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アメリカ繋がりでしょうか
ソールライター展で見かけた為、購入。
表紙だけで察するに、
さわやかで乾燥した物語かと思っていたら読んでビックリ!笑
結構ウェッティな物語でした。
あと冷たいような熱いような不思議な印象でした。
最後のズーの話しは、聞いていてこっちも辛かった…。
ちょっとのめり込めませんでした。
さっくり読んで終わらせてしまったので、また後日読み直したいと思います。
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アメリカ南部のジュブナイル小説ということで、マークトゥエインと類似性があるのかな。読後感は何か、幻想文学を読んだような感じ。ストーリラインよりも文体や世界観を味わう一品。
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父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエルを主人公に、近ずきつつある大人の世界を予感して怯える一人の少年の、屈折した心理と移ろいやすい感情を見事にとらえた半自伝的な処女長編。戦後アメリカ文学界に彗星のごとく登場したカポーティにより、新鮮な言語感覚と幻想に満ちた文体で構成されたこの小説は、発表当時から大きな波紋を呼び起こした記念碑的な作品である。
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久しぶりに小説を読める状況になり、本屋さんでとても好きなカポーティの、読んだこと無ぃのを買った。急いで読んでしまったので、またゆっくりと読み直したい
再読
私的には、父親をああいう状況に陥れたひとをなんで赦せてるのかが不思議だった。あの事件がなければ、ジョエルが心に描いてた再会が出来たのに。
わからないところもあったけど、でもなんか幻想的で、うわぁ。。と思う素敵な表現が散りばめられてて、この作家の文章がやはり好きです。
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・途中までは、主人公ジョエルの「若さ」と彼を取り巻く人物の「死」との対比をしているのではないかと感じられた。
・一人の少年が、「少年」から「青年」へと成長、というよりは変化していく様子を繊細に描いている。
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☆☆☆2019年10月☆☆☆
ジョエル少年13歳?
13歳というん年齢はややこしい。まだ子供だろうか。そのジョエル少年が、生き別れになった父からの手紙により旅に出るところから物語は始まる。
アイダベル、ズー、ランドルフ・・・
様々な人物との出会いの中での葛藤。
途中から「あれ?この話どんな展開だっけ?」
よく分からなくなってしまう事が多々あった。
あまり集中して読めなかった。
もっとじっくり読めば理解が深まるかな?
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読んでいて風景の描写が酷く美しくて(特に嵐のくる場面)郷愁的で、本当に温度や匂いや光やその縁を感じる文体にぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまった。
邸、生死がはっきりしない人々、会えない父親など、不気味でほこりっぽく、でも水の中を泳ぐような空気感に少しわくわくもする。
時が止まったような空間で、登場する女性たちが生き生きしていて私は大好きだった。
特に色眼鏡をかけて半ズボンのベルトループに親指を引っかける旋毛曲がりのアイダベル。
その3以降から夢なのか幻想なのか現実なのか、詩的な印象が強くなり、今までスラスラと心に美しい(物悲しい)情景と、本当にそこに生きていたのではないかと思えるほど生々しく想像できた人物たちは霧散してしまい上手く読み込めなかった。
私はまだ子ども時代を引きずってしまっているからか。
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ジョエルの不安・不安定さ・恐怖心・感受性の強さ・内向的で気の弱いところがある性格などが、とても強く伝わってきた。
自分の世界を内に秘めて、それに囚われる。
それは不幸に見舞われたせいでもある。
偏見に囚われずに他者を見つめる視線に、彼の真っ直ぐさを感じる。
奇妙に見えた人たちが、少しずつ血の通った人間に見えてくる。
そして、最後には、やはりここの人たちの抱えたひずみや矛盾が露呈する。
夢は崩れる。
友情は薄れる。
愛情は幻想と化す。
全てが思い出になっていく。
それでも、そこには確かに真実のものもあった。
子供から大人に変わってゆく決心を、現実をちゃんと受け止めていかなくてはならないことを、最後の1行が強烈に示している。
正直に言うと、読みにくい作品だった。
人物の言葉も、気どったりまわりくどかったり。
それでも、この作品の魅力は確かに感じた、と思う。
ちょこちょこ同性愛を感じた。
1999.4.24
なかなか読みにくい本だった。場面が流れているのではなく、細切れにされているような感じがした。間ベルが少しホリーに重なる。カポーティはわんぱくな少女が好きだったのかもしれない。「わが家は花ざかり」でもそうだ。どこか強さが感じられる女性ばかりだ。カポーティ自身が公言している、「自分は同性愛好者だ」という言葉のように、この小説にもちらちらと同性愛が表れる。やはり、小説には作者の姿が表れ出るものなのだろう、と思う。文体は好きではない。しかし、ストーリーはいい。おきまりのHappy Endでないのもいい。
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私には難しい内容でした。情景描写や登場人物の個性は感じられたのですが、、、。わかる人には良い作品なのだろうな、と残念な気持ちになりました。再チャレンジいつかしたいです。
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父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエルを主人公に、近づきつつある大人の世界を予感して怯えるひとりの少年の、屈折した心理と移ろいやすい感情を見事に捉えた半自伝的な処女長編。戦後アメリカ文学界に彗星のごとく登場したカポーティにより、新鮮な言語感覚と幻想に満ちた文体で構成されたこの小説は、発表当時から大きな波紋を呼び起した記念碑的作品である。
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ジョエルの純粋さと美しい情景が胸に沁みる。
作品の中で沢山の恋や愛が出てくる。イライラとして自分を守ろうとするために相手を傷付けたり、反対に少しの事に気を使って相手を傷付けないようにする繊細さがとっても綺麗だった。少年時代の小さな出来事が世界の全てに思えるような感覚が羨ましくて懐かしかった。自分の幼少期はもっとひねくれたように思うので、ジョエルが失敗しながら根は正しく真っ直ぐに成長していくのが眩しかった。
世界は厳しいって言い続けるミス・ウィスティーリアや、自由奔放なアイダベルなど、魅力的なキャラクターが沢山。
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津村の読み直し世界文学の1冊。アメリカの白人の子どもがいろいろと親せきをたらいまわしされ、田舎に引っ越してきたという想定である。そこにはアフリカ系アメリカ人のお手伝い、自分のいとこ、叔母、近所の双子の姉妹などがいる。アメリカの田舎を描いた小説である。
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詩的でリズムのある描写、散りばめられた暗喩表現、個人的にはすっかり惹き込まれ、一気に読み切ってしまった。原文や村上春樹訳ももちろん読んでみたいけど、私はこちらの翻訳もかなり好きだった!
何か不穏なものを常に秘めていた「大人」という存在が、少年の視点から捉えられ解かれていく。
幻想に生きる大人たちの奥底にあるもの。
それらは愛されたい不安に怯え、怒らないでと訴える少年と何が違うのか。
子供じみた欲求や不安、無力さは大人になっても変わらない。
「みんなそのうち、きっとよくなりますよ」
信仰は孤独な大人たちを慰め、寄り添う。
それらに気付く時、彼は少年だった自分をもう一度振り返る。
最後に好きな箇所
「昔ながらの雑草のあいだをさっと吹き抜けてゆく秋の風が、悲惨なビロードの子どもたちと、男らしい髭を生やした彼らの父親たちのために嘆いたーー昔のことだ、と草は言った、行ってしまった、と空は言った、死んでしまった、と森は言った、だが世の移り変りを嘆く哀悼の唄は、夜鷹にまかせられた」