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みんなのレビュー260件

みんなの評価4.2

評価内訳

250 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

著者近影に驚かされる

2015/09/29 01:25

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:でいびす - この投稿者のレビュー一覧を見る

紀伊国屋書店が買い取る、とかで話題になりました。ネット書店、特に、アマゾンに対抗とのことですが、読者からすると、書店だろうがインターネットだろうが、買いたいところで買えるのが理想だと思います。hontoの通販で買えないのか心配しましたが、無事に買えて良かったです。

まずは、カバーの著者近影に驚きました。
人前に出るのが嫌いな著者が、よくオーケーしたな。
編集者はどうやって村上さんを口説いたのだろうというのが第一印象でした。

内容は、著者自身が小説に向き合う姿勢を真摯に語ったものでした。
流石に文章が上手い。最後に語り口調に統一した様ですが(読者にキチンと伝えたいという気持ちが伝わって来ます)、小説の様にグイグイ魅かれて一気に読み終えてしまいました。

神宮球場で小説を書こうと思ったこと。これは過去に何度かエッセイに書かれてましたが、これほど詳しく、そして絶対的な自信を持って語られたのは初めてではないでしょうか。
群像新人賞をとったことはとても嬉しかったが、芥川賞はとってもとれなくてもよかった、そして、作品や自分自身に対する批判で辛い思いもしたが、ある意味見返すために海外に出た、小説を書くために、走ることを日課にして自分を追い込む姿勢など、今まで断片的に話していたことが割と強めの口調で語られています。正直、作家って大変なんだなと思います。でも、「そんなことは小説家として当たり前ですよね」とサラッと書くのが、村上さんらしくて良いのだけれど。

読み終えて、著者近影がカバーになった意味が分かりました。
村上さん、60歳を超えて「自分に自信を持った」ということですね。
文壇とは無縁、サイン会もしないけど、「カバーで顔ぐらい出してもいいよね」と思うくらい、自らを小説家と自認し、作家活動とその作品たちを認めたからだと思います。
小説を書く目的、そのための準備としての体力作りや生活リズムの確立、そして自分の作品の影響力などの全てを、この本をまとめることで確認できたのではないでしょうか。

春樹ファン(もうすでに読み終わっていると思いますが)のみならず、アンチ春樹派の方にも読んでいただきたい一冊だと思います。村上さん、芯のしっかりした、普通の方です。

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紙の本

村上春樹さんがもっと好きになる

2015/11/05 07:18

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹さんには確かに岩盤のように強固な支持層がいて、それらの人たちのことはハルキストとか村上主義者と呼ばれているそうですが、この本のように小説でなくてもかなりの部数を売り上げている。
 特にこの本の場合は「自伝的エッセイ」と銘打たれているから、村上主義者の人は確実に手にするだろうが、できれば村上さんのことが好きではないという読者にも読んでもらいたい一冊だ。
 それほどに、面白かったし、刺激的だった。

 まず何といっても、読みやすい。
 この本がどのようにして誕生したかは「あとがき」で村上さん自身が書いているが、講演原稿を書くようなつもりで書かれたという。「だいたい三十人から四十人くらいの人」が講演を聴いているイメージで書いたという。読んだ感想でいえば、むしろ村上さんと一対一のインタビューで話を聴いている感じがする。
 それって、すごく贅沢だと思いません?
 講演というのは声という音声の加減もあるが、大体において耳に心地いい。そんな文体で書かれているのであるから、読みやすいのももっともだ。

 この本はタイトルのとおり、「職業として」どのように就いたのかみたいな話もあるし、芥川賞をとれなかった村上さんの文学賞全般に対する話もある。今年のノーベル賞発表の際には、この本からそのあたりのくだりがかなり引用されていた。
 何よりもこの本は村上さんなりの作文術に満ち溢れているのが、いい。
 先ほどの「あとがき」にも「本書が小説家を志す人々のためのガイドブック」になりえているか、と村上さんが書いているように、何か書きたい、それは小説でなくともいいのだが、と思っている人には刺激的かつ有益な文章がつづく。
 村上さんが好きかどうかはともかくとして、参考にはなるだろうし、ふむふむこういう風にして村上作品は出来ているのだと感心したりする。
 ちょうど夜中に自分に替わって靴を作ってくれる小人を見つけた気分だ。
 例えばこんな文章。「どんな文章にだって必ず改良の余地はある」。

 この本を読んで小説家という「職業」が素晴らしいと思うかどうかは人それぞれだが、少なくとも村上春樹さんには合っていたのだと思う。

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紙の本

これこそ、読書の真髄、醍醐味。

2022/07/09 08:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界50の言語に翻訳されている村上作品。だが、意外なことに国内での批判にさらされる事が多いと筆者は語る。

そして、何より大事なのは読者なのだと。一人一人と直接会うことは少ないにしても、表面的なことでなく、無意識のもっと奥の深いところで繋がっているとの話に多いに感銘。

「重要なのは、交換不可能であるべきは、僕とその人が繋がっているという事実です。どこでどんな具合に繋がっているのか、細かいことまではわかりません。でもずっと下の方の、暗いところで僕の根っことその人の根っこが繋がっているという感触があります。それはあまりに深くて暗いところなので、ちょっとそこまで様子を見に行くということもできません。でも、物語というシステムを通して、僕らはそれが繋がっていると感じ取る事ができます。養分が行き来している実感があります」

