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以前、TV番組「ビーバップハイヒール」で取り上げられていたので、気になっていて購入。
今の俺の気持ちとはマッチしないんだけど、一章ずつ気が向いた時に読み返そうかという感じ。
文庫だからしょうがないのかもしれないが、記載されている絵がオレに訴えかけてこないんだよなあ、
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絵の中のモチーフ一つずつ取り上げ丁寧に解説してくれています。一見「怖い絵」でなくても、バックグラウンドを知ると「怖い!」と思うものも。描かれた当時の時代を知ることができるのもいい。
ただ文庫版だと絵の細部まで見るのはかなり厳しい。特にブリューゲル…。
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前回に読んだのが面白かったので、他のシリーズも購入。相変わらず知っている絵もあり初見もあり。
何より説明文が魅力的。世界史が好きなあたしには色々と知ることが出来て楽しかったー。おすすめです。
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ホラーっぽいということでなく、絵が描かれた背景などを考えると、美しい絵もぞっとすることがあるよね、というお話。芸術はひたすら褒める論評が多いので、こういうツッコミ本は貴重です。
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一番読みやすい絵の本シリーズ。
絵のことを知らない、でもヨーロッパ史が好き、という人にはぴったりの本です。文庫本で手に取りやすいかわりに絵が見にくいので、これを読んでから本物を世界中に見に行きたい。
ひとつひとつ解説してくれるので、ぱっと読めます。暇つぶしに最適。
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☆レディジェーングレイの処刑、ドラローシュ
☆アルノルフィニ夫妻の肖像、ファンエイク
ロンドンナショナルギャラリー
☆カルロス二世、カレーニョデミランダ
☆ラスメニーナス、ベラスケス
プラド美術館
☆レカミエ夫人の肖像、ジェラール
カルナヴァレ美術館
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『知る楽』というNHK講座が雑誌になったものを何の気なしに買った過去があり、
それがとても易しく面白い内容だったので覚えていました。
本屋でこの本を見かけた時、「あれっ?似てるな……」と思い手に取り。
家に帰ってから確かめたところ同じ著者だったという不思議なご縁でした。
普段美術系に疎い人間でも楽しめるので、ちょっと西洋史と併せて
絵画を知りたいなという気分の時にはぴったりの一冊。
カラーの絵が一章ごとに挟み込まれているので、それと照らし合わせながら
著者の解説を読み進めていく形です。
一見すると何が怖いのか分からない絵でも、解説を読むとその隠された
歴史的背景にゾッとしてそれがまた面白い。
実際にこの絵を生で見たいなあとか思うようにもなったりして……。
まだ自分が知らない世界に興味を持つようになる入門書の位置づけだと
思います。
他の怖い絵シリーズも読みたいです。
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784043940028
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ただボケーっと眺めてしまうような絵でも、実は恐ろしい背景があったり、考えると怖くなったり…((((;゜Д゜)))どきどきしながら読みました。
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中野京子さんの「怖い絵」シリーズ。
今回は泣く女篇。
泣く女とは、ピカソの作品のタイトル。
あの、物凄い迫力で泣いている、いかにもピカソなキュビズム作品。
今回収録されている作品は22。
有名な作品が多い。
ちょっと挙げると、ドラローシュ、ミレー、ベラスケス、エッシャー、ブリューゲル、ヴェロッキオ、ピアズリー、ボッティチェリ、ブレイク、ルーベンス、カルバッチョ、レンブラントなどなど一度は耳にも目にもしたことのある芸術家の数々。
正直、前に読んだ「怖い絵」の方が作品に隠された怖さとしては面白さが上なようにも思えるけれど、こちらはこちらで十分楽しめる。
ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
カレーニョ・デ・ミランダ「カルロス二世」
これらの歴史上の人物を描いた作品を観ると、まるで一冊の歴史書を読んだかのように感じる。
もっと深く知りたいと思わせる。
ブリューゲル「ベツレヘムの嬰児虐殺」
ヴェロッキオ「キリストの洗礼」
ピアズリー「サロメ」
ボッティチェリ「ホロフェルネスの遺体発見」
これらのような宗教画は、聖書を読みながら観てみたいと思う。
