電子書籍
微妙にモヤモヤする
2021/06/30 16:31
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
紅雲町で器とコーヒー豆の試飲販売を営むお草さんの日常ミステリー?
今回は悪質な不動産売買に絡むお話。
お草さんシリーズの他の話に比べると、何故か話がスッと入ってこない印象。
登場人物が結構多いからだろうか。とっちらかっている気がしました。
ちょっとモヤモヤする結末。
結局、小蔵屋に砂利を撒いたのはどこがどういう指示でやったのか?もよく分からず。
家を手放した和菓子屋の老夫婦も、お金は結局戻って来ないし、
ダイデンがあくどい真似をしなくなったという描写もなかった。
田沼と藤原の後日談も全くなく、そこも個人的にはスッキリしなかった。
ただ、不動産についてはこうやって騙されることもあるかも、と勉強になりました。
紙の本
いまいち
2021/02/20 11:27
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
何がおもしろいのか、いまいち分かりません。
全体的に暗いイメージなんですよね。
誰かHappyになってる人はいるのでしょうか?
そういうストーリーじゃないよと言われたらそれまでなんですけど。
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お草さんのシリーズ2冊目。
連作短編で、次第に事件が絡み合っていきます。
北関東の紅雲町。
「小蔵屋」というコーヒーと和雑貨の店を出して10年になる杉浦草は、76歳で独身。若い頃に離婚し、地道に働き続けてきた。
若いが頼りになる店員の久実と一緒に、コーヒーの試飲もさせる店をやっている。
近くに安い雑貨店「つづら」が出来て、露骨な営業妨害をしてくるようになった。
アパートの前で捨てられた人形を見つけたお草さん。
その持ち主らしい子どもの荒れた様子に驚く。
かって幼い我が子を失っているお草さんは、困っている子どもを放ってはおけない。
けれど、これは虐待というのではなく…
叔父の田村は30歳ぐらいの誠実そうな男で、理由を説明するのだった。
久実は田村に好意を抱いたようで、店にもよく来るようになった子タケルを皆で可愛がるが‥?
福祉作業所のたんぽぽで作っているキャンドルを売ってくれないかと頼まれるが、特徴のない品なのに高すぎると筋を通す。
「つづら」では福祉に協力するために販売していると評判になり、しかも小蔵屋では断ったと広められる。
ところが「つづら」では、おまけとして配っていた。
別な販売方法を工夫する草。
展覧会に出かけたお草さんは、久しぶりの知人に出会う。
彫刻家の須之内ナオミは、まだ草が40歳の頃、呉服店の手伝いに通っていた頃の知り合いで、当時は高校生だった。
ナオミがアメリカに行く前にあった出来事について意見を聞かれ、当時の知り合いに電話してみた所…?
カレー屋を経営する香菜という女性と知り合い、不動産取り引きの問題を聞く。
呉服のマルフジが高利貸しにも手を広げ、不動産屋と組んであくどい手を使った疑いが。
マルフジの社長とは、かって縁談が起きた間柄だった。
この件には、田村にも意外な関わりが‥?!
表紙イラストのほのぼのしたイメージを期待しすぎると違うかも。
日常の謎系ではありますが。
和装で髪を髷にまとめているので、おばあさんという感じだけど、そうでなければまだ、おばさんでというか初老で通るかも?
