紙の本
おもしろく読みました。
2024/01/25 15:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
いま、何十年ぶりかで北杜夫がマイブームになっています。
精神科医だったこと、躁鬱病だったこと、『楡家の人びと』『どくとるマンボウ』のシリーズを書いたこと、遠藤周作さんと親しかったことは知っていました。
しかし、そのままストップしていて、著書を手に取るまでは至っていませんでした。
夫人と娘さん、さぞ大変だっただろうなと思うのですが、ユーモアたっぷりに書かれていて、北さんらしい人生だったのでしょう。
近々、楡家に挑みます!
紙の本
娘さんが小1の時に
2017/07/21 13:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
発症したようですが、奥さんの話だとその前の年に後から考えれば鬱病だったのではという時期があったらしい。(文学者は暗い顔で外を眺めていても不思議じゃないからね) それまでは家庭で「バカ」なんて言葉を発しなかったお父さんが突然躁状態になって叫びだしたら恐ろしかったろうな。そしてそれに続く株売買と破産。結構シビアな状態ですが、家族がきちんと対応したために崩壊せずに済んだのでしょうね。
投稿元:
レビューを見る
北杜夫と娘の「お父さんの躁うつ病はハチャメチャで楽しかったわ」って思い出話の対談です。
実際読んでも北杜夫の躁期はハチャメチャなのに父娘関係がものすごくいいのは、すごいなぁと。
あと、「鬱になるのは人間らしい事」って言えるのは、さすが心優しき精神科医作家さんだと感じました。
投稿元:
レビューを見る
高校時代に多くの文庫本が発行されておりむさぼるように読んだ。今考えるとあんまり話を理解できていなかったと思う。自分自身の変さに気づいて,同じように変を自覚した上で活躍している北杜夫氏にあこがれを感じていたんだろう。精神基盤の1/5くらいは形作っていると思う。
そんな北杜夫氏の人生を娘(由香氏)と振り返った本。写真も多く,写真をみることで当時のことを綴ったエッセイが見事に意味づけられて「ああ,こうだったのか」となるので読んでいておもしろかった。
今年亡くなった北杜夫氏の最後の様子もあとがきに書かれている。
投稿元:
レビューを見る
感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201504/article_2.html
投稿元:
レビューを見る
有名人の双極性障害を調べていて、本を出版している人がいたので興味をもって手に取った一冊。
第一章ああ、懐かしき穏やかな日々 著者の少年、青年期などが書かれている。たのしかった。
遠藤周作さんと、阿川弘之さんちと比べて各家の子供たちお互いに〇〇さんちのほうがひどいと言い合っている記述に爆笑した。
躁エピソードが面白く、鬱エピソードでは冬眠生活が書かれていて興味深かった。私の鬱もそんなんだったらいいのにと思った。
とにかく爆笑した本。
投稿元:
レビューを見る
北杜夫は躁病だった。彼の場合は有名人でお金もあったので病院に入院(彼自身精神科の医者)しなくても何とかやっていけたのだと思う。でも、株に投資して破産したり、マンボウマブゼ共和国を作って大金を使ったり、家族は大変な被害にあっている。本で読むと、荒唐無稽で面白いが側で尻拭いをするのは大変だっただろう。
投稿元:
レビューを見る
ずいぶん長い罹病生活だったが、家族の明るさと思いやりが本人にも周りにも救いだったであろう。「楽しい」と感じることが、同じような家族に力になればと思う。2019.6.16
投稿元:
レビューを見る
北杜夫(1927~2011)といっても、今の人は知らないかもしれない。芥川賞やいろんな賞を貰っている作家だが、まじめな作品より、ユーモア溢れるどくとるマンボウシリーズやいろいろなエッセイのほうを私はよく読んだ。その北杜夫と娘の斎藤由香の抱腹絶倒の対談。
娘が幼いころは、穏やかで優しい父親だったそうだが、娘が小学校に入ったころから北杜夫が突如躁鬱病を発症し、大変なことになったらしい。というか、北杜夫が躁鬱病だったことはよく知られている。躁状態の時は、奇行に走り、株をやりまくり、自分の王国を作ったり、徹子の部屋に出れば、黒柳徹子を置いてきぼりにして喋りまくったとか。そういう北杜夫を平気で支えた奥さんも凄いし、躁状態の父親を楽しいと思っていた娘さんもまた凄い。とにかく楽しい対談。
投稿元:
レビューを見る
北杜夫(斎藤茂吉の次男、精神科医、作家)と娘・斎藤由香による対談。思い出話。躁うつ病とはいうものの、暗い描写は一切なく、かなりライトに読める。
病気云々よりも、斎藤家の上流家庭っぷりか興味深かった笑
躁病のときのパパが好きとか、『マンボウマブゼ共和国』とか。
由香さんが変わっているのか、そういう人が幼い頃から傍にいると受け入れられるのか。
面白いけど思った内容と違ったので、★3つで。
投稿元:
レビューを見る
父北杜夫と娘由香の対話を通して、斎藤家のドタバタ生活を振り返る回想録。
北杜夫の躁うつ病を、疾患と重く受け止めず、生活の一環として家族が率先して参加していた姿がとても印象深かった。精神疾患患者に対する周りの人のあり方を楽しみながら、学ぶことができた。
家にいるだけで楽しい家族の生活を垣間見ることができ、微笑ましく思えた。
投稿元:
レビューを見る
精神科医で作家の北杜夫氏(1927-2011)を父にもつOL作家の斎藤由香さんが「躁うつ病になったどくとるマンボウ」との、奇妙なほど楽しい家族の爆笑生活が綴られた対談エッセイ。由香さんが小学校一年の時に、父が最初の躁病になり、以来夏は躁病、冬はうつ病を繰り返したお陰で、家は十分楽しかった、あんなに夢中になった日々はなかった、と振り返る「どくとるマンボウ」が巻き起こす破天荒な言動に、笑いと涙がとまりません。喜美子夫人の忍耐と寛容に支えられ、遠藤周作、阿川弘之、阪神の掛布選手らとの親交と混戦の爽快対談です。