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「怖い絵」1・2・3 から、チョイスされた22編。
文庫化のタイトルにつけられた「泣く女」篇は、最後に紹介されたピカソの作品から。
文庫なので、せっかくの作品がどうしても小さくなってしまい、たいへん鑑賞しずらい。シリーズ全3巻でも、小さいと思えたし・・・
文庫化よりも、シリーズで新刊を出してもらいたいなぁ~と思う次第。
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怖いという印象はあまり受けませんでした。
それぞれの絵画に対する解説が面白かったです。
実際に見たことのある絵画も何点かあったので、それらの解説は余計にわくわくしました。
本の大きさの問題なのか、載っている絵画にやや不鮮明な点があったのが残念でした。
あまり深く考えて絵画鑑賞をしないので、解説は興味深く読めました。
加えて、どんどん読みたくなる文章だったのも魅力的でした。
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「怖い」シリーズ第2弾が文庫化されたもの。表紙のジェーン・グレイの絵からして恐ろしい。その他にミレーの「晩鐘」、ビアズリーの「サロメ」、タイトルにもなったピカソの「泣く女」など、全22作品に秘められた、背筋が寒くなるような憎悪、嫉妬、絶望、狂気、陰謀などが読み解かれる。歴史、文化、当時の社会情勢や常識など、目からウロコのエピソード満載。美術館のお供にしたい本。
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このシリーズ大好きです。
ちゃんと絵の写真も主なものはカラーで載っているし世界史の勉強にもなる。
けど文庫でこんなに高かったの気づかなかった…( ̄▽ ̄)
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名画の隠された意味について読み解くノンフィクション。
全然絵画にくわしくないけれど興味があって手に取った作品。
読み解いてる内容については興味深い一方で、ちょっと考えすぎなのかなあと感じたりもした。
けれど、名画に触れられるので、美術館に行った感覚で絵画を楽しむことができた。
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…美術っていうのは(この人も書いてたけど)個人的な体験だから誰かの感想を読んで「ああ、そんななんだ」って思うもんでもないよね。
…って思った。
あんまり劇的な文体でかくもんだから(うまいけど)なんか花につくなーって感じ。
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怖い絵シリーズでも一番惹きつけられて震えた、レディ•ジェーン•グレイの処刑が表紙なんて!!!またしても読むしかないって感じ。なんと夏目漱石もこの絵に魅了されていたのは広く知られているなんて、私は全く知りませんでした。本当に見入ってしまう美しさであり、怖さ。その次に魅了されてるカルロス二世もあって、この本もハズれなし!
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「怖い絵」が面白かったので借りた。
気になってた「アルノルフィニ夫妻の肖像」も入っていたのでよかった。
この絵が何故怖いか、だけじゃなく、例え話や引き合いに出されるエピソードも凄い。
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絵画に描きこまれた寓意を読み解く的な内容が好きなので、楽しめた。
でも、文庫サイズだと図版は見づらいね。財布には優しいけど。
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怖い絵シリーズをすべて読み終えて、思い出したことがある。
短大の時に専攻していた西洋美術史の授業の中で、すでに一度学んだことが有る絵だってこと。
アルノルフィニ夫妻と宮廷の侍女達では鏡のことを、聖アンナと聖母子ではピラミッド型の構図を。そして、たくさんの絵画を実際に観たことが有ること。
まるで世界中の美術館を訪れたかのような気持ちで、一心不乱に読み入ってしまった。
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なかなか面白かった。
「怖い」と思うポイントが、単に描かれている場面だけではなく、
作者の背景やその絵をめぐる物語もあり、
中には「それはちょっとこじつけなんじゃないか」と思うものもあるが、
全体的には読みやすい本だった。
ただ、文庫には向かない。
一応絵もカラーで掲載されているのだが、文庫本なので小さく、
描写の細かい絵だと、文章で説明されてもよく見えないのが残念だった。
単行本か、A4くらいの大きさだともっと楽しめるんだろうなと思う。
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怖い絵シリーズ初めて読んだ。
結論は、うーん、という感じ。有名どころの絵とそうでもない絵(私が知らないだけかな)の両方を扱っているのだけど、いまいち怖くない、と思うのが大半。死の島は怖さが伝わってきたけど。
絵画の後ろにある歴史の部分があんまりないから私の趣味にはあわなかったかな。
実家に同じ本があった。
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泣く女編、とあったので怖い絵シリーズで新しく出たのかと思ったら、怖い絵2を文庫化したものだった。なんか読んだことあるなーと思った^^; 2編書き下ろしがあるみたいですが。
ハードカバーで読んだときは、絵が見開きで配置されてて見づらいなぁと思った記憶があるのだけれど、この文庫ではあまり感じなかったので改善されたのかも。
「怖い絵」という言葉から、「ほんとは恐ろしいグリム童話」的なものを想像してしまうけど、絵の描かれた時代背景とか作者とか絵の内容についての解説がメイン。
なので言葉からイメージするより怖くはないけれど、絵の解説はとっても面白い。
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有名絵画22作品をその歴史及び、作者の生涯を含めて語られた作品。この「怖い絵」シリーズを読んだのは初めてだが、とても良かった。
何が良いって、文庫サイズだけれど、こんなに間近に絵画鑑賞ができること。美術館に行って直接見ることができない物を、一度にこんなにも見ることができるのは、けっこう貴重だと気づいた。
あとがきにある、「絵画を見るとき、わたしたちは真裸になる」という言葉は深い。
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絵画22作品にまつわる怖いエピソードが紹介されています.
例えば,ブリューゲルの「ベツレヘムの嬰児虐殺」は名画でありながら,後世の人の手により,書き換えられています.嬰児の虐殺はあまりに絵としてどぎついからでしょうが,書き換えてしまうとは恐ろしい.人間の心の恐ろしさだと思います.
他の絵についても「怖さ」をテーマに解説されています.どの解説もとても興味深く面白いので,普段絵画に興味がないという人も楽しめます.