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美徳のよろめき 改版 みんなのレビュー

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みんなのレビュー118件

みんなの評価3.7

評価内訳

118 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

美徳のよろめき

2020/05/28 03:19

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

発表直後に話題を呼び、「よろめき」が流行語になったというのは、掲載紙された『群像』の担当者・大久保房男の本で読んで知っていた。とにかく戦後日本において、大きな話題を呼んだ一冊である。
物語は、既婚の倉越節子の不倫の物語である。「官能の天賦」のある節子は、愛人・土屋との、結婚前にした接吻の記憶から、数回の逢瀬を経て恋にいたり、堕胎までする。
ここで語られる「美徳」とは、娘の不祥事でも職を辞すると語る節子の父や、それを聞いて土屋との関係を絶とうとする節子のことを言うのだろう。ただし、節子は「官能の天賦」があるためか、それがよろめいてしまう。
今の時代、衝撃を与えるようなところはないが、上流階級の「よろめき」が読めるのは面白いかもしれない。

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紙の本

美しき醜さ

2022/07/19 04:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:帛門臣昂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

三島由紀夫にかかれば、容姿・内面の醜さは生々しく、酷くリアルに描かれる。しかし、それでもその醜さが美しく感じさせてしまうのが、三島由紀夫のすごいところ。肩の力を抜いてのびのびと書いたことを思わせる一冊。

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紙の本

背徳感たっぷり

2020/01/05 20:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

何不自由ない人妻・節子が道を踏み外して様子が、淡々と綴られていました。束の間の逢瀬を重ねながらも、全てが夢のように消えていくラストが忘れ難いです。

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紙の本

「よろめき」という言葉が本当に相応しい

2015/05/26 11:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とと - この投稿者のレビュー一覧を見る

今で言うと、「昼顔」でしょうか。
人妻の不倫を描いた作品。
ピュアで駆け引きのない恋をしてきた人にとっては、「なんでそうなるの?」「どうしてそれをやっちゃうかなぁ」と、主人公の行動が不可解なものとして全く共感できないかもしれません。でも、微妙な恋を経験した者にとっては、すごく共感できる部分が多い作品かも。

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紙の本

どこまでも日常

2002/07/09 18:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:司既 敬 - この投稿者のレビュー一覧を見る

三島文学を思うといつも思うのだが、この人は人の非日常を書かない。どこまでも淡々としている日常を書く。戦争ものも、戦闘中のものは書かない。このどこまでも日常さかげんが最大の魅力なのかもしれないが…。さて、この話は言ってしまえば不倫の話である(でもやっぱりそこで離婚とか大事が起きる訳じゃない)。しかも最初は主人公は相手の男に魅力を感じていない。それがどこまで発展して、いくのか…それは読んでのお楽しみ。

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紙の本

美徳のよろめき

2001/09/21 16:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゲップ6号 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いわゆる姦通小説である。発表当時は話題を読んだらしく、よろめきという言葉まで流行ったそうだ。しかし、現在読んでみるとその類の小説が増えたせいか、あまり衝撃は受けない。しかし、三島の傑作は傑作である。

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2004/10/10 00:27

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2005/10/30 00:46

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2005/09/28 21:15

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2005/11/27 07:05

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2005/12/23 03:08

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2006/05/26 05:01

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2006/10/06 09:17

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2007/01/06 23:36

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2007/05/09 20:15

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