紙の本
生々しい組織としての警察を描写
2013/07/07 23:06
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投稿者:bookworm - この投稿者のレビュー一覧を見る
警視庁内で刑事畑でないルートで出世を目指す主人公。不祥事に絡み左遷の憂き目をみる。
主人公は時に強い正義感を見せ活躍を見せるが、一方で、出世だ・・・、処分だ・・・と組織の中での生々しい現実に葛藤する。それがまた人間くさくリアルで共感を覚えるところでもある。
副所長、地域の交番の所長、警察を退官した義理の父など脇役が非常にいい味をだしている。
物語の展開の意外性もあり、警察物として評価できる一冊である。
紙の本
一気に読めました
2013/06/24 16:21
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー、文章表現に嫌味がなく、登場人物の奮闘ぶりが隠蔽捜査の竜崎のようで面白かった。
短編ストーリーではあったが、十分密度も濃く楽しめた。
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なんとも言えず後味の悪い作品
2017/05/13 22:05
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公がエリート意識丸出しで、左遷されたのを機に少しずつはましにはなっていくのですが。
日本の警察という組織がかなり酷いことは他の作家の作品やノンフィクション物でも読んでいるので今更驚かないのですが、この作品に出てくるの警察OBも含めて全員が全員卑しい奴のばかりで堪りません。(笑)
そのことに対して著者が憤っているようでも、批判しようともしていないようでその辺りが後味の悪さの原因かなと思います。
紙の本
撃てない警官を読んで
2016/02/29 09:43
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投稿者:トヨウジ - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察ものの小説が好きで初めて安東能明を読みました。
階級が物言う警察社会、女性キャリア署長がどのように
活躍するか期待して読み始めましたが、あまりアクティブに
活躍する場面がなく、物足りなさを感じました。
紙の本
なんだか気持ち悪さが残る
2022/02/07 16:40
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察の裏側(闇)が多い内容で、歯切れの悪さを感じた。
短編集なので読みやすいが、あっさり簡潔するので、少し尻切れトンボな感が否めないです。
警察物は基本好きなので、正義感の溢れる、もう少し明るい物を希望します。
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若くして警部になった警視庁総務部の柴崎が主人公の短編集。
ミステリとしては全然面白くない。簡単に分かる。
警察組織内の人間関係を描くものとしてもイマイチ。
リアリティを追及したのかもしれないけど、
現実の面白くない部分ばかりが描かれている感じ。
この作家さんを読んだのは初めてだったけど、
もう読まないかなー。
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最近流行りの、管理部門所属の警察官が主人公の作品。
それとやっぱりはやりの、警察の裏の側面を描いています。
警察もお役所なので、色々とはあると思いますが、
何だかなぁと思うのも確か。
あんまり出世出世という、警察官僚もねぇ。
タイトルの「撃てない警官」と言うのは、
事件発生時にビビって撃てないという意味ではないことを
物語終盤に、やっと気が付きました。
鈍い(苦笑)。
一応、最終的には、
主人公の目的の半分は達成した様な
状況になっていますが、残り半分は?
それと、義父のサークサイド疑惑?
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掲題の短編から、意表を突くような、
引き込まれる展開になっているが、
その後も主軸はありつつ、進んでゆく。
綾瀬署に異動してからも、周囲のサポートを得つつ、
捜査とは違うのだろうが、そういう能力を身につけてゆく。
ただ、あまりにも自然にできすぎて、
そこに違和感を抱かざるをえない。
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何とも、変わったキャラクターの、短編連作警察小説であることか。
何しろ、現場が嫌、事務部門が好き、という警察官が主人公なのだから。
バリバリのエリートだった主人公は、陰謀により所轄に移動させられる。そこでは、否応なしに事件に遭遇し、いやいやながら捜査に携わっていく。
今後、刑事魂に目覚め、活躍するのか、あるいはまた、本人が望む本庁の職場に復帰できるのか、次回作以降が楽しみ。
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主人公がいきなり責任を押し付けられて左遷される場面で幕を開ける。さらに、警視庁へ戻るために、上司への復讐を胸に秘めて、所轄署で仕事を通して出会う事件の裏側に悪戦苦闘するという意外な展開に、驚いた。第63回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した「随監」も展開が面白いが、全7編が繋がった長編のように感じられる点が面白かった。
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これを読んではっと思ったのは、管理部門とかだと警察の人でも捜査とかに関わらないんですね。警視庁の人なんて言われたらそういう事にみんな1回位関わっていると勘違いしそうです。エリートだったのに左遷でそういう部署に飛ばされたら、周りからは使えない奴めなんて言われて悔しい思いしてしまうのでしょう。どんな業種でも現場と事務職の軋轢っていうのはありますですね。
この主人公正義の味方でも悪党でもなく、ひたすら組織の中でもがいて自分の立ち位置を模索する様が何とも人間的で、僕的にはかなり良い作品だと思いました。
主人公が自分を陥れた同僚上司たちに一矢報いようと、正規の方法では無く弱みを握ろうと画策しますが、現場の空気を吸う事によって、次第に考え方が変わっていく描き方も自然で違和感なく読めました。
警察も人間の集まりだし、これ以上無い位に部署ごとの軋轢や思惑にまみれているだろうし、警察組織の内部事情と絡み合って色々なものが置き去りになって行くんだろうなとしみじみと思う本でした。
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もっと警察内部の政治ゲームのお話かと思いきやショートストーリーメインな感じで中田との決着も中途半端で残念
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評価は3.
内容(BOOKデーターベース)
総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。
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派手なアクションや操作はまったくなく、主人公が正義の塊というわけでもない。が、本庁へ返り咲きたいという人間くささ、欲と、綾瀬署管内で起こるいくつかの事件の行く先が気になり、一気に読める。事件ごとの短編なのもいい。シリーズを読破しよう。
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普通の警察ものとは違いますね。
横山秀夫より、主人公が人間臭い。
あと、物語の面白さがえって二転三転したりする感じはいいですね。