現役の働く女性で、健康だと、いまどき。
とはいえ、長く生きているとこんな経験もする、という印象はありますね。
40年も前なのにと自分でも思いつつ、幼い息子を失ったことを悲しむ草。
普段は淡々と暮らしていても、時にはその思いがあふれ出すように。
40年前に終わったことではなく、40年も続いた悲しみなのでしょう。
力のこもった書きぶりです。
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お草さん、お元気そうでなによりです。でもお草さんたら、前作よりも危ない話にどんどん首をつっこんでいくので、常連客(読者)としてはこの先が心配です。「私の箪笥には入り切らない」と足るを知るお草さんに対し、欲望に限りがない人たちは、いつまでも足りないから礼節を知ることもないのでしょうか。お草さん、あまり無茶せず長生きしてくださいね。とりあえず、文庫化されていない続編が控えているというのは、とても心強いです。
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1話読み終わるごとに、毎回しんみりしてしまう。
謎解きよりも、登場人物の人生に思いを馳せてしまうなぁ。
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人が殺されたりとか生臭いことはないんだけど
人の過去、気持ちの奥の奥のねじれが起こす事件を
解決しているのかな?微妙な感じではあるのだけど
人が生きていることって、どちらかに必ず振れるものではないから
不条理を感じながらも、幸せも感じながら生きているんだなと思う
浮ついたところのない、優しいけどしっかりとした物語
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2話目が白眉。同情だけでは続かない、という現実。障害も災害もなんらかの事情も他人にはやはり他人ごとであるということを踏まえ、対等に居る。その「施し」ではない対等さは、きっと、どんな同情よりも貴重なものではないのか。
前作もそうでしたが、ひとがひとを先入観なくただその個人として捉え尊重することが出来るか否かを、容赦なく問われているように読み。そしてこの目線に至るにはまだまだ足りないなと思い知らされる。
苦いものも辛いものも味わうことで解るのだろうと。
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コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営むお草さんが主人公の
「日常の謎解き」シリーズの続編。
「小蔵屋」のようなお店が近くにあれば、絶対私も入り浸ってしまうだろうと思う。
鋭い推理が展開される、という内容ではなく、お草さんの行動力にヒヤヒヤしつつ、感心してしまう。
自分がこの歳になったとき、果たして...と考えてしまいます。
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第一話如月の人形/第二話卯月に飛んで/第三話水無月、揺れる緑の/第四話葉月の雪の下/第五話神無月の声/第六話師走、その日まで
久しぶりのお草(そう)さんお年寄りとは思えない好奇心と、思い立ったら行動する(もちろん無理はしない)ことで、心に引っ掛かったことを解いていく。
こんな生き生きとしたお婆ちゃんになりたいものだ
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人生の先輩として傍にいて欲しいおばあちゃん。余裕とユーモアで切り返す会話には惚れます。それでも内心穏やかではいられない心情が窺えるから尚更ファンになってしまう。普段着が着物なのもカッコイイのだ。
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小蔵屋のコーヒー飲んでみたい。
中に出てくる料理もいちいち美味しそう。
お気に入りの器にパンやおやつを載せて
お茶を淹れて読書、がしたくなる。
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「萩を揺らす雨―紅雲町珈琲屋こよみ」
http://booklog.jp/item/1/4167813017
の第二弾。
色々と見ると『ミステリー』って分類みたいなんだけど、
これって、ミステリーなのかな?
ミステリー要素は少ない気が・・・?
むしろ、町の日常を巡る出来事綴りのような気がします。
私はおばあさんのミステリーと言うと、
ミス・マープルの様な物をイメージしてしまいます。
物語は、引き続き、ほっこりがベース。
ほっこりの中にも、世知辛い話がまぶされているんですけどね。
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コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の近くに、ライバル店「つづら」が開店した。つづらは元和菓子屋だったが、近隣では経営難のオーナーから
詐欺まがいの手口で土地家屋を買い叩く業者グループがいるという噂がある。
小蔵屋を営む気丈なおばあちゃん・杉浦草は、背景を調べ始めるっていうあらすじ・・・。
表紙からは想像つかない内容でしょ
これはシリーズの第2弾なんだけど、最初のを買ったとき表紙とのギャップにびっくりしました
前作より、今回のが暗い内容だったけど、面白かったです
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今回は、どんな事件に立ち向かっていくのか…楽しみです。
※追記
何か、中途半端なところで終わっている気がする。
そして、お草さんの親友・由紀乃さんって、確か前作で、息子夫婦のところに行ったんじゃないの?と「?」が浮かびました。
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早く読みたいな〜、と思いながら、文庫になるのを待って読んだ本。
前作ではさらりとした描写の中に、かなり重い問題を取り上げて、じっくりと読ませられた感がありました。今回も重いものはありながらも、身につまされる感じはあまり強くなく、サラリサラリと気持ちよく読みました。
登場人物が実にいい味に成長しています。久美さん、いいですね。
おそうさん、前作だけでもかなりの人生を歩んできた感じでしたが、この作品で、おやまあ、こんな紆余曲折が!と驚かされました。
それぞれにそれぞれの人生が。そして、タイトルが素敵。
次作にも期待、です。