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高い評価の役に立ったレビュー
83人中、79人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2015/08/03 23:18
賛否両論あるようですが、
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的にはとても魅力的な作品でした。
話の構成は単純で、基本的には先輩芸人の神谷と、神谷に心酔する徳永の二人が芸人として足掻く様が愚直に描写されてます。たぶんこの作品を批判してる人は「このクオリティで芥川賞はないわ」って言いたいんだと思います。正直自分も、この作品を読む前は話題性のイメージが先行していて、本屋大賞で良くない?って思ってました(笑)
確かにこの作品は技巧派ではありません。描写もメッセージも愚直で粗いと思います。でもこの作品は、芸人やってる人が芸人を使って芸人の目線から、「漫才に人生かけるってこういうことですよ」「凡人が必死になる理由がきちんと舞台上にありますよ」って愚直に訴えかけてくる凄みがあると思います。
「一人語りが陳腐だ」とか「他の作家が書いたらこんなに売れてない」等の批判は勘違い甚だしいです。そんなこと言ったら多くの純文学は淘汰されてしまいます。これはあくまでエンターテイメント小説ではなく、純文学作品なのでこの作風は個人的に大正解だと思います。愚直だろうと誰が書こうと、「私こんなこと考えてます!」って訴えかけてくる「火花」は正統派の純文学だと思うしきちんと面白かったです。
低い評価の役に立ったレビュー
8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2015/09/28 13:30
形容詞の使い方
投稿者:東野ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直200ページ足らずで読みやすそうだなと思い、手に取ったものの、全然読み進めることができないほどのつまらなさに嘆いております。
また、形容詞の使い方にも多々疑問を感じます。
なぜそこで「嬉しかった」という表現を用いたのか、という場面がいくつかあります。
紙の本
又吉ふぁん
2015/10/17 11:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:misoka - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉さんのファンで、彼の文章力のセンスに魅かれて購入しました。独特の表現、物事をいろんな角度から表現できる才能にあふれており、また読み返したい一冊。
最後はちょっと・・・だったけど、続きが読みたくなりました。
電子書籍
火花
2015/09/30 20:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やんばるクイナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年1番の話題作。2015年の思い出に必ず読んでもらいたい。
電子書籍
良かったです
2015/09/29 14:24
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても面白かったです。
ポイントが付くので、電子書籍で購入しましたが、直木賞受賞作品なので本でも買っておきたいと思います。
紙の本
よかったです。
2015/08/13 20:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mehmehmeh - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判だったので買って読んでみましたが、評判どおりよかったです。芥川賞受賞も納得です。中盤からぐいぐいくる感じがなかなかです。
紙の本
わあぉ。むっちゃ純文学しているな!
2017/12/27 18:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
評価が割れているようだ。かなり多くの人が読んでいるからだろう。
でもベストセラーに懐疑的なわたしにとっては、かえって好印象である。
読了後、自分の趣味に合っていたので嬉しく思った。
スパークスの徳永。売れない漫才師である。
熱海での花火大会の余興でネタをやっていたのだが、
前半の老人会がテンパって大幅に延長し、徳永たちは
花火の打ち上げの真っ最中の出番となった。
聞く人なんているわけがない。
「仇とったるわ」
15分の持ち時間のあとに、さらに一組が控えていた。
あほんだらである。これが神谷との出会いであった。
神谷はステージに上がると、いきなり怒鳴りだす。
霊感が強いから、顔を見たら天国に行くか地獄に行くのか
分かるんだと。
「地獄、地獄、地獄、地獄、地獄、地獄」
相方も鬼の形相で通行人を威嚇する。
マイクを通さずに、殺すぞこら、こっち来てみいとガンを飛ばす。
むちゃくちゃだ。
熱海の夜、徳永は神谷に連れられて打ち上げをしていた。
師弟関係を結んだ二人の関係がここから始まる。
漫才が好きで好きで、アプローチの全然違う二人。
神谷は、誰もやっていないことこそが笑いの原点と信じ、
突き進んでいく。
徳永は、対極的な神谷に惹かれ、その本質に近づこうとする。
神谷の人間的浅さも見えてくる。考えなしの暴走を、
誰もやっていないことと勘違いしていることにも気づく。
でもこの二人の友情は途切れない。
ネットの叩き行為をもとに、とても深い考えが落としてあって
感心した。
> 人を傷つける行為は、一度は溜飲が下がる。でも一瞬だけ。
> そこに安住している間は、自分の状況は良くならない。
> 他を落とすことによって、今の自分で安心するという
> やり方だからだ。
> その間、自分が成長する機会を失い続けている。
> だから一番簡単で楽な方法を選んでいるよと、
> 誰かがやめさせなくてはならない。
この深さ。
全編にわたり、漫才を通した人間性を感じられてよかった。
オーソドックスで、とても楽しめた。
紙の本
異常なものへの憧れ
2016/04/16 13:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けん - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸人でも、万人にウケるタイプと異常さを際立たせてウケるタイプがいるが、この小説に描かれるのは、後者のタイプの芸人で、思考の様式そのものの異常性が淡々と描かれているのが、考えさせられた。
紙の本
火花が散る!
