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高い評価の役に立ったレビュー
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2016/03/17 21:54
才能と苦悩
投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵を描くことが好きであり、仕事(商売)を両立させるべく努力もするが、現実的な問題と理想とのギャップや人と人との出会いと交わりや、後悔が渦巻くまさに壮大な芸術を感じました。
丁度、若冲展があり、その作品に直にふれることでなお一層のすばらしさとすごさを感じ取れました。
あまり他にはない興味と面白味を味わうことが出来ました。
お薦めです。
低い評価の役に立ったレビュー
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2015/08/19 08:34
若冲や同時代の画家の描き方が納得できない。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きなジャンルを描いた作品だからといって気に入るとは限らない。近世の日本画は特に好きで、その時代の画家を取り上げた小説もおもしろいと思うことが多いのだが…、この作品は若冲のとらえ方があまりにも私の思うところから外れていた。若冲の絵は、躍動する生の輝きをとらえたものだと思うのに、この作品では若冲は妻を死なせた罪悪感や、その妻の弟への暗い対抗意識や執着などから絵を描き続けているということになっていて、絵を描く喜びは伝わってこない。若冲の内面がどうだったか、真実は後世の私たちには所詮わからないことだが、少なくともあんなにユーモアのある絵を描く人が全く楽しんでいないなどということはないと思う。けれど、作者の考え方はちがうらしい。そしてそういう考え方がベースにあるせいか、作品全体の雰囲気も暗いものになりがちだった。途中で登場する蕪村の絵や彼自身の描き方にも首肯できない。
よく調べられている部分があるのは認められるが、小説としては感動することもあまりなく、好みにも合わなかった。
紙の本
才能と苦悩
2016/03/17 21:54
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵を描くことが好きであり、仕事(商売)を両立させるべく努力もするが、現実的な問題と理想とのギャップや人と人との出会いと交わりや、後悔が渦巻くまさに壮大な芸術を感じました。
丁度、若冲展があり、その作品に直にふれることでなお一層のすばらしさとすごさを感じ取れました。
あまり他にはない興味と面白味を味わうことが出来ました。
お薦めです。
紙の本
これこそ直木賞
2015/10/15 17:53
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:楽隠居 - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤若冲という画家は名前こそ知られていたが、その実像はあまり知られていない。その人に焦点をあてた本書は期待を裏切らず中身が濃い。升源という大店の旦那でありながら絵にうつつを抜かす変人と言われながらそこそこ商売もこなす。妻を自害させ、その事が更に画業にのめり込む契機となる。何とも鬼気迫る画人としての精進、集中、それを支える離縁で戻って居場所のない妹、お志乃の献身、取り巻くライバルとの格闘、読み所満載で読み応えあり。お勧めです。
紙の本
小説とはいえ・・・
2015/08/16 11:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:zuzuzoo - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に『のめり込み』ました。
鮮烈・華麗・絢爛な色使いなのに華々しくない(生気が感じられない)のはナゼ?の疑問が解けた感じがしました。
小説とはいえ、さもありなんと思いました。
図録と合わせながら二度読み中です。
ますます面白いです。目をみはる伊藤若冲の・・・もお勧めです。
紙の本
少々短いのが難点
2015/08/31 11:51
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ponpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の専門家でありプロ作家でもある作者の書いた本であり、読み応えがある。また、名前だけは高名であるものの、小説化されたことのほとんどない人物の伝奇的小説として興味深かった。何か商業的制約があったのかもしれないけど、取扱う題材に比して若干ボリュームが少なく感じられたのが難点か。上下二巻本でもよかったのでは?
紙の本
鳥獣花木図屏風は、こうして生まれた…のか?
