まず、冒頭からのスピーディな展開にワクワク。
2017/12/11 10:56
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、冒頭からのスピーディな展開にワクワク。中国と北朝鮮を巧みに配置し、核砲弾テロと思わせておいて、実は海抜ゼロm地帯である東京の弱点を突いた「東京水没計画」だったという、意表を突いた構成に手玉に取られました。終盤の主要標的特定の推理、そして迫真の戦闘な面への展開はほれぼれします。そして、ハン大佐を実行犯として操っていた黒幕:崔中将(中国人民解放軍陸軍・瀋陽軍区・前司令官)すら某国政府の道具に過ぎなかったという恐るべき結末は、大胆ながらもあの国ならやりかねないと思えるだけに背筋が寒くなりますね。分野としては「推理活劇」もしくは「戦争もの」「テロ事件もの」になるのかもしれないが、日本の国防問題に一石を投じる問題作でもある。
男子なら熱くなる!?
2015/09/02 22:07
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気読みだった。
自衛隊の活躍なので、相変わらず専門用語・役職名が多かったが、その辺りの文字は読み飛ばしても差し支えなし。雰囲気だけつかめれば問題ない。
「こういう盲点が東京にはあるんだな」と現実とも照らし合わせると、ちょっと不安にもなる。
ここで登場する総理は、よくありがちなおまぬけ総理ではなく、冷静かつ人道的な印象の人物だった。
特に、自衛隊員に呼びかけるシーンは「インデペンデンス・デイ」の大統領が演説していたシーンと思い重なってしまった。
女性にはちょっと好奇心が欠けてしまう内容かもしれないが、ちょっと熱くなるにはいい本だった。
単純に物語とは思えないエンタメ小説
2015/10/12 15:05
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投稿者:さんしろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開が実にスリリングであり、完成度は前作以上。また、主人公を取り巻く顔ぶれが、各々魅力的であり、特に本作では首相が秀逸。P344~345の首相演説は本作の白眉であった。ただ、惜しむらくは、東京壊滅を狙う動機に説得力が感じられず、敵キャラの魅力が最期半減してしまうことが気になった。
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リアルさ、臨場感、スピード感どれをとっても前作の『生存者ゼロ』を上回り、とても面白かった。現在の日本の危機管理がどの程度なのかは詳しくは解らないが、この小説のような事態に陥った時に対処できるかは疑問である。巻末の解説で、「日本のトム・クランシーと呼ばれる日も、そう遠くないかもしれない」と書いてあったが、そうなってもらいたい。
それなりに楽しめた
2015/08/26 13:32
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投稿者:ツンドク - この投稿者のレビュー一覧を見る
同作者の「生存者ゼロ」が面白かったので、続けて購読。それなりに面白かったけど、リアルな近未来を想定しているかのような設定にしては現実離れしていて、作品への同化という意味ではいまひとつでした。(現実離れという意味では前作の方がよほど現実離れしているが、それはそれで荒唐無稽なだけに楽しめた)
小説の出来としてはせいぜいB級です。
2017/05/29 14:30
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
う〜ん、全編を通して人がたくさん死ぬんだけれど緊迫感も緊張感もなかったです。
敵の攻撃が始まってからの描写も12時間ほどを細かく分けてタイムリミットを設定している割にだらだらしていて読んでいて盛り上がりませんでした。
何より主役の統合情報部の情報分析官が防衛大首席卒業の切れ者という設定のはずなのになんか平凡な判断ミスを始め杜撰で頭の悪い印象しか残りませんでした。
そんな彼に日本の首都・東京1300万人の命を託すしかないのがね。
安倍さんによる改憲意欲の表明なんかも最近あったことで、自衛隊の法的根拠や日米安保や集団自衛権への関心が高まる中でこの作品はエンタメとして読みやすいので読んでおくのも悪くないです。
ただ、小説の出来としてはせいぜいB級です。
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首都が襲われる。誰が?何のために?どうやって?午後から翌朝までの濃密な時間が流れる。対応する国家機関の何と脆弱なことか、有事に対する想像力と覚悟が無いに等しい。現場の警察官や自衛官にその覚悟があるか、彼らを信頼する胆力が我々国民や施政者にあるかどうか。強烈な見えない悪意から逃れる術を我々は持っているのだろうか。
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これは面白かった。攻め側と守り側の戦術の読み合いも面白いし、なにより東京を舞台にここまでリアルな戦争を描いた作品はあまりないんじゃないでしょうか。
東京で多数の警察官、自衛官が死傷する状況が進行しているにもかかわらず迷走する安全保障会議。現実にはこんなことにならないことを祈ります。本当の有事の際にも、誰かが超法規的活動をしないと、日本は守れないんでしょうかね。
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それなりには盛り上がるが、ここまでする気があるであれば、自然任せの方法論ではなく、もっと力技で押してきただろうというところと、最後の結末、また、日本の政治家に少しはまだ期待しているという作者の憐憫が未練であり。フィクションとしてはよくできているが、リアリティを持たせたという評判ほどではなく、エンターテイメントとして楽しんだほうがよい。某大臣が絶賛したというのは正直、宣伝としては言いたいのはやまやまではあるが、作品を正当に評価するという意味では正直、余計であろう。
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この手の作品に出てくる某国の軍人は、何で大体の場合家族が人質に取られているんですかね?違う設定はないのでしょうか?物語の広がりを感じません。
それ以外にも結構突っ込みどころがあります。昨今の世界情勢を鑑みて、殺戮のシーンが色々とあるんですが、その後の収まり方が無いんですよねぇ。殺すだけ殺して、騒ぐだけ騒いで、どうやってその現地を収めたのか?