絵を観るとき、何の予備知識も持たずに、綺麗だなあとか凄いなあとか言いながら眺めることは、それはそれで楽しいことだと思う。
でも、もしその作品に隠された物語を知っていて観ることがあったら、今迄特に思うことなく通り過ぎてしまっていた作品であっても、心に何かを感じるのではないだろうか。
作家であれば、自分の思いを残らず文章することが出来る。
でも、芸術家と呼ばれるひとたちは文字を用いずに表現するしかない。
表立って言えないことや、社会情勢といったことを作品に載せているとしたら、言葉にならない言葉を聞きたくなる。
いつか本物の作品をこの目で観ることがあるといいなと心から思う。
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その絵に隠された秘密を知ったら、もう平静ではいられない。
説明されなくても怖い絵もあるけれど、秘密を知って怖くなる絵も多い。また、それを描いた画家の心理を考えると怖くなるというのもある。超有名作からどこかで見たことあるかもという作品まで、ガイドとしてなかなか面白いシリーズ。
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やっぱり文庫だと絵が小さい。
一見しただけでは分からない絵の来歴やシンボルが分かりやすくて面白いです。
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最後のピカソの泣く女、からの後書きが印象に残っている。
・絵についてもっと語ってみたくなる。
・このような本を読むと、知識がついたように錯覚するが、そういったものは忘れてしまう。一方、絵に向かう「まなざし」は残り続ける。
なんとなく納得してしまった。
何となく見るのではなく、この小物はどういう意味を持つのか、この人物だけ周りの雰囲気とマッチしていないがどうしてか、そんなことを考えながら絵画を鑑賞するきっかけとなればいいと思った。
絵が小さくて見難いのは文庫の弱点ですね。
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おなじみのハプスブルク家にまつわる作品から、全然知らない作品の暗い背景まで。このシリーズを読むのは、絵の蘊蓄を知りたいだけじゃなく。作者の文章が好きだとから。
印象に残ったのは、レンブラント『チュルプ博士の解剖学実習学』。まだそんなに地位が高くなかった外科医7人がお金を出し合って、レンブラントに集団肖像画を依頼…ってエピソードも好き。
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「怖い絵」を紹介した中野京子さんの人気シリーズ。今年は美術展も予定されているので楽しみ。副題が関係していない作品も多いように思いますが、内容は安定の面白さです。印象的なものだけ抜粋。
ベラスケス『ラス・メニーナス』
一枚の絵画に詰まった情報量。俯瞰して眺めたような構図が以前から好き。あどけない表情を見せる5歳のマルガリータ王女を囲う従者たちと、バルボラの隠しきれない怒りと哀しみ。
ジェラール『レカミエ夫人の肖像』
はだけたドレスと艶っぽい線の細さの裏に潜んだ、女性の死をも恐れぬ美への追求。見方は180度変化し滑稽さすら感じる。
ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』
恐るべき改竄の事実。
ビアズリー『サロメ』
少し前にワイルドの『サロメ』を読んでいたのでより思い入れがある作品。小説のなかのサロメは無垢で猟奇的、恐れを知らない少女のイメージが強かったけれど、ここでは成熟した女性の終生の姿だった。妖艶なサロメと彼女を抱える異形の2人の対比に目を奪われる。
ルーベンス『パリスの審判』
三女神とパリスのやりとりが一枚の絵から十二分に伝わってくる。
ドレイパー『オデュッセウスとセイレーン』
セイレーンの登場により起こる船上の恐怖と混乱。本作では一見美しくも映る人魚セイレーンですが、彼女たちの目的を思い出すと湧き上がるのはやはり恐怖。ギリシャ物語の名シーン。
ファン・エイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』
計算しつくされた構図のなかに込められた契約のかたち。
ベックリン『死の島』
黒々とした島の前にぼぉっと浮かぶ白装束の後ろ姿。この世のものではない、見てはいけない世界を前にしている気分に。
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周りを警戒しなかったがために処刑されたイングランド最初の女王「レディ・ジェーン・クレイの処刑」。
描いているのは労働の崇高さと夫婦愛の美しさ、それとも亡き子に祈り悲しむ姿か。どちらにしても寂しげな印象を受ける「晩鐘」。
崇高なる血を濃くし続けた一族の咎を引き受けざる得なかった少年王「カルロス二世」。
幸福に満ちた時間を提供するために道化として他者の優越感の犠牲になる者の怒りを描いた「ラス・メニーナス」。
一つの平面としてなら違和感がないのに、複数は成立できない。本当は存在しているのに私たちが見えないだけだろうか「相対性」。
今回も中野さんの知識に唸った。