この話はシリーズ化しないのかな?
2020/06/05 22:28
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
けさくしゃ=戯作者は江戸の小説家。当時、山東京伝や滝沢馬琴と並ぶ大ベストセラー作家だった柳亭種彦を主人公に、彼が版元との出会い⇒江戸期の出版システムを知り⇒他の作家はもちろん、本つくりに欠かせない職人たちとも知り合って⇒お約束の筆禍事件なども繰り出して、さらに、戯作が舞台化されて本が売れる...と展開。
これ一冊読めば、当時の出版事情も概略的にわかってしまう構成にもなっている。
事件⇒それを戯作に直しての種彦の謎解き⇒解決!と、痛快時代劇テイストも万全です。
ところで、この物語。ずいぶん前に出た本ですが、その後シリーズ化はされてないのかしら?もっと続きを読みたい気満々です。
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投稿者:えんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
しゃばけシリーズ、大好き!
まんまことシリーズは、それほどでもない
そして、この作品は
やっぱり、この著者、面白い!!
また、江戸時代についての知識が増えました
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
実在の旗本兼劇作家柳亭種彦を主人公にした作品。といっても伝記物ではなく,畠中氏お得意の謎解きものになっています。
自分が戯作にするならどう書くか,というかたちで推理を進めていきます。
併せて宮仕えの気苦労のようなことも書かれています。
江戸ものが得意な作者ですが、時代考証とかよく勉強されているなあと感心します。
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開が強引過ぎて着いていけない所がある。 登場人物が他の作品でも見たようなタイプ…とワンパターンな印象を受けた。
江戸時代の出版業界についての知識は得られたけど…
2020/05/29 08:17
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
旗本のお殿様が戯作者になり,戯作を書くことで何となく事件を解決するストーリー。江戸時代の出版システムがわかるところは面白かったけど,小説としては著者が読者を楽しませようとするあまり空回りしている感じで,読んでいて痛々しかった。この著者の作品はもう読まないと思う。
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巻末の新井見枝香さんの解説によると・・・
殿が小説を書いたり書かなかったり書かされたり書けなかったり書いて後悔したり書いて楽しかったり書いて解決しちゃったりする小説
です。
楽しかったです。
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時はお江戸の作家と出版関係者。出版のシステムに違いはあれど、書く人と読む人・出版する人の心持にそれほどの違いはないようです。戯作することで推理する人はめったにいないと思いますけどね(*^-^*)
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全1巻。
新シリーズ1作目。
江戸時代に実在した小説家・柳亭種彦が、
とぼけた仲間と市井の事件を解決する。
て話。
うーん。
まだシリーズ1作目だからってのはあるけど、
畠中先生の他シリーズ、
「しゃばけ」はもちろん、
「まんまこと」「ちょらちょら」とかと比べると、
イマイチぱっとしない印象。
正直普通。
マンガ業界をマンガ化した
「バクマン」ってマンガがあったけど、
あれの小説業界版。
+αで江戸時代って感じ。
多分一番楽しいのは先生自身で、
読者はいつもの「畠中節」を楽しめない感じ。
楽しみ方のベクトルが違う。
可愛さもホンワカもちょっと控えめ。
表紙がいつもと違う感じなのが象徴してると思う。
まあ、今後の展開に期待。
というか、
急に違う方向の物語を発表された理由が気になる。
先生がノりにノってるからってんなら良いけど、
病気にかかってたりしないか勝手に少し心配になった。
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なにがあっても「書く」ことを止められない、お武家さんのお話。
物書きの業ですなあ・・・。
当時の出版事情(言葉の意味等)もわかって面白かったです。
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戯作者 江戸時代の小説家のお話。
しかも、お殿様をしつつの小説家。
「見た目は役者と見紛うばかりのいい男」って、あるのにいい男っぷりが全然書いてない。と思う。人物紹介がなんだか薄味だったのかなぁ?いまいち話に乗り切れなかった。
戯作中の人物が勝手に暴れ回る程には私の頭の中で動き回ってくれない。しゃばけシリーズは大好きでそれこそ読んでる側から動き回るのに…
本を世に出すに当たって今の時代と似ているところあり、似て非なるところありでそこら辺は面白かったな。
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武家の者が「戯作をする」というのはなかなか難しい世の中だったんですね。でも、作るという事が好きなこの方々がいたから現在も本を読むことが出来てるんですよね。次回は実際に種彦さんが作った戯作を丸々読みたいですね。
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今人気の、書店もの、出版社もののお江戸版!
