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タイトルどおり見たまま怖い絵もありますが、ぱっと見「別に怖くないけど?」と思われる絵も、解説を読んでみると……ぐっと印象が変わったりするのが非常に面白かったです。
自分の感性だけを頼りに絵を見るのもそれはそれで楽しいけれども、こういう風に時代背景などを知って観るのも凄く興味深い体験ですよね。
ただ文庫サイズなので絵が小さいのが難点……仕方ないけども。
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エピソードを知って絵見ると、第一印象とは全く違った絵に見えて、とても面白かったです
とくに「カルロス2世」「死の島」が印象に残りました
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絵の背景を知ると、鑑賞の仕方が変わってくる。
著者がガイドとなって、奥へ奥へと導かれる自分を感じられる一冊。
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絵画を一枚一枚解説してある。
ぱっと見ただけではわからない背景知識、考察が実に面白い。
文体が読みやすくてすらすら読める。
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2012 9/16読了。WonderGooで購入。
最初に名画の写真を載せたあとで、著者による名画の解説、特に時代背景等も踏まえつつどこが「怖い」かを述べていくスタイルの本。
1つずつの絵の話は短いのでついつい先も先も、と読んでいくうちに1冊読みきってしまった。
絵自体が怖いものももちろんあるが、当時の価値観と現在の価値観の違いを受けて現代から見れば「怖い」と感じられる、という話が多い。
中近世の宮廷にいた道化の話とか、解剖に供された死体の話とか。
絵自体が怖い、ってのがばりばりあっても良かったかもとか思わぬでもない。
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怖い絵シリーズ。
1~3に紹介された絵の中で「泣く女」というテーマにかかわるものをピックアップしたものを思われる。
書き下ろしもありましたが、
読んだものばかりだったので少々退屈でした。
怖い絵シリーズをまだ読んでいない方にはおすすめです。
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やっぱり、この本好きだなぁ。ただぱっと見ただけじゃ分からないことがたくさんある。それを読み解く。中野さんの文章もいい。難点は、文庫なので絵が小さいことと、著者の他の本で見たことのある作品があったことかな。でも、違う本もまた買います!
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仕事柄、絵の鑑賞をするとき、必ず背景を確認するようにしている。
しかしこれらは怖すぎるぞ。絵の見方もまちがいなく変わる。
フェルメールの知られざる「エマオの晩餐」―世界の美術市場を震撼させた事件や、近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」―スペイン・ハプスブルク家断絶の過程など怖さとともに悲哀を感じざるを得ない。
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このシリーズは本当に面白い。読み返すたびに新たな発見とドラマを感じさせてくれる。旅のお供にもオススメな作品です。
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★★★☆☆ 世界の名画を時代背景などを絡めながら、絵の怖さを解説してくれる本。 へー、そんな見方があるんやーってのもあって面白かった。
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散る直前の匂いたつ美しさ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」―彼女を死に追いやった陰謀とは?フェルメールの知られざる宗教作品、「エマオの晩餐」―世界の美術市場を震撼させた事件とは?近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」―スペイン・ハプスブルク家断絶の過程は?憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気、妄想…。名画に秘められた人間心理の深淵を鋭く読み解く22の物語
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2014/06/30/Mon.〜08/18/Mon.
名画に秘められた人間心理の深淵を読み解く22の物語。
タイトルだけは知ってて、前から何かと気になってた本。
中野京子さんの本を読むのは今回が初めてで、書店でパラパラめくってみたら、好きな絵がいくつか(●エッシャー『相対性』/●ビアズリー『サロメ』/●ベックリン『死の島』)載ってて嬉しかったので、買って読んでみようかと。
それぞれの絵画の見方や隠喩の解釈など、文章わかりやすくて面白かった。
中でも特に印象に残った(怖かった)のは、
●カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』
●ベラスケス『ラス・メニーナス』
●ホガース『精神病院にて』
これらの絵が語る状況と意味、その時代の空気、そして何より人間の怖さにゾッとした…。
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おまえ、こえーよ
…と、思わずつっこみたくなる絵と解説。
その絵が生まれるまでの経緯とか時代背景、作者についても知ることができるので、とっても面白いです。
この本で紹介されている絵はほぼヨーロッパの作品なので、今度アジアバージョンを誰か作ってくれないかなぁと思いました。
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『怖い絵』シリーズは全部読んだので買わずにいたのだけど、追加された2作品というのがどうしても気になっていたし、前に読んだのが大分前だったので、結局買ってしまった。
こういう売り方はホント嫌いだ……。
内容は勿論面白かったのだけど、こういう商法にまんまとしてやられている私の個人的恨みから★マイナス2つ(笑)。
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文庫版なので折角の絵の細部が潰れて、解説が分かり難い点にがっかり。でもだからこそ、大きめの画集を買ってじっくり見てみたくなりました。その背景を知ると、ぐっと絵が面白くなります。もっと色々読んでみたくなりました。一つ一つ長すぎず、親しみやすい一冊です。
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絵に込められた想いや政治批判、などを淡々と解説していく。20枚ほどの絵がかいせつされますが、その中には私の縁が深いスペインの作家のものも。最後がピカソの「泣く女」ですが、こんな背景があったとは知りませんでした。(当時製作中だったゲルニカの前でピカソの愛人二人がつかみ合いのケンカをし、そのうちの一人が「泣く女」のモデル、と)
たまには路線を変えてこのような本を読むのも大事ですね。