紙の本
50代のお父さんにはグッとくる秀逸作品です!
2017/04/09 15:24
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、家族の姿を描き続けてきた重松清氏の一風変わった作品です。発表されたのは2006年ですが、今回新潮社ら文庫版として出されました。中学校の娘からの「お父さんの子ども時代はどうだったの?」という一言から展開したお父さん(主人公)の昭和史は、現在、50代の方々にはとても懐かしい思い出として、瞼の裏に蘇ってくることばかりです。私も重松氏と同世代を生きてきましたが、本書を読んでいて、とても懐かしい思い出に浸ることでできました。私にとっては、自分の人生を振り返る物語でもあったと言えるでしょう。
紙の本
お父さん、最高
2016/03/28 13:20
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投稿者:トモヤン - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の子供から言われた一言から自分の過去を調べその事を子供たちに話をし、自分の何も考えてなかった過去を再発見するという小説でもない新ジャンルの本です。
こんなお父さんであったら良かったとしみじみ思ってしまった。主人公と3歳しか違わないのでどっぷりその世界観にはまってしまった。自分も自分の過去をもう一度見直して考えてみようと思いました。なんかワクワクします。
紙の本
うなずける話多し
2016/11/29 16:38
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投稿者:Aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者より少し年上の私ですが、日本の高度経済成長期からの話にはそういう捉え方もあるのかと感心することしきり。娘さんの父親への反応は私の娘とは違う言葉使いなのも
興味のひとつでした。こういった対話形式での語りで昔を昔を振り返るのも悪くないと思います。
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うーん。
お父さんの、というよりは日本の歴史といった方が良いのでは。。戦後の歴史の本を噛み砕いて物語調で説明してるに過ぎない。
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普通に人生振り返ってみた って話かな。
盛り上がりは無い。
まぁ、対象年齢中学生ぐらいだと思うからこんなものかな
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世代は少し違うが、いちいち頷きながら読んでいた。薄く、父娘の会話形式で進められるので、易しくて読みやすい。
幸せの定義は人それぞれだけど、次の世代に幸せになってほしいと願う気持ちは皆持っていると思いたい。
あらすじ(背表紙)
「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘からの問いを機に、父は自分が育ってきた時代の「歴史」を振り返ることに。あの頃、テレビが家庭の中心だった。親たちは「勉強すれば幸せになれる」と信じていた。宇宙や科学に憧れ、明るい未来へ向かって全力疾走していた――。そして、父が出した答えとは。明日へ歩み出す子どもたちへ、切なる願いが込められた希望の物語。
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小説?重松氏の備忘録?
昭和30年代生まれのお父さんが、中学生の長女に自分の生きてきた時代について語る体で書かれた本です。
彼が生きてきた時代はシアワセだったのか、今、生まれてくる子供たちはシアワセな時代に生まれてきたね、といえるのか?
昭和の時代と今を比較しつつ、歴史を語るお父さんのいろいろな想いが伝わってきました。
でも、小説って感じでもなかったかも。
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「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘の質問に、父は自身が育った時代の「歴史」を語る。
重松さんとほぼ同世代の私なので、語られる「歴史」はうなずくものばかり。テレビが家庭の中心で、親兄弟とのチャンネル争いがあり(優先権はやっぱり父親)、学校での話題はやっぱりテレビ番組。宇宙や科学は明るい未来の象徴で、少年雑誌の21世紀は車は空を走っていた。
現実は悲しいかな厳しいけど、私にも語ることができる娘たちの存在がいるということが、とても幸せと誇りに思う。
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30代で、自分の子供が不安なく育つために何を伝えようかと思った時に見つけて手に取ってみました。
年代は微妙に合致しないものの、自分世代が学校や親からうけた教育なり価値観の根底にある思想は何か、ヒントを与えてくれるような内容に感じました。
戦後にテレビが果たした役割や、こんにちは赤ちゃんとパパママ呼称、核家族、中流意識、標準世帯と欠損家庭、生産社会、ウルトラマンに見る正義、3分間、全力疾走できる幸せ、等のキーワードから、自分を育ててくれた世代には、確かに科学の進歩が、それが対価としての悪を生んだとしても、未来への希望をもたせてくれる、そういう世の中だったのかなと思いました。
明るい未来を描けない世代は不幸なのかという核心をつく問いに、答えなき答えを打ち出してくれている筆者の人生観を教わりました。娘との付き合い方を考えさせてくれます。
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1963年生まれのカズアキが、「テレビ」・「核家族」・「中流意識」など、自らが生きてきた昭和の様子を平成生まれの娘に語る。
懐かしい出来事も語られていて、それなりに面白いところもあったが、これを小説として読むのには厳しいかなと。重松さんの自叙伝?エッセイ?
