サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

赤頭巾ちゃん気をつけて みんなのレビュー

文庫 61(1969上半期)芥川賞 受賞作品

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー77件

みんなの評価3.7

評価内訳

74 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

まるで初恋の人にであったような

2012/04/06 15:38

12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 第61回芥川賞受賞作(1969年)。
 年を重ねていくと思い出は増えていくと同時に引っ越しの数も、数えればもう何度しただろう。そのたびに本の置き場に困ることといったら。惜しみながら手元を去っていった本たちよ。それでも、どうしても手離すことができなかった本もある。
 その一冊が、庄司薫の『赤頭巾ちゃん気をつけて』。
 今手元にある中央公論社の単行本の奥付をみると、「昭和45年10月12日 28版」とある。初版が一年前の8月だから、発売後忽ち重版を重ねたことがわかる。価格はなんと360円。このたび、新潮文庫の一冊になったものは460円だから、40年という月日の長さをこんなところにも感じる。

 初めて読んだのは多分、中学から高校にはいる、春休みだったように思う。
 春の暖かな日差しのなかで、読んだ記憶がある。偶然の事故で足に怪我をおった主人公の薫君に、同級生の小林が訪れて長々と話をする場面。あのなかの小林が食べる桜餅に薫君以上に食欲をそそられたものだ。
 今回久しぶりに読んだが、やはりあの場面の桜餅のおいしそうなことといったらない。

 この物語にはきちんとした日付が刻まれている。1969年2月9日。東大入試が中止となった年。
 そして、物語とまったく関係ないが、偶然にもこの日は私の14歳の誕生日だった。
 自分の誕生日がどうだったかはちっとも覚えていないが、東京の山手線の駅から少し行ったところに住む受験生庄司薫君にとっては「ふんだりけったり」の一日だったことはまちがいない。
 でも、彼のこの一日が1970年代の若者に与えたインパクトははかりしれないものがあった。
 今ではすっかり大人、しかもシニア世代となった人々にとって、「女の子にもマケズ、ゲバルトにもマケズ」いかにいくべきかと、うろうろする薫君にどれほど共感したことか。

 時代が変わろうとしたまさにその時、ぴたっと寄り添うように文学がそこにあった。これは奇跡のような一冊だろう。
 この文庫に収録されている作者の庄司薫の「あわや半世紀のあとがき」に記された「不思議なものおもいで一杯なこと」という作者の思いに、涙がこぼれそうになった。
 薫君、君もあれから色々大変だったんだろ。よく頑張ったよな。
 なんだか、そんなことを思っている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

吉田綱太郎さんと、同じ本を持つ喜び

2018/06/21 13:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:水精太一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ダ・ヴィンチのオススメ本として、俳優の吉田綱太郎さんがあげていらした本です。吉田綱太郎さんが大好きで、同じ本を持っていたい、という理由だけで購入したのですが、読み始めるととても引き込まれ、ぐいぐい読めてしまいました。主人公は、ある理由で大学受験を諦めてしまった男の子。この男の子が、読んでいた頃放送していたドラマの主人公と重なり(おっさんずラブ。吉田さんがヒロイン!として出演されていました)なんだかドラマのファンへ向けての秘密のメッセージなのかも知れない…と、勝手にドキドキしていました。純粋で、馬鹿で、心が綺麗で、流されやすくて、馬鹿で、人に愛されて、人を愛していく過程を、まるで主人公の周りにいる友人のような思いでハラハラしながら見守っている気持ちになりました。シリーズ物なので、続きも購入したいと思っています。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

バイブル!

2020/09/28 02:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kand - この投稿者のレビュー一覧を見る

私の青春時代も含めた「人生のバイブル」です!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

思春期に読んでおきたい一冊

2016/05/03 16:19

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:gomdon - この投稿者のレビュー一覧を見る

中学生の時に読みました。当時の担任教師がまさしく学生運動をしていた一人で、聞いた話と本の内容とを並行して考えながら読み進めていました。思春期の少女だった私に大きな影響を与えた一冊となりました。
報道や識者の話だけでなく、自分で考え価値観を定めていくという今でも根底にある生き方の基礎を作った本かもしれません。
主人公の薫くんの話ことばで進められていくので、慣れない人には読みづらいかもしれません。実際大人になって読み直すと当時のようにすんなりと入ってくるまでに数回読み直しをしました。
だからこそ、若い世代に読んで欲しい、感性の豊かな時期に読んで欲しいと思う一冊です。
共感する人、否定する人、それぞれの考えがあって社会は成り立つのだということを改めて認識しました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2012/03/22 01:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/03/28 10:40

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/07 00:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/17 06:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/19 17:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/23 22:49

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/05/01 09:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/10/22 23:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/03/05 23:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/08/13 23:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/09/17 09:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

74 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。