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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
白洲次郎、正子が食べていたものと聞くともう興味津々です。やっぱり美味しそうですし、写真が大きくて見やすいのも良かったです。
紙の本
純粋に内容で見れば物足りない。
2015/10/23 14:24
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
出てくる料理は当たり前のものが多く、こういう内容で本になるのは白洲ブランドだなとやや皮肉に見てしまう。それでもとんぼの本だけあって、写真の使い方や構成はうまく仕上がっているとは思う。
「食器遣いもまた楽し」という部分が、素敵なうつわの写真がたくさん並んでいて楽しい。日常使ううつわとして139点が挙げられているのがさすが。しかもそのどれもがよさそうだと思った。
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白洲次郎・正子たちも食べたごはんというわけでなく、それ以後のレパートリーが多いのだろう。二人の娘・桂子さんが料理を披露しつつエッセイも少し。都会の金持ちぶったり名家ぶったりしない感じでウケがいいのだろうか。
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白洲次郎、正子夫妻の長女牧山桂子の料理を紹介した本。
図書館で借りた。
白洲正子自身は全く料理はできなかったらしい。
スープの冷めない距離に住んでいた娘の料理を夫妻も楽しみに食べたとのこと。
レシピはふんわりと書いてあり、分量などは詳しく書いてないので参考程度。
器もたくさん載っており、楽しめた。
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レシピ本というよりは、季節ごとの美味しい食事を美しい器と共に味わう本という感じ。(作り方も載ってはいるけれど、分量は各ご家庭で…と明記なし)
筆者は白洲次郎・正子夫妻の娘、牧山桂子さん。
彼女が、生前の夫妻の食事を担っていたのだとか。
四季を楽しめる色とりどりの食材が美しい。
そして何と言っても器!
P74からの「日常使っているうつわ一三九点を大公開!」がため息もの。
シンプルだけど食べ物が乗るとパッと華やぐような、それでいて食材の色を邪魔しない、素敵な器の数々。
10年以上前になるが、武相荘を訪れた日のことを思い出す。
野の草花が咲いて、書斎はコンパクトな掘炬燵で、憧れの平屋だ。
ただ牧山さんは
「田舎で茅葺き屋根の家に暮らすというのは、世間で言われるほど、素晴らしい日々ではありません。」
と言い、冬の寒さの厳しさを挙げられている。
また、ねずみや青大将が梁の上を行き来したとも(!)。
「少しでも楽をしようとする浅ましい人間達が、床暖房だ、エアコンだと言い出すと、一生に一度と言われていた屋根の葺き替えも、三十年に一度という頻度になりました」
そうだよね、実際に暮らすって、
情緒あるわ~なんて生易しい憧れだけじゃぁ出来ないよね。
虫が大の苦手である私には夏も無理だろうな~(汗)。
印象的だったのは、白洲次郎さんが亡くなったあと倒れてしまったという柿の木。
「倒れた柿の木は、大きくて、父を思わせるものでした。」
そして母である正子さんが亡くなったあとに倒れてしまった木蓮の木。
「…母を、彷彿とさせました。」
牧山さんは言う。
「その家の木々を愛していた人が亡くなると、木も悲しんで、一緒に死んでしまうというのです。」
本書はこういった牧山さんのお話で幕開けするのだが、彼女の語り口は温かく、それでいて凛としていて、読んでいて心地よかった。
時にユーモアを挟みつつ、胸の内を明かしてくれるような文章は、彼女を身近に感じることができた。
時折挟まれる料理の写真も、背景を暈し、陰影も程好く、佇まいが美しい。
「いつものおかず、おいしいごはん」で紹介されているおかずたちは家庭的で、読んでいると料理がしたくなってくる。
それぞれの料理の写真は全て、牧山さんが実際に作られたものだそう。
とても美味しそう。
「コロッケ」のページに添えられたお話も楽しい。
作りたいな~と思ったのは、「筍の木の芽和え」「煎り豆腐」「なめこと卵白の中華風」「ピクルス」「鶏のもも焼きタンドリーチキン風」「リゾット」「ホタテのクリームソースがけ」「野菜たくさんと豚肉の煮込み」「トマトライス」。
ご両親をべた褒めするのではなくピリッと辛口の思い出を語られているのが、読んでいて楽しかった。
それでも決して飾らず、それでいて季節を愛で、器と食材の相性を楽しんでいらっしゃるのは、ご両親の影響なのだろうな。。。