これこそ、読書の真髄、醍醐味ではないか。

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紙の本

紙上講演会「小説を書く心がまえ」

2017/12/27 10:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹さんは、とんでもなく影響力のある作家さんです。
立ち位置も極めて個性的です。
その源泉となる心がまえが、この本にまとめられていました。

わたしは村上さん本人に対して、これまで特別な感情は
持っていませんでした。作品には興味がありますので、
何作か書評にまとめています。
合う作品もあるし、振り向いてくれなかったこともあります。
それは本来、当たり前のはずなのです。

ところが、あの村上春樹なんだから、作品はすべて面白い
とかの盲目的な評価を耳にすることがあります。
いささか驚いてしまいます。
村上さんに芥川賞を与えなかったのは最大の失敗だとか、
次のノーベル文学賞は当確だとかにつながる話ですね。
そういった議論は作品の質とは関係ない気がして
しょうがないのです。

この本を読んで、少し認識が改まりました。
いやはや、なかなかすごい人ですね。
たまたま「小説を書く」という仕事を選んだだけなのですね。

きちんと時間を決め、心を落ち着け、体のコンディションに
気を配り、一日十枚と決めて書くというスタイルは、
ちゃんと仕事をするという形の現れであり、
何も特別なことではありません。

何をどのように書くかということが作家のすごさであるのですが、
しばしばそれが作家自身になにか超人的な、
もしくは破滅的なものを期待され、その混同に村上さんは
困惑しています。

自分の書くものを読者に届けたい、もし誰も反応しなければ
自分で楽しむしかないと考えています。
それは読者におもねるような商業的なものではなく、
自らの内省的行為に反応してくれる人がいたら嬉しいという
スタンスです。

締め切りを設けず、書けたら出版社に持ち込むという
スタイルを最初から貫いています。
実践できている作家さんはほとんどいないだろうし、
村上さん自身も読者と機会に恵まれたと語っています。

また、執筆の進め方も非常に魅力的です。
なにかの記事で、ストーリーを決めず、登場人物たちが
動いてくれるのに任せて書き留めているだけと聞いていましたが、
具体的な意味が分かりました。

まず一回、思いついたままの状態で、最初から最後まで
物語を作ってしまうのです。それを元に頭から書き直すのです。
校正ではなく書き直しなんです。驚きました。

プロットなどの戦略的計画性に対し、自分の中に
浮かんだものを丹念にすくい、すすいでいくという
泥臭い進め方なのですね。

自分の書いた物語の塊を見つめ、二~三回書き直し、
そこで初めて校正という技術的な調整を行います。
その作業を経て、まずは奥様に読んでもらいます。

指摘された部分は、よほどのことがない限り
すべて手を入れるそうです。直し方はいろいろですが、
なにか引っかかりがあるのだろうとの判断です。
こうして編集者のもとに原稿が届きます。
当然、そこから直しが何度か入ります。

想像していたのと全然違いました。
この作業プロセスに感銘を受けるとともに、この作家さんを
支えている源泉のようなものを感じました。
好きなことは、どんなに手がかかっても努力と思っていない
あたりも、ビジネス本で目にする上昇気流に乗った経営者と
通じるものを感じます。

大変興味をそそられました。
読んだり書いたりが好きな人にとって、極めて価値のある
一冊だと思います。

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紙の本

まず妻より始めよ

2016/05/30 11:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:デンジャーメロン - この投稿者のレビュー一覧を見る

著作は、気が付くと、ほとんど読んでいました。けして「ファン」だとは言いたくないが、そのくせ読んでいたのだった・・・というのは彼の作品の魅力なのでしょう。
「まず妻に読んでもらう」
これが彼の活動のキモだと思います。
奥さんが居なかったら、小説家としての彼どころか、今の彼自身も居なかったのでは・・・と考えてしまいました。

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紙の本

はじめての村上さんの作品

2015/12/19 19:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森のくまさんか? - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作品ではじめて村上さんの作品を読みました。

今までは どうも村上さんの作品に手を出しにくかったのですが、

本作品を読み、村上さんの小説家としての生き様というか

哲学みたいなものを感じました。

もし 村上さんが 私の友達になった人としたら、

私は こういうでしょう。こいつ めっちゃええ奴やな!(ゴメンナサイ)

他の作品も読んでみたくなりました。

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紙の本

ハルキ学

2015/10/30 23:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹が芥川賞を獲れなかったのは、文壇の嫉妬―ある文芸評論家が講演で述べた。本書を読み進むに従い、その回答が(春樹氏自身の回答が)分かってくる。ハルキストなら(ハルキストでなくとも)読む価値は充分。平易な文章こそが名文と古今東西、言われ続けているが、その点でも参考になる。

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紙の本

村上春樹好きにおすすめ

2015/10/16 22:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:apricot0207 - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹の自伝的エッセイ。村上春樹の小説家としてのスタートや執筆に対する姿勢、文学賞に対する考察などが12章にわたって示されている一冊。他の書籍等で既知の事柄もあったが、村上春樹の人となりが分かり、より一層その著作への興味が沸いた。

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2015/11/16 22:14

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2015/11/08 11:20

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2015/11/06 21:02

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2015/09/29 15:29

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2015/09/13 12:05

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2015/10/30 02:20

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2015/09/19 09:53

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