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2021.2.9
作品も解説も面白く気に入ったもの↓
ベツレヘムの嬰児虐殺、キリストの洗礼、
アルノルフィニ夫妻の肖像、死の島、エマオの晩餐
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こういった絵の解説?というようなものは今まで手を出したことのないジャンルだった。だけどBOOK・OFFの端にいたのにも関わらず、えげつない存在感を醸し出していたこの本に思わず手が伸びた。
自分自身の好きな絵はルドンの「キュクロープス」(夜に見ることは勧めません)だったり岡本太郎の「明日の神話」だったりで、そういった奇妙で恐ろしさも感じる絵に目が釘付けになる。そんな自分からしたらこの本のタイトルと表紙に引かれないはずがないのだ(実は中学生?とかそれくらい昔にも表紙とこのタイトルに引かれた経験あり。その際は怖くて買えなかった)
他の積読作品たちを押し退けて即座に読み進められたこの本は、作者の図ることの出来ない幅広く、そして絵という部分に至っては素晴らしいくらいに深く練られた考えによって、飽きることなくじっくりとページをめくってしまった! 正直、読書数稼ぎで流して読もうなんて思っていたのに、読み返すわ、前のページに戻るわ、熟読するわで途方もない時間をかけてしまった。が、後悔なし!
解説の方が書かれてたように、この本は「絵そのもの」が怖いのではなく、作者の書き方によって絵を怖く見ることが出来る。
はじめは「何でこんな絵が怖いんだ?」と思って文章を読み進めていくと、怖い怖い怖い怖い。と少しずつ背筋がひんやりとしてきて、もう一度絵のページを開く(もちろん恐る恐る) 怖い!!!
さっきまで全然怖くなかった絵が、めっちゃ怖い!
もう今日は寝れなさそうだ、よしもう一ページ読もう。なんて事で、かなりの分量でしたが(読み返したせい)短い期間で読むことができました。
どうやら他にもこの「怖い絵」シリーズはあるみたいなので、合間合間で他のも読んでみようかなぁと思いました。
新たな知見に満ちた本! かなり好きです!
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シリーズ2作目
表紙絵は衝撃的な「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
彼女を含む時代背景も恐ろしいけれど、表紙絵の右横に
隠れているけど、斧を持った男がいる。
ギロチンが出来る前だからね・・・斧で斬首すると・・・
一流の人間は、超一流の人間に潰される。
レオナルド・ダ・ヴィンチの才能に驚いた師は
絵筆を折ったというのは、そう言う事か・・・
他にも、香水のそもそもの使い方とか、色んな蘊蓄やら
小ネタも満載で、怖い絵展を観てない事が今更ながら悔やまれます
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エッシャーの『相対性』のパラレルワールド的な表現に魅了された、確かに怖い
それから『ガブリエル・デストレとその妹』の生前のガブリエルのバックグラウンドと絵に込められた暗喩がマッチして面白い
ハントの『シャロットの乙女』は一目見て好きだって思った絵、背景を聞くと尚更好きだと思った、なんで男の理想に付き合わなかんねん
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前に読んだのが面白かった本シリーズ。語りの妙によって、何となく絵の描かれた背景まで理解出来たように感じられるのが良い。ある意味、個人的ホラー特集の一環かも。