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老人と子供、まるで異星人同士の交流を描く前半、
園と苑をとりまく状況が予期せぬ事件へ発展する後半、
全体を通してとても面白い。
自分はこんな子供だったか、
自分の子供もこんな風に育つのか、
自分はこんな老人になるのか、
自分の親を大切に想えているか・・・
なんて、いろいろ思い浮かべながら読み進めて
読み終えたときには前向きな気持ちをいただきました。
ごちそうさまです。いい作品に出会えました。
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同経営者の老人ホーム・ひまわり苑と幼稚園・ひまわり幼稚園。
オトナの事情により見切り発車でスタートする交流施策。
お互いにしぶしぶ巻き込まれるジジババ&園児達のドタバタコメディ・・・
では終わらない。やっぱりそこは荻原浩。
どんでん返しではないけど、そこまでの話になるとは思わなかったなぁ。
本当に闘いだった。
ただ、カタルシスが得られるというのではなくてなんともやるせない気持ちになる闘い。
晴也の主張にはグッときた。
ちなみに片岡さんは仁左衛門さん(15代目?今の)で脳内再生。
多分に苗字の影響あり(笑)
ひとつ心残りというかなんというか、できれば最後は本当に“二人で”来てほしかったよ。。。
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荻原浩らしい、人を尊重した物語です。
「他人の人生を甘く見てはいけない」というのは、「あの日にドライブ」という作品で著者が語らせた台詞ですが、この作品も、その延長線に軸があると感じさせられました。
やや物語があっさりし過ぎている感もありますが、それでも面白かった。
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ひまわり幼稚園と、その隣の老人ホームひまわり苑。
両施設の子供と老人たちが繰り広げる美しい物語。
耳の外からではなく耳の中から聞こえてくる声ー心のどこかで生きている人の声。
70年、80年と生きてきた人間は誰もが一冊の教科書だ。
とても心に残った言葉だった。
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良かった!序盤、じっくりとした人物描写で正直読んでてダレ気味だったのだけれど、物語が転がりだしたら一気呵成。圧倒的なクライマックスと、とても穏やかな終幕でした。人は誰でも何か伝えるものがあるかもしれませんね!
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老人ホームと幼稚園の交流にほっこりした。最後の感じはあんまり好きではないけど、全体的には好きな話でした。小さかったときにこんな素敵な思い出があるなんていいなぁと思います。
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隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は、理事長の思いつきで、相互交流を開始する。
当初は困惑するものの、しだいに打ち解けてゆく園児と老人たちだが、この交流が苑と園の運営を巡り、思わぬ騒動を引き起こす。
老人たちと園児らの不思議な絆、そして騒動の顛末を描いた感動と爆笑の長編小説。
今回もほのぼのとやさしく、そしてユーモアたっぷりで読んでいる最中何度か笑ってしまいました。
ある日突然、「ひまわり幼稚園」と有料老人ホーム「ひまわり苑」の間にあった壁(隣接されている2つの施設の壁)が取り壊される事に...
幼稚園の子供達と老人ホームのお年寄り達それぞれが壁の向こうをおそるおそる覗いてみるとそこには未知の世界?が広がっていた。
お互いが、ぎこちない交流が続く中に温かさとユーモアが混ざっている作品。
核家族化する中、幼稚園児から見ればお年よりはエイリアン?お年寄りから見ればただうるさいだけの何を考えているのか解らない生き物...
双方の行動パターンや考え方が全く違う中友情が生まれて行きます。
現代社会が抱える老人ホームの深刻な問題も描かれています。
それ程遠くない将来、もしかしたらお世話になるかもしれない老人ホームっと考えると複雑な気分にもなりました。
物語としては、最終的に老人と幼稚園児が立て篭る事になるのですが...
その事件の首謀者である元過激派学生だった片岡老人の悲痛な叫びが、問題の多くを語っています。
一生懸命働き日本の国を支えてきた者が老いた時、そこに何の希望も見えないのは悲しすぎます...
笑いと人間の温かさ、そして現代社会(老人ホームや幼稚園など)の問題などが描かれている作品。
最後までとても楽しく読む事ができました。
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同じオーナーの有料老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は、大人の事情により一体化することに。
隣通しの「苑と園」を隔てる壁が取り払われ、交流が図られた。
しかし、突然のことに老人も子供達も戸惑いを隠せない。
そんな中で、老人と子供達は少しずつ近づいていく。
そんな様子がユーモラスかつハートフルに描かれている。
…のだけど。
最後は苑(園)に対する不満を吐き出すため、老人と子供達は声を上げるべく立ち上がるのだが、乗り気なのは元過激派の老人一人だけ。
個人的にはもっとみんなが主張するぞーって感じであった方がよかった。
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じいちゃんたちの頑張りすごかったな。
子供たちがその時の約束を覚えていて、時が経ってから
約束をはたしに行く。
こんなことがあるなら、今の世の中も捨てたもんじゃないかもね。
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2013/10/30読了。長かった。やっと読み終わった…。
経営者が同じで隣り合って建っている幼稚園と老人ホーム、子どもとお年寄りの交流、そして組織への反抗!
子どもたちやじいさんたちの個々のキャラクターはなかなか魅力的でした。とくにチートイ小僧は。
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学生運動とか、よく分からんしなぁ・・・。でもまぁ、園児と老人の両方の感性とか、和歌子のおっぱいがにじむところ(母性)とか、よく研究してるなぁと思うし、園児がひゃあひゃあ騒ぐとか、この擬音表現は荻原さんならではと、いつもながら感心する。
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割と分厚めの550ページ、¥752の書物(本て何時の間にか高くなったと思う)。
540ページくらいは退屈で、最後の10ページくらいはとても良かった。
と云うか、有川浩の本だと思ってたのに、今表紙見たら、萩原浩!がーーん!Σ(゚д゚lll)
初めて読んだよwwwww
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隣合わせの幼稚園と老人ホーム。ちょっとグレた園児と老人の起こす事件と、そこに至るまでの延々と続く序章のような日常が描かれる。全ては最後の数ページの為なんだろうな。文中のある人物のセリフ。
「安全な場所で他人を笑うな」その通りだな。
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隣り合う老人ホーム「ひまわり苑」の4名のはみ出し老人と「ひまわり幼稚園」の4名のはみ出し園児の交流が騒動を引き起こす。
自分がままならない老人と何をやろうとしても”大人”に「ダメ」といわれてしまう幼稚園児の対比があたたかい目で描かれている。
そしてその現場に13年ぶりに訪れるメンバは、そこに3万本のひまわりを植える。13年前を思い出してもらうために。
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登場人物の個性が豊かで面白い。
冒頭で示される結末に向かって物語がどう展開していくのか
考えながら読んでいたつもりが純粋に没頭してしまう。