紙の本
インタビューの手本
2015/10/21 00:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
寡黙。高倉健さんには終生、このイメージが付きまとった。映画の中でもそうだが、私生活は明かされず、取材でも多くを語らない。だから、高倉健だったのだが、本書は、その”健さん”に長く密着したからこそのインタビュー集と言える。ヤクザ映画だけでなく、国民的映画俳優としての魅力を十二分に伝えた名著。ただし「高倉健インタビューズ」には、やや劣る。
投稿元:
レビューを見る
健さんがお亡くなりになってから、特集のように放映される古い映画を何本か見た。
私の尊敬する方々が、健さんの佇まいなどすべてにおいて賞賛されているということもあった。「男が惚れる男」とでも言ったらいいだろうか。
耐えに耐え、忍びに忍んで、もう限界だというたころで、闘いに臨む姿は、本当にかっこよかった。
この本の筆者は相当、健さんに信頼されていたようだ。いろいろなところに出向き、いろいろな話を聞いている。そして、その人となりが綴られている。健さんは、映画の中だけでなく、すごい人だったんだなと思う。自分をとことん律する人だったのだ。そして、人に対しての心配りがすごすぎる。誰もが「この人のためなら」と思ってしまうようだ。
でも、孤高という言葉が似合う。寂しくはなかったのだろうか。
スターだからこその孤独。人格者だからこその孤独。
投稿元:
レビューを見る
高倉健が おくった 言葉。
冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え
激せず、騒がず、競わず、従わず
もって 大事をなすべし。
いやー。この言葉は スゴイのだ。
心頭滅却すれば火あつからずの心境なんでしょうね。
『冷に耐えず、苦に耐えず、煩に耐えず、閑に耐えず、
激して、騒いで、競そって、従わず。
もって 小事をなすこともできない。』
高倉健インタビューの 野地秩嘉と重なるところがあり、
それよりも 近い存在にある 著者が、
高倉健の息づかいと気づかいを伝える。
高倉健のようには 生きられない。
ということが、よくわかったのだ。
しかし、私も『一生懸命な人が好きです。』
投稿元:
レビューを見る
「高倉健」について、身近に接してた記者が周囲から聞いた話を綴った一冊。
高倉健に関心がない人でも楽しめるかと。
投稿元:
レビューを見る
貿易商を夢見て福岡から上京し、ふとした事でスカウトされて映画スターへの道を歩んだ高倉健。女性フリーライターの谷充代が四半世紀に渡って密着取材を続け、「日本一カッコいい俳優」と共に過ごした時を紡ぐ。どんな時にも礼儀正しく、若手俳優やスタッフにも自分から挨拶をする、常に自分よりも周りの人を大切にするという素顔はもちろん、「晩年の夢は北海道でペンションを開くこと」「好きな花は都わすれ」というディープな想いまでを鏤(ちりば)めた一冊。カメラが回っていない時の「素の健さん」の魅力が詰まっていて、読めばますます健さんが好きになる。
投稿元:
レビューを見る
不器用で寡黙にして、義理と人情に厚く、作品にも人に対してもいっさい手を抜かない高倉健。そんな高倉健の生き方を谷充代さんが語りました。「高倉健という生き方」、2015.2発行、再読。①ハリウッド映画に出演できる英語力 ②好きな洋画は「哀愁」(ヴィヴィアン・リー&ロバート・テイラー)③人に何かしてもらうより、何かしてあげるほうが落ち着く性分 ④その日に感じたことを一言だけ書く日記 ⑤大切なことはしゃべらない。