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三島由紀夫、結構好きです。ダ・ヴィンチって雑誌で「禁色」が掲載されてて、読んだのがきかっけ。このシリーズはデザインも気に入ってて、「愛の渇き」「音楽」「金閣寺」「獣の戯れ」「仮面の告白」「宴のあと」なんかを買っちゃいました。異色ですよ、どれもこれもw
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なぜこんなに女性の内面を表現できるのか、不思議でたまらない。恋の始まりをコントロールする快感と終わりをコントロールし切れない切なさ、 でもそこで疲弊することすら味わってしまう優雅なエゴ。 すべてに渡ってエロくて美しい。
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発表当時は有閑マダムの不倫小説としてかなりセンセーショナルだったらしい。
(「よろめき」はその年の流行語に)
世相の違いでしょうか。
おとなしいぐらいでした。
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昭和32年刊。
生まれもしつけもよい優雅なヒロインが、不倫をしてしまう。
心理描写が、わかりやすいので、一気に読めてしまう。三島自身も何かノビノビとリラックスして書いたのではないかと思える。「よろめき」が流行語にもなった当時の話題作である。
同年に中平康監督が映画化している。主演は、月丘夢路と三国連太郎。脚本:新藤兼人。 二谷英明がボーイA、草薙幸二郎が洗濯屋の小僧という端役で出ているのが面白い。
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高校の時に友達に勧められて読んだのですが、それ以降、三島由紀夫的文体で手紙をやりとりするのが二人のブームになりました。内容以上に、その耽美的な文章に圧倒された作品。
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三島節全開作品。
木の葉が一枚落ちるのを800文字位使って説明しそうな勢いの、とにかく美文、美文の嵐。
やっぱりこの人かっこいいわ。
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三島由紀夫の使う日本語はほんときれい。きれいすぎてわけわかんないときもありますが。笑。「偽善の裡に住みさえすれば、人が美徳と呼ぶものに対して、心の渇きを覚えたりすることはなくなるのである。」うーん、文学。三島文学って英語にしても変わらない印象なのかと勝手に心配したしだいです。
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読みやすかったです。
不倫小説にしては、緊張感が少なくのびのびとしていう雰囲気、でした。
文体ものびのびしている方だと思います。
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難しい言葉をたくさん覚えられます笑
何か、この世界にはまりました。
何故か美しい。せつないラブストーリーなのにちゃんと文学。
感性が磨かれる気がする。
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生れもしつけもいい優雅なヒロイン倉越夫人節子の無垢な魂にとって、姦通とは異邦の珍しい宝石のようにしか感得されていなかったが……。作者は、精緻な技巧をこらした人工の美の世界に、聖女にも似た不貞の人妻を配し、姦通という背徳の銅貨を、魂のエレガンスという美徳の金貨へと、みごとに錬金してみせる。“よろめき”という流行語を生み、大きな話題をよんだ作品。
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「女は全身で恋をし、男は小指で恋をする」いつか聞いた、この言葉が頭を過ぎった。女の恋には大きなリスクがある。妊娠というリスクだ。姦通の末、3度目の中絶で主人公の節子は土屋との別れを決意するのだ。どれほど愛していても、報われない恋がある。節子が別れた後で土屋宛に書いた手紙を、出さずに破り捨てる場面に深く共感した。いつか来る別れを理解していても、それは、とてつもなく苦しいもんだと思う。それでも人は誰かを愛さずにはいられない。
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お嬢様育ちで躾もいい倉持夫人節子の不倫。あとがきや背表紙の紹介文には『背徳の銅貨を美徳の金貨に錬金してみせる』云々とあるが、ホントにそうなんだろか?
少なくともオイラには決してその様には見えないが・・・・・。
三島の作品にしてはかなり読みやすいとおもった。スラスラと読める。三島自身もいい意味で肩の力抜いてサラサラと書いたんではないかとかんじた。ずっとピンとこないというか、正直おもしろいとはおもわず、主人公にも少々嫌悪感抱きつつ読んでたんだけど、最後の最後でなぜか嫌悪感が消えてった。多分父親と食事したあたりからかなー。だから本当に最後の最後だね。実際最後の最後(3度目)のほうは結構おもしろかったんかな。特に派手な事があったりするわけじゃないんだけど。
じわ〜〜〜ってかんじの良さなのかも。
読んだ自分でもよくわからんw
てかコレ実は10年位前に一回読んでると思うんだけど、ここのコメント書く為に読み直したwww
でもほとんど忘れてて初めて読むのとなんら変わらない感じだったwwwwwww
改めてバカだと自覚しました・・・。
ちなみに題名にある『よろめき』は流行語にもなったらしい。
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ヒトコトで言えば、「熱い!」です。
不倫にも、こういうもどかしさ、苦悶、悩みはあるんだ、と感心してしまいます。
やはり、三島だからでしょうか。
不倫って聞こえが悪いけれど……うーん、節子の潔い誇りを見せつけられると、「そうか〜、それでいいんだな」と妙に納得させられます。
感情の逆説的な表現には驚かされます。
当時、「よろめき」という言葉が流行ったぐらいなので、夢中になる作品の一つでもあります。
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三島由紀夫は天才だとよく言われるけれど、いまいち分からない私。
この主人公には空虚で表層的な美しさを感じた。
どこかクールで、冷徹な観察をしているというか。
読んでいても全く古い作品とは感じなかった。
と、記憶をたぐっているうちにまた読んでみたくなるのであった。
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育ちの良さ、『美徳』を捨てること。
守り抜くことの難しさ。
彼女の美徳を、こうもうまく表すことができるのか。
目に見えない、手に取れない美徳を、読者に実感させる。
情感を持たせるように、うまくザラつきを持たせた文章にする。
言葉による、心の導線の描き方を学びたい。科学だ。