紙の本
平和か権威か
2022/04/06 22:02
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
対立する二つの王家の王子(王)が権威と国の平和の間で何が大切かを模索。
息が詰まるような緊張感ある展開で、その中でもささやかな幸福も感じますが、最終的な二人の選択に衝撃を受けます。
紙の本
二人の王の「共闘」
2021/02/26 10:52
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投稿者:ぷちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
かねてより憎しみ合う一族の王二人による「共闘」の歴史の話。
ただし、(戦の話はありますが)剣をとって派手に戦うといった活劇譚ではありません。対極の人生を生きる二人の王が「共闘」により、国をどのように変えていくのかー・・・と言った話です。
他の方も書かれていますが、主人公の薫衣の人生がとにかくつらい。勝者サイドから語られる歴史小説やスカッとする話が好きな方には向かないかもしれません。
ですが、緻密に練られた世界観や登場人物たちの感情は読みごたえがあり、読み終わったばかりなのに、もっと読みたい、続きはないのか?と思いました。
欲をいうなら、主人公たちの子供の代の話をもう少し詳しく読みたかったです。
電子書籍
kadokawa半額時に購入。
2016/12/31 20:53
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投稿者:uri - この投稿者のレビュー一覧を見る
kadokawa半額時に購入。評価が高かったので気になっていました。確かによくできた話かもしれないけど、面白いかどうかは個人的には「?」となってしまうなあ。けっこう悲劇的な場面が多いから読んでいてつらくなってしまったので。って「瞳の中の~」でも同じことを書いたのですが、もしかしてこれがこの作者さんのカラーなのかもしれません。
電子書籍
一気に読みました。
2015/08/16 20:36
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投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
架空の話のはずなのに、本当にあった歴史のように感じました。とても面白かったです。折に触れて繰り返される、ある問いが、特に印象に残りました。
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読み終えるのが惜しかった
2021/10/02 16:27
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投稿者:みやび - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒削りに感じる部分もありましたが、キャラクターが立っていて物語に勢いがあり、私にとって久々のページターナーでした。
薫衣の生まれ持った王の資質、ひづちの老獪さ、二人が互いに寄せる信頼。違う時代、違う出会い方をしていればと思わずにはいられません。
紙の本
こんな人生は嫌だ
2017/07/17 15:48
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
薫衣みたいな人生は勘弁して欲しい。これが第一の感想。彼と その身近な人たちばかりが悲しい目にあっているのは読んでいて辛い。しかも敢えて汚名をかぶっての最後だし。疲れました。
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ただ「為すべきことを為す」ために共闘を図る彼らの物語、久々に読み終わるのが惜しかった。
歴史書のような語りにも関わらず、彼の人が悲しいと辛く、安堵すればホッとするような読み心地で、まるでその場で見ているような臨場感。
読み終わりとともにひとつの時代を見送った、そんな気分。
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【読了レビュー】小事に囚われずに、大事を成す。2人の王の壮絶な生き様を描いた傑作。
ファンタジーでありながら、ものすごくリアルに感じてしまうのは、世界や人物の描写の的確さや緻密さからか。
よくこれだけのボリュームの中に、こんなに壮大なスペクタクルを凝縮できたな、と感じた。
素晴らしいの一言に尽きる。
とても面白かった!
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架空の世界を舞台にしたファンタジーだが、魔法のようなものは一切出てこない。語られているのは指導者たる人間たちの苦悩。
戦いの場面もあるが、あくまでも淡々とした静かで、熱い物語だった。
主人公の二人は、性格も立場も全く異なりながら、どちらも深い。その中で薫衣の妻や子供たちへの情愛には暖かさを感じた。
ただ人名、地名は、作者の思い入れもあるだろうが非常に読みづらく、却って印象に残り難い点が残念。
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ストーリーは面白かった。
舞台自体は古代の日本(もしくは中国を孤島にしたような国)を思わせる異世界だけど、魔法のないファンタジー。
「なすべきことをなす」ことを考えて二人の王が生きていく様は読んでいて本当にうまくできていると思った。
私はどちらの王も好き。
ただ、他の人も書いているように人名が読みづらかったこと、「現代で言うと」といった表現やがちらほら見られたことは残念。
人名や地名は古代をとことん意識したものだったから、地の文章でもそれを貫いてほしかった。
こういう(歴史)ファンタジー小説は世界観にどっぷりはまれるかどうかが一つのカギだと思うが、そういう意味では少し物足りなかった。
もっとも、読む前の時点で☆の数を見てしまっていたぶん期待値が高すぎたのかもしれないなあとは思う。
次は『瞳の中の大河』を読んでみようかな。
他の沢村作品への期待を込めて、実質☆4.3くらい。
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ファンタジーに慣れしていないせいか、
緻密に創られた世界観に圧倒されっぱなしだった。
地を分けたものの争いや共闘、
敵国の襲来などから、はじめた鎌倉時代を下地にしていると考えていた。
しかし、それとも違う。
実際にどこかにありそうで、でもどこにもない。
それがファンタジーと言われてしまえば、それまでだけど。
さすが大人のファンタジーと帯に書かせるだけの物語が、
ここにはある。
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人物描写と世界観の作りがうまくて引き込まれる。全体に濃度が濃くて、大河の要約を読んでいるようで、読み進めるのがもったいない感を感じた。
せっかく作り込まれた話、より大河により長大に作ることだってできそうだし、そうしたらもっと深く長く、登場人物たちの物語を感じられたのじゃないかなと思っております。
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魔法とかは出てこないファンタジー。感動した。すぐに友達にも勧めた。涙があふれてきた。すごいよ。心が揺さぶられた。
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初めての沢村 凜さんの作品。
ファンタジー作品の流れで読み始めた作品。実際にはファンタジー要素よりも2人の王の伝記という感じ。時代が違っても舞台が違ってもこの作品の面白さは損なわれない気がする。
2人の王が持つそれぞれの特質は全然違うが(違うからこそ?)、お互いのことをより理解していく。そこに至るまでの道のりは非常に長い。ちなみにどちらかの特質が手に入れられるとすればヒヅチが欲しい。緻密な計算と小さな対策を積み重ねていける特質は現代社会でも必ず役に立つと思う。
一番驚いたのは話の終わり方。この終わり方は切ないような清々しいような何とも言えないものになっている。ちなみ最後も含めて泣き所は3か所あった。残り2つは
・父親がオウカ頭領で自分は好いてもらえないと知った時の鶲
・ニオの夫への想いが伝わるとき
ですかね。
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かなり面白かった。決してファンタジーと侮るなかれ。人の世の制約の中で、どうやって流れを変えていくか。派手な戦闘はなくても非常に引き込まれます。
僕も迪師の教えを僕も受けたかったなぁ。