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紙の本
スティーヴン・キングが苦手な方にこそおすすめ!
2016/09/11 18:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙をよくみたら、タイトルより作者名のほうが字、大きくない?
『ミスター・メルセデス』に手をつけたいのは山々だが、まずはこっちから!
60歳を過ぎた“ぼく”は、40年前の大学生の夏休みにアルバイトをした海辺の遊園地<ジョイランド>での出来事、そこで出会った人生において大切な人々のことを回想する。
ゴーストハウスではかつて殺人事件があったらしく、被害者の女性の霊がさまよっていると噂になっていた。 “ぼく”には見えなかったけれど、、アルバイト仲間のトムはなにか見たらしい。 何故“ぼく”には見えなかったのか? 調べていくうちに(そこは同じくバイト仲間のエリンが協力)、同じような手口で殺されている女性が複数いることがわかる。 これは連続殺人なのか、という話。
そんなわけで「遊園地を舞台にした連続殺人」という謎を掲げつつ、筆の多くは“ぼく”の日常-彼女に振られそうなのがわかっているのに認めたくないあがきと未練とか、<ジョイランド>での仕事をいかに覚えて働いているか、そしてトムとエリンとのその後も続く友情、<ジョイランド>を介して出会う様々な大人たちのぶっきらぼうな優しさ、そしてなによりも近所の豪邸に住む筋ジストロフィーの少年・マイクとその母アニー(とマイクの愛犬マイロ)との出会いなど-に多く割かれる。 そこには過去を振り返るノスタルジーがたっぷりと振り撒かれているが、それ故に登場人物一人一人が愛情たっぷりに描かれているのでまるで一緒に夏を過ごしたような気になる。
「犯人探しは二の次じゃないか!」というご意見もありましょうが、むしろ連続殺人というスパイスがかかったノスタルジックな青春小説と言えましょう(でも最終的に事件は解決するし、<ジョイランド>での被害者リンダ・グレイのことも“ぼく”は忘れることはない)。
そして病気の子供を出してくるってのがキングの卑怯なところよね~。 おまけに<ジョイランド>オーナーのイースターブルック氏の(出番はすごく少ないのに)超かっこいいこと!
子供と老人を描かせるとキングは元からうまかったけど、このところ更にうまくなっているのが恐ろしい(むしろ、私がまんまとやられているのだろうか?)。
最後は(電車の中で読んでいたのに)うっかり泣いてしまったじゃないか。
これほどノスタルジー風味が強くなかったら、ロバート・R・マキャモンの作品だと言われても違和感がないかもしれない。
一冊で終わっているし(しかもキングにしては短めの400ページ以内)、スティーヴン・キングの残酷描写が苦手、という方にこそおすすめできるかも!
紙の本
ホーキー・ポーキー
2016/09/11 17:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホーキー・ポーキーが何か、どんな曲でどんな踊りなのか、まったく知りませんでしたので、さっそく検索。なるほど、ちいちゃいこどもも一緒に楽しく踊れる、おそらくアメリカ人ならばたいていの人が知っている(らしい)もののようだ。
全体にセンチメンタルな小説で最後までひっぱられますが、わたしが一番すきなのは主人公のデヴ(日本読みでデブだとまた印象が別物になるよなあ)がバイト先の遊園地で初めて子供たちの前でホーキー・ポーキーを踊るところです。このシーンは素晴らしいです。
紙の本
ミステリー()がんばったなぁ
2016/07/23 20:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作は以前読んだ「コロラド・キッド」と同じ出版社から出たそうです。あちらは結末は……でしたが、こちらは一応きちんと完成しております。ただしスーパーナチュラル要素が入っておりますが。
キングの手腕が存分に発揮された童貞青年の青春小説として酔いしれることが可能です。
次回邦訳出版予定のミスター・メルセデスは本格ミステリーで、エドガー賞を受賞しているとのこと。楽しみです。