2015/08/23 13:47
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けのび - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳永と神谷のやり取りが見どころ。
互いに自分の才能や劣るところに苦悩する様子は共感できる。
まさに火花の散る小説といえるだろう。
電子書籍
おもしろ悲し
2015/08/16 09:04
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おけいはん - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館に予約してあったが、待ちきれず、購入。
以前、財務諸表の本を電子書籍で買って失敗したので、電子書籍はこりごりだと思いましたが、小説なら大丈夫でした。
1日で一気に読んでしまいました。これだけ騒がれているので、大体の内容は読まなくてもわかる程ですが、ラストが衝撃でした。
電子書籍
最近の芥川賞作品では読みごたえのある作品
2015/08/28 13:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「『芥川賞受賞作』といっても、これのどこに値打ちがあるの?」という作品がかつては続いていたが、この作品は久しぶりに一気読みできるおもしろさがあった。もちろん荒削りな部分はある。しかしそれは、これからに期待する、ということでいいのではないか。人付き合いの苦手な人に、きっと共感してもらえる作品だと感じた。
電子書籍
火花
2015/08/21 07:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しのきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題性があり、読む前から賛否両論様々あり、先入観なしに読むことの難しい本作品。
読みながら感じたのは、登場人物がすごい速度と密度で思考していて、その熱量に圧倒される。
好嫌別れるのもよく解るが、1度の読書で批判できる作品ではない。
正直『お笑い』という場展開されるストーリーに期待していなかったのだが、どこか寂しささえ感じる面白さ、『作る』苦悩、悦び。
色々な感情が内包されていて引き込まれてしまった。
紙の本
気づけば読み終えていた
2017/12/12 18:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名無しさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
お笑い芸人自身が描く、若手芸人の下積み時代の破天荒、苦悩、志が痛く伝わってくる。会話がリズム良く楽しくもあり、メンドクサクもある。無計画な体当たりは、表現する色んな人達に通じてるんだろう。そして認められること、それを生業にすることはとてつもなく厳しい。インターネットでの一般人の方たちのひと言が強烈に辛い。焦りや不安の中にある希望や自信の表現が良かった。ラストシーンはとても好みです。
紙の本
自分であることで勝負する人々。
2016/11/01 17:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫才を含め表現者として個人で活動をする人の逃げ場のなさを見た気がした。
就職してなにがしかの役割をふられて、やれといわれている仕事をこなしている代わりに、対外的な責任は企業がかぶってくれる、そんな社会人とはわけが違う。自分のやりたいことでメシを食えるようになっても、「おもしろくない」の一言で自分の存在すら否定される。
そんな世界で生きる神谷と徳永の、ぎりぎりの自己表現の果てがあのラストなのかと思うとじんわり悲しい。
紙の本
芸人だからかけた
2016/08/12 23:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る
真似事じゃなく純文学。自分の文章がきちんとある感じ。又吉の笑いのセンス、好きです。
芸人にしかわからない、でも〈芸人〉が語ってはいけない思い。彼だから書ける作品だなぁと感心。書き続けて更に磨いて欲しいなぁと思いました。
電子書籍
以外とすごいなと思いました
2016/04/07 00:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間で騒がれている一冊を、とうとう購入しました。読む前は、「どうせ芸人さんの書いた、軽めのお話でしょ?」とタカをくくっていましたが、その読みは最初の数行でガラガラと崩れ去りました。文章の背後に、膨大な量の読書量を察知して、「あれ?」と思ってしまいました。設定は現代だけれども、何となく明治の古典の匂いがしました。私はファンタジーやミステリーが好きで、純文学は好みではないのですが、それでもこの本はすごいなと思いました。