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百物語と同じで、適当に書き散らかして飽きたら終わりみたいな展開でした。
唐突に終わるのでびっくりします。
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1909年(明治42)7月号の『スバル』に発表された短編小説です。
題名は、ラテン語で「性生活」を意味します。
主人公の金井湛が、幼時から25歳の結婚時に至るまでの性欲史をつづったものです。
性欲中心の自然主義文学に刺激された鴎外が、自分を材料とした自伝的作品です。
自然主義とは違った、いかにも医学者らしい、突き放した性の叙述に特色があります。
情緒的な自然主義に突きつけた知的作品ですが、この作品を掲載した雑誌は、
発売禁止となり、陸軍省医務局長森鴎外は、陸軍次官から譴責処分を受けました。
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鴎外の中でずば抜けてこれが好き。
別に言っちゃえば内容なんてないけどさ、こうこういい意味での内容の無さっていうのもあるよ!小説だもん。
ヰタ・セクスアリスって言葉はラテン語なのだそうですが、すごく美しい言葉じゃない?声に出して!「ヰタ・セクスアリス!」ほら素敵。
まず思春期の男の子のギムナジウム的閉鎖性って、女の子みんな好きだと思うの。そこに出てくる登場人物が概ね醜男っていうのがまたいいよね!わくわくしちゃう。
森鴎外の書く女の人がそもそもあんまりタイプじゃないから、こういう話はすごく嬉しかった。なんて性的で、なんて耽美な童貞文学。女好きを「軟派」男好きを「硬派」って呼んじゃうとか、可愛すぎる。
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ようやく読み終わりました
多分4ヶ月くらい読んでたんじゃないだろうか
内容は主人公の性の歴史をつらつら書き連ねたもの
タイトルのヴィタ・セクスアリスっていう言葉がそもそも性欲的生活っていう意味なんだけど
ひどく性的欲求に淡白な主人公が、性欲に重きを置く風潮というか人間たちに疑問を持ち、
自分の人生における自分の性の歴史を振り返り、小説として書き記す
初めて性に興味を抱いたとき、初めて吉原に行ったとき、初めて遊女を抱いたときの状況、心境を仔細に書き記し、「だがしかしこれは性衝動によって行われたものではない。~が~だったからである」としめる流れが延々続く(印象)
率直的な感想としては衒学的だし自己肯定というか言い訳がましいし、虚栄心が顕著だしいかにも?外って感じた
しかしあの時代の風俗を知るには?外の小説ってすごく参考になると思う、多分当時でも変わった人間だろうしブルジョアだから言葉遣いや価値観とかそこまで参考になるかは分からないが
印象に残るフレーズや場面は多くあったけど、個人的にひどく好みだという作品ではなかったので感想はもう書かない あまり覚えていないから
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「僕は先天的失恋者で、」という文句、さすが鷗外。
きんとんのエピソードがかわいらしい。
ずっとIt's a sexualismだと思っていたけれど、ラテン語でした。
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森鴎外の私小説。
難しい単語も多かったが、なかなか刺激があった。
まず、最初に。
この人やたら頭いいわ。
インテリゲンツィアやな。
と読みながら思った。
言葉の言い回しとか、引用とか。
お医者様なのでドイツ語に堪能なのはわかるが、当然のように英語、漢学、なんかの知識まで豊富。
すごいわ。流石、鴎外さん。
内容としては、、、
最近の自然主義は性描写を多くし、さらにそれこそが人間だ、人生だと持て囃される。
鴎外はそれに疑問を抱く形でこの作品を進めている。
この疑問には確かに僕も同調するところはある。
最近の文学、というのはやはり性描写がつきもののように感じる。
私はこんな人間に恋をして、愛して、こんなセックスをして。
そんな話が感情見豊かに、描かれる。
そして「現代の女性の感情を豊かに描いている」とか、評されるんだ。
いや、全然それが悪いと言っているわけではないけれど。
でも鴎外のこれはどちらかというと伝記っぽいのかもしれない。
これぞ「私小説」って感じか。
でもこういう物を書くのってそうとう勇気いりそうだなあ。
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近代日本の文化が色々わかって面白い。
考え方の面でも現代とはかなりギャップがあるように思う。
金井くんの約20年間に渡る性的な体験がつらつら書かれているが、特に過激な描写などはなく、冷めきった金井くんがかっこいい。
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或男の性に関する備忘録。
これは確かに衝撃的だったろうなぁ。
独特の日本語表現は美しいがちょいちょい入ってくる横文字に疲れます。バイリンガルな作家って難しいな…
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*ブログ感想あり*
http://blog.livedoor.jp/marine0312/archives/51777939.html
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序盤に夏目漱石のことに触れたとこで笑いました。
さて、本編については、劇中劇の様な感じ。
主人公のこれまでの性生活を詳細に思い出して書き出している本。
といっても、最近巷に溢れる様な過激表現はなく、
昔の人の生き様がよくわかり、とても面白い。
主人公がドイツに国の費用で留学しているのだけど、
これは森鷗外自身のことを書いているのか、
そこんとこ、どうなのか気になった。
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私小説だろう
少年・青年期の性の目覚めから性生活が書いてある
そんな事全く意識せずにとった本だったから
少しビックリしてどんなにエロい表現が出てくるのかと思っていたら
そんな事もなくありきたりのない感じだった
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哲学者金井湛なる人物の性の歴史。六歳の時に見た絵草紙に始まり、悩み多き青年期を経ていく過程を冷静な科学者の目で淡々と記す。
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まだ途中だけど性の目覚めに対しての考察が生真面目で固くて新鮮。ドイツ語や英語をちょいちょい本文に挟んでくるのでいちいち巻末の脚注読まなきゃ意味がわからなくて少々面倒。男子寮で先輩に狙われる描写とか軽くやおいでアゲ。しかも色白紅顔華奢の美少年タイプより骨太ガッチリ醜顔(本人曰)タイプの主人公(おそらく鴎外がモデル)のほうが好まれるとかリアルでアゲです。
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冷静すぎるほど冷静な目線で性を描いている。だからかな、様々なセックスのシーンもいやらしく感じなかった。それから、日本語の美しさがすごく強調されて感じました。
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父の蔵書の全集から室生犀星の『性に目覚める頃』なんてのを、こっそり読んだものだ。こちらは、自分で買って読んだ記憶。いくつかのエピソードは記憶に残っている。性に目覚める頃は、ブンガクに目覚める頃でもあった。