実際の軍事体験の無い日本人には、戦闘モノは書けないんですかね?
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東京で、北朝鮮のテロ組織が東京を急襲。鎮圧のため、自衛隊の情報官の真下と自衛隊が動く。
東京での市街戦や、自衛隊を縛る規則、有事のリーダーの対応。制服組と背広組の反発。この小説に登場する総理大臣は決断力のあるリーダーであり理想像かもしれない。何よりも、総理の決断に迷う姿が人間らしさを感じる。真下や総理の判断もそうだけど、本当に有能な人ってひとに感動を与えられるひとなんだろうなって思いました。今の政治家には、いないだろうな。総理の演説も良かった。
全力をつくしたからといって何かが起きるとは限らない。しかし、全力をつくさない者に何かが起こることは決してない。真下が部下の岐部にかけた言葉がカッコいい!
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「生存者ゼロ」の作者の最新作、ということで読んでみましたが、なんだか、冗長になっちゃってましたねw 残念。
描写が細かいのは、取材力を見せつけるようで大したものだとは思いますが、それが感心というよりも長いだけでテンポを削いでいないか(詳細な描写がしたいのは分からなくはないけど)?という。
まあ、和製ジャック・ライアン(故トム・クランシー作の主人公)をやりたかったんだろうな、というのは十二分に伝わってきましたが、最終局面あたりになっていきなりリアル路線からハリウッド式アクション映画に変化されても戸惑うばかりですw
それにしても安全保障会議の法令遵守の規範説明、やり取りの長ったらしさ、ダルさ、苛立ち度は酷いもんですね、実際にもしあんな調子でやられたら、即 滅亡してますね、この国ww あのやりとりは実戦ではなく、お偉いさんが列席している前で行われる模範訓練の様子?にしか見えません。とりあえずあの審議官は死刑でいい気がするw
まあ、粗が目立ってばかりだった気がしますが、自衛隊賛歌な作品だから、これでいいのかな?
個人的には、あんまり・・・
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文章はうまいし,日本の防衛法制の問題点などの指摘は参考になりました。レンジャーが狙撃に際して聖書の言葉をつぶやくところはプライベートライアンみたいで好きな場面です。しかし自衛官等がたくさん酷い殺され方をしたのに敵の指揮官の自決で終わるあたり,スッキリしない解決でした。主人公の妻が病気という設定は必要だったのかな?
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情報分析の専門家である自衛官の主人公が、北朝鮮の名将軍が仕掛けた東京でのテロとの戦い。
所詮フィクション!と思わせない「北朝鮮と中国の軍閥」、「繊細な都市機能を利用したテロ」、「テロに翻弄される現場の警官、自衛官」を表現したところに納得感。
この作家が、スゴいのは、普通の作家なら、2分冊となる内容をコンパクトな1冊にまとめており、あっという間に読めて納得できる内容。
今回の悪役は、マスコミや法律手続遵守の権化の防衛官僚の悪役ぶりに、危機的状況をさらに際立たせてくれてる。
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引きこまれるしすっごくおもしろくて一気に読んじゃったけど、とにかく自衛隊員ちゃんたちが死にまくるよー! 読んでてつらいよー!
しかし我々世代にとっての戦争はもはや完全に「(自分たちが)起こしてはならない」ものでなく、「(彼らに)起こさせてはならない」ものになったんだなぁ、と。
さきの大戦を語ってくださる経験者の方は尊敬するし、否定などするつもりは微塵も無いが、戦争についての意見に齟齬を感じるのは当たり前なんだろうね。
こういう未来が起こらないことを切に願います。
あ、前作と違って総理大臣がめっちゃかっこいいね。
あと高城三曹が好みすぎてしにます。