さすが、目の付け所が違う。
江戸の出版のシステムもいろいろ分かったし、決まり事やお上の締め付けも厳しいために様々な事件が起きたり、楽しい。
江戸時代の人たちは、本文の中にも書かれていたけれど、読み書き人口が高くて、大勢の人が読書を楽しんでいた、日本が世界に誇れることだそうだ。
本を出すことが危険だった時代でも、人を楽しませ、自分も楽しい、『戯作』をやめられなかった種彦先生。
この「なにがあってもやめられない」感は、もちろん畠中さんの気持でもあり、創作する人に共通する活力の素なのだろう。
善さんが素敵でしたよ。
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本作は、しゃばけシリーズで知られる畠中恵さんの、シリーズ外の時代物作品の1つである。タイトルの「けさくしゃ」とは、漢字で書くと「戯作者」、つまり現在で言う小説家を指す。戯作者を主人公に据えた時代物とは、珍しい。
見た目は優男の柳亭種彦は、二百俵取りの一応旗本だが、暇を持て余す趣味人。版元の山青堂は、種彦の才能を見込み、戯作を書かせて儲けようとする。書くことが好きな種彦だけに、渡りに船かと思いきや…時代は江戸幕府の治世下である。
お上の目が光る中、当然ながら言論の自由などない。お上が風紀を乱すと見なせば、発禁どころか下手すると死罪である。版元も戯作者も、リスクが高い商売なのだ。よりによって、武士の端くれである種彦が、戯作を書くとは…。
本作の基本フォーマットは、種彦や山青堂が何らかの事件に巻き込まれ、真相を推理するために戯作を考える、というもの。いわゆる安楽椅子探偵に入るのだろうが、なぜか種彦の戯作は、当たらずといえども遠からずなのが面白い。
どう考えても詐欺だろと呆れる戯作の一に始まり、歌の読み手を探ったり、現在で言う覆面作家の正体を探ったり、大坂の版元に絡まれたり。この辺までは笑っていられるが、終盤では本当に危機に陥る。特に最後の戯作の六は、ネット時代の目線で見ても頷ける点が多いだろう。当事者としてはたまったものではない…。
キャラクターの魅力は僕が述べるまでもないが、江戸時代の出版事情は大変興味深い。大量印刷ができない当時、本は借りて読むのが主流であった。大坂と江戸の版元が揉めた経緯とは。同じ出版用語でも、当時と今ではまったく意味が違ったりする。
現在と共通するのは、1冊の本を世に送り出すのに、多くの人手がかかっているということ。本作は、本を、出版業界を愛する畠中恵さんによる、本を愛する人々の物語である。もちろん、普通に時代小説としても楽しむもよし。
柳亭種彦の作品を、是非書いてくれませんか、畠中さん。
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良く出来る中間の正体が思ってたよりも普通でそこから読むペースが落ちてしまった。じゃあ何なら適切だったのかというと、あーやっぱりね、と思うものしか浮かばないけれど。
そして、彦さんのことあまり好きになれなかったのもあるけれど、だから戯作は面白い!という感じが私には足りなかった。
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『しゃばけ』シリーズで独自の時代小説の領域を開拓した、畠中恵。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101461317
年1冊ペースの『しゃばけ』シリーズ以外にも作品を発表していて、”脂の乗っている”作家さんですね。
書店巡りをしていたら、これまでのシリーズ以外の作品が文庫になって平積みされていたので、読んでみることにしました。
舞台は江戸。
主人公は若い旗本。
「お殿様」と呼ばれる立場ながらも、お役目もなく、しかも侍らしからぬ腕っ節の弱さ、という設定です。
趣味人の集まり、「連」にも顔を出している主人公の家にある日、その連で顔を合わせたことがある町人がやってきます。
その用件というのが、「戯作者になりませんか」というお誘い。
さまざまな事情がからんで、戯作(小説)を書くことになった、主人公。
現実に起こった事件を、戯作の筋立てとして考えることによって読み解く。
さらに、戯作を書くことそのものによって起こる、トラブルの数々。
その騒動と謎解きが、6つの短編となって描かれています。
それぞれの短編での謎解きと合わせて、短編相互のつながりで、大きなストーリーが展開していきます。
その楽しみとともに、各話それぞれが「江戸時代の出版事情」に絡んだ話題を取り込んでいます。
日本での出版というと、明治時代以降に発達したという印象があったのですが、江戸の世にもかなりのしくみが出来上がっていたのですね。
設定が設定だけに強引さを感じる部分もありましたが、楽しみながらお江戸の雰囲気を味わえる、畠中恵らしい作品だなと感じました。
今度もこの作家さんがどのような世界を展開していくのか、ウォッチしていきたいと思います。
『えどさがし しゃばけシリーズ』畠中恵
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101461325
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