2015/12/27 17:14
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
今の時代、江戸時代の日本画家で、彼ほど多くの人に親しみを持たれている画家は少ないであろう。
もちろん小説なので、物語ではあるものの、歴史学者である著者の作品は、実在の人物も多く登場し、きっとそのとおりだったのでは?と、思わせる臨場感があり、面白い。
作品中の若冲は、奇矯な作風でありながら、その画力により、多くの愛好者に恵まれている。
しかし、生き方不器用で、自分の内に籠り、ひたすら絵にのみ生きた末にたどり着いた境地があの絵か…と、思い起こせるのも感慨深い作品だった。
紙の本
じっくり読みました
2015/09/07 21:33
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投稿者:ドラミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
店頭で見つけてから忘れられず、やはり購入しました。もったいなくて、寝かしていましたが、とうとう読み終わりました。京都に行って若沖に触れて、又読み返したい作品です。
紙の本
京都を訪れる前に読みたい
2015/08/25 21:32
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投稿者:@と - この投稿者のレビュー一覧を見る
今や「もっとも人の呼べる日本画家」と言っても過言ではない
伊藤若冲の画風の不思議さを探りながら
錦市場・相国寺・深草・祇園祭・・といった
京都の雰囲気をしっかり伝えてくれるのは
京都を知り尽くしている著者だからことでしょう
若冲の絵が好きな人も、京都が好きな人も
絵師ゆかりの地を訪れる前に読みたい一冊です
紙の本
絵師の人生
2018/08/19 11:26
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都のお店の旦那でありながら、絵に没頭する若冲の人生。
極彩色で緻密な絵、幻想的な墨絵、新たな画法に挑戦する姿などなど。
富家に生まれ、名絵師となり恵まれた境遇に見える若冲の苦悩と贖罪と尽きぬ制作意欲が生き生きと描かれてます。
紙の本
見事
2016/12/09 15:22
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投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る
「千載具眼の徒を俟つ」
伊藤若冲が遺した言葉で、
「千年後に自分の絵を理解してくれる人間が現れる」という意味だそうです。
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希代の天才絵師、伊藤若冲。今日世捨て人と語られる彼はどのような人間だったのか。彼が理解して欲しかった絵に託された想いとは何であったのかを、作者の澤田瞳子さんが見事に書き上げています。
きっと彼女は若冲の作品だけでなく彼の生涯も丸ごと愛しているのだろうと思わせる大作でした。
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章ごとに若冲の作品ひとつを扱い、彼を取り巻く環境や関わる人々を描いています。それによって特異な絵師・若冲がどのように産まれたのか、どのような気持ちで日々絵に向き合っていたのかが鮮やかに浮かび上がってきます。
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春に東京の若冲展を観に行きましたが、絶対にその前に読むべきでした。しまったなぁ〜…。
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もちろん作者が描く「若冲」は想像や脚色が含まれているでしょう。しかしそれを差し引いたとしても必ず作品の観方が変わっていたと思います。
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孤独な世捨て人・若冲が描いた絵だと思ってみる『鳥獣花木図屏風』と、この本を読んだ後に様々なことを想像して観る『鳥獣花木図屏風』はきっと味わいが違ったはず。
そして『樹花鳥獣図屏風』と見比べずにはいられなかった。
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見事な作品でした。若冲好きな方はどうぞ。
紙の本
若冲や同時代の画家の描き方が納得できない。
2015/08/19 08:34
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きなジャンルを描いた作品だからといって気に入るとは限らない。近世の日本画は特に好きで、その時代の画家を取り上げた小説もおもしろいと思うことが多いのだが…、この作品は若冲のとらえ方があまりにも私の思うところから外れていた。若冲の絵は、躍動する生の輝きをとらえたものだと思うのに、この作品では若冲は妻を死なせた罪悪感や、その妻の弟への暗い対抗意識や執着などから絵を描き続けているということになっていて、絵を描く喜びは伝わってこない。若冲の内面がどうだったか、真実は後世の私たちには所詮わからないことだが、少なくともあんなにユーモアのある絵を描く人が全く楽しんでいないなどということはないと思う。けれど、作者の考え方はちがうらしい。そしてそういう考え方がベースにあるせいか、作品全体の雰囲気も暗いものになりがちだった。途中で登場する蕪村の絵や彼自身の描き方にも首肯できない。
よく調べられている部分があるのは認められるが、小説としては感動することもあまりなく、好みにも合わなかった。