シティ
サマータイムマシン・ブルース
ミュンヘン
ダ・ヴィンチ・コード
硫黄島からの手紙
グラン・トリノ
あと、間宮兄弟についてのところで、オタクの真性度は「決して裏切らないもの」に対する忠誠の深さによって考量される
って考え方になるほど面白いと思った。
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言わずとしれた
内田流 映画評
そうだなぁ と 思う作品もあり
へぇ そんな受け取り方も あるんだ もあり
まぁ
お気軽読み物として
いいですね
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映画ガイドとしては役に立たないが、映画評論としてはかなり面白い本だと思う。さすが当代最高の知識人だけあって、映画と外世界(政治、歴史etc)との繋がりを教えてくれる。
ただこの人は映画を見過ぎているので「このシーンは○○の引用」なんてことのすぐ気づいてしまう。だからどうしても見る所が普通の人よりひねくれている。本書は「この映画の評価すべきところはそこじゃないだろ」とツッコミを入れながら読むべきだろう。
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映画評論家・内田樹が187本の映画について語った一冊。ゼミ書評課題。
たしか10月の課題だったが、12月27日にやっと読み終わった。だって長いんだもん。400ページもあるんだよ。それだけ語れるってすごいよね。内田さんは各方面で映画の評論を書いていて(読売新聞や自身のコラムや映画雑誌など)、それを寄せ集めたものがこの一冊になったわけなんだけど、彼の読み方はすごい。映画を何百本、何千本と見たからこそ、自分自身の言葉で映画の共通点や俳優陣の特性、監督の特性などを紡いでいる。いや、本当にすごい。映画のことも知れるし、知的な人の歴史観や何やら学べるから結構いい一冊だと思う。でも長いから星3つ。
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教授による映画のレビューを集めた、なんともぶ厚い新書。面白そうな所だけちょこちょこつまみ読みしていたら、結局ほとんど全部読んでた。「映画は、映画について語られることを欲望しているジャンルである」というのが教授の持論。語り口が楽しげで良い。ジョニー・デップをほめてるトコも非常に良いのだな、えへへ。
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内田樹さんによる短信フィルムレビュー。1本あたりの評が短いので、お風呂で読むのに最適。名作駄作問わずあらゆる映画に食指を伸ばすその博捜ぶりはすごい。
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やっぱりこのおじさまはタダモノじゃないです。
すごく腑に落ちたので、引用(写経?)させてもらいます。
---以下、引用です---
そろそろ中年にさしかかった間宮兄弟は「真性オタク」です。私見によれば、オタクの「真性度」は、オタク・アイテムのコレクションの充実とか、トリビア知識の多寡で計測できるものではありません。そうではなくて、「決して裏切らないもの」に対する忠誠の深さによって考量されます。
オタクがもっとも愛するものは何よりもまず「精密で機能的なメカニズム」です。
「間宮」という姓が「田宮模型」と「マブチモーター」という、日本のオタクたちが変わらぬ敬意を捧げる「決して裏切らないメカニズム」のメーカーに対するひそやかなオマージュであることに、みなさんはお気づきになりましたか?
オタクは「決して裏切らないもの」に忠誠を誓います。
ですから、オタク男性の最初(にして最大)の偏愛の対象がしばしば「母親」であるのも当然のことです。この映画では中島みゆきが間宮兄弟を圧倒的な愛情で包み込む母親を演じています。
「若く美しい女たち」にも、もちろんオタクたちは強い固着を示します。でも、それは彼女たちの行動が母親とはちょうど逆の方向に首尾一貫しているせいです。つまり、「若く美しい女たち」は「オタクの一途な愛を歯牙にもかけず一蹴する」という仕方において、決して彼らの期待を裏切ることがないからです。
いささか分析的な言い方になりますけれど、オタクたちはうっかりと「若く美しい女」との関係が好調に展開しそうになると、むしろそれを進んで台無しにして、「オタクに惚れる女はいない」という不易の真理を確認しようとします。むろん、本人たちは自分たちが無意識のうちにそんな行動を選択していることに気づいていません。
(中略)
ラストシーンで間宮兄弟は少し悲しげに「二人だけの世界」に予定調和的に閉じこもります。
「必ずや彼らを裏切るであろう」という彼らの予想を裏切らなかった女たちのメカニズムの精密さにひそやかな賛嘆の念を抱きながら。
彼らはまさに「お宅」(chez soi)に釘付けにされていることそれ自体から尽きせぬ快楽を汲み出すことのできる人々なのでした。
オタク恐るべし。
-----引用おわり-----
っていやいや内田さんこそ、恐るべしですよ!
メタでは「そうではない女性がいる」ことを知りつつ、「歯牙にかけず一蹴する」ことを証明しようとしてしまう。
そういう端から見たらド阿呆な行動を無意識的にするのが非モテ男性なのです。反省、反省。
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ウチダタツルさん、読書に加えて映画まで。
どうやったらこんなに大量のインプット・アウトプットが
できるのだろう?
で、映画評もひと味違っていて
その映画からこんなことを考えるか?
と意表をつくものばかり。
西部劇からアメリカのジェンダー論を説くなど
圧巻の映画論。
映画を30分くらいで観られたらいいのに。
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映画大好き人間の私ですが、あんまり他人の書評などは読みません
映画の本はほぼ初めて位の一冊です
著者が冒頭前書きでとんでもない頁数の新書になってしまったとおっしゃっている通
り
新書にしては二冊分のボリュームがあると思います
それぞれの作品にナルホドな意見がたくさんあって面白かったです
あの映画はこの映画とストーリーが一緒だったのね とか
このシーンはあの映画のオマージュだったのね とか
ただ、見てない作品も多数あり、特に小津安二郎監督と黒沢明監督の作品がお好きな
ようですが
これに関してはちんぷんかんぷん
ついでに韓国映画もほとんど見ていないのでよくわかりませんでした
特に興味深かったのはアメリカの学園ドラマに関する考察です
アメリカの学園ドラマ特融カースト制度について
Jocks & Queens
男はアメフト選手 女はチアリーダーで金髪
The Brains
ガリ勉君 上昇志向は強いけど筋肉なし
The Greeks
故郷脱出志向はある 多少の上昇志向はあるものの向上心はナシ
The Goth
最下層 将来性ゼロ
キレると自動小銃を乱射する
なんだかわかるわかるぅ っていう感じです
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見たことがある映画+ちょっと興味ある映画のところだけつまみ読み。
読了としてよいものかとも思うが一応読了。
それにしても、この人はなんでこんなタイトルにするんだろう。
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見ていない映画のレビューはやっぱり読みたくないので、とばし読み。そうなると、流れがわからなくて・・・。
ブラックレインの松田優作の演技についてと、ライフ・イズ・ビューティフルの解説はゾクッとしました。
改めて読みたいと思います。
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知らない映画の評も読ませる、というのが、文筆で印税を得ることができるか否かの違いであろう。『ホテル・ルワンダ』と品川プリンス日教組拒否事件とをリンクさせたのは秀逸としか言いようが無い。