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1963年生まれの著者は、本作が刊行された2006年の時点で43歳。自分と同い年の男性を主人公に据えた、フィクションでありながらノンフィクション、自伝エッセイでもある1冊。文庫化されたのがその10年後の2016年で、著者は53歳。それと同年代の人はきっと生まれ育った時代を振り返りながら読めるはず。
1963(昭和38)年生まれ、43歳のカズアキには同い年の妻、それに中学3年生と小学校3年生の娘がいる。長女が冬休みに「お年寄りから話を聞く」という宿題を受け、じいちゃんばあちゃんに話を聞いたところ、戦時中の悲しくひもじい話が目白押し。長女がカズアキを馬鹿にするように言う、「お父さんてさあ、ほんとうに幸せな時代に生まれてるよね。なにも苦労してないじゃん」。確かにそうかもしれないけれど、そう言われるとなんだかなぁ。平和な時代の子どもにだって、ちゃんと「歴史」はある。カズアキは正月休みを返上して「歴史」を調べはじめる。
1953年に開始されたテレビ放送が徐々に普及。1958年、東京タワーが完成し、1万円札が登場し、長嶋茂雄と王貞治がデビューする。1963年に『鉄腕アトム』が始まったから、カズアキはアトムと同い年。子どもには「勉強しなさい」、おとなには「働きなさい」と言うのが普通。女性はまだまだ専業主婦が当たり前だった時代。「速さ」が絶対的で、ゆえに週刊の少年漫画雑誌が創刊される。お金で買える幸せがいっぱいあった時代だけれど、四大公害病が発生したのもこの時代。ヒーローものに科学者が現れ、科学が大事なキーワード。そしてみんなの思いは宇宙へ。
著者と同年代の人の歴史でもあります。幸せの中身は自分で決めろ。それに尽きる。
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20180325
ブランケットキャットを読んだ勢いのまま、重松清さんの作品を続けて読んでみた。
本作は、小説というよりもエッセイのような感じで、ちょっとしたビジネス書のような感じで読んだ。
戦後日本の歩みと、幸せとはについて考えさせられる作品。
それにしても子供って気がつくとあっという間に大きくなって、夫婦二人だけの老後も、そう遠い未来の事ではないとあらためて感じた。
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ほぼ同世代の重松氏が、生きてきた時代を振り返る、歴史の本。
日本がどんなことが起こっていたか歴史を検証。
そして、その時代はよかったのか?悪かったのか。
未来へつなげてほしい。
手元にずっと置いておきたい一冊になりました。
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重松清が自分の生きてきた時代を振り返る、エッセイ風の物語。
オリジナルの物語にはない、ふたりの娘の父という立場の素の重松清がいたのではないだろうか。
自分の子供へ語るのではない。
子供の未来へ語りかけているのではないだろうか。
明日へ、そして、未来へ向けて前を向いて歩いている全ての人に読んでほしい。
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今日から夏休み☀️
と言っても遠出するわけでもないので、またまた読書が進みそうです^_^
度々読みたくなる、重松清さん。
お父さんが、15歳の娘に、生きてきた時代の日本の歴史、時代の変遷を語る。
薄いのでさらっと読める一冊。
中学生に向けて書いたの本なのかな?日本の直近の歴史が学べるし、会話調になっているので若い世代も読みやすいと思う。
ほっこりあったかく、押し付けがましいわけでなく、為にもなる情報が得